作者
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kid side
放課後。
長尾が少し体育祭の準備がある
と、教室を早くに出て行った。
僕は先に帰りもせず、長尾を待ち
教室で1人読書を嗜んでいた。
十数分後
ガラガラガラ
やっと長尾が戻って来た。
長尾は汗だくで、
おそらく走って来たのだろう。
長尾
長尾
と、勢いよく頭の前で
手を合わせるポーズをされる。
長尾
長尾
長尾
息は荒く、
それだけを言うためにここまで走ったのかと思うと、
少し嬉しくなった。
甲斐田
長尾はそう言った後、
直ぐに教室を出ていった。
僕もそろそろ帰るか。
甲斐田
甲斐田
荷物を持って、
直ぐ教室を出た。
…
皆んなもう殆ど帰っていて
廊下は静まりきっていた。
甲斐田
甲斐田
甲斐田
※練習の予定表は体育祭の競技決め以前から配られていた
甲斐田
長尾も出来れば楽したいわ
とか言ってたけど、
甲斐田
甲斐田
甲斐田
バタン…
僕のたてる音一つ一つが
静かな昇降口に響く。
開けた中庭まで来て
フェンス越しにリレーの練習風景が
見えて来た。
甲斐田
甲斐田
甲斐田
きっとずるいと言う感情だけ
抱いてるじゃなくて
本当は羨ましかっただけ
努力もしない人間に
才能も何も無いよな。
甲斐田
ゆっくりと歩き
少しずつ校門へ足を進める。
その間、時々リレー練習に
目をやっていた。
…その時、
モブ
長尾
長尾が走っていた。
ただそれだけなのに
目が釘付けになる。
甲斐田
走りがかっこよかったのか
それとも早いと言う驚きなのか
何故そこまで目が釘付けになるのか
見当もつかないが
その時の長尾はとても生き生きしてて
輝いて見えた。
甲斐田
長尾
甲斐田
急すぎて、びっくりしちゃった
長尾
え、なんか笑いかけてくれてる?
なんか言わないと、
声は伝わんないけど
口パクなら、伝わるかな?
甲斐田
ngo side
走ってる最中、
クラスの奴らの声援が聞こえ
半笑いで走っていた。
けど、次の瞬間
長尾
甲斐田
フェンスの奥に晴が立っていた。
俺の走りでも、見てくれてるのか?
かっこ悪いって思われても嫌だな
長尾
甲斐田
甲斐田
ん、なんか言ってる?
口パクを晴の動きに揃え
小さい声で言ってみると
長尾
甲斐田
長尾
ちょっと本気出すか。笑
長尾
タッタッタッ ダッ!
モブ
モブ
モブ
モブ
長尾
長尾
kid side
甲斐田
甲斐田
甲斐田
お願いだから伝われー!
その日甲斐田晴は家に帰るまで
ずっと伝わってくれと 願っていたのだった。
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コメント
2件
甲斐田~、可愛いやん 長尾~、カッコいいやん 次回ymkg~、やっっっっったああああッ!!!!
ありがとうございます…(遺言)