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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

ゆき

皆さんこんにちは!

ゆき

今回で8話目になります

ゆき

前回はたくさんの♡ありがとうございました!✨

ゆき

それでは、本編へどーぞ!✨

S side

ころんと別れたあの日から数日が経った今、

俺は明日から始まる48時間リレーの準備をしていた。

莉犬とは変わらず付き合ったままだ。

リレーでもさとりーぬ枠があるため、気分が上がっていた。

さと💖

…ッし、莉犬に電話するかぁ

ピッ

莉❤️

もしもしー?

さと💖

お、莉犬?今いい?

莉❤️

うん、いいよ〜!

莉❤️

んで、どうしたの?

スマホから聞こえる莉犬の声に、俺はまた癒されていた

さと💖

48のリレーで俺らのコラボ枠あるじゃん?

さと💖

その時に何しようかなーって

莉❤️

あぁ〜、なるほどね…

さと💖

莉犬、何かしたいことある?

莉❤️

んん…、あっ!

莉❤️

俺あのゲームしたい!この前一緒にやってたやつ!!

あのゲーム、とは、2人で協力して物語を進めていくゲームだ

さと💖

ん、わかった

さと💖

じゃあサムネよろしく〜

莉❤️

はぁ!?そこはさとちゃんでしょ〜!!

さと💖

…やってくれたら、ゲームの時助けてあげるのになぁ〜

莉❤️

やりますッ!!!

さと💖

ははッww 

その後、10分くらい世間話をしてから電話を終えた。

さと💖

莉犬の声も聞けたし、編集でもやるか〜

その時の俺は、莉犬とのコラボ枠に気を取られていて

あいつが今どんな状態かなんて気にもしなかった。

そして、48時間リレー当日

全員放送の後に莉犬とのコラボ枠が控えていたため、

俺はなーくんが話している隙に準備を始めていた

莉犬がサムネを作る代わりに、俺は枠を取ることになったのだ。

さと💖

…ん、準備よし。

ちょうどなーくんの話も終わり、後は締めるだけだ。

ななも💜

せーのッ

全員

おつぷり〜!!

最後の挨拶が終わり、みんながミュートの状態になった。

ななも💜

…よし、全員放送お疲れ様〜!

ななも💜

この後は…さとりーぬ枠かな?

莉❤️

うん!枠はさとちゃん!

さと💖

おまッ、まじで許さねぇ!w

莉❤️

いやいや、俺サムネ作ったじゃん!!!w

るぅ💛

ほら、リスナーさん待ってるんだから急いでください!

ジェ🧡

せやで〜、その話も放送の時にすればええやん!

さと💖

確かに…ってことで枠取るわ

莉❤️

いってきまーす!

ななも💜

はーい!頑張ってね〜

なーくんの言葉を最後に、コラボ枠に移動した。

BGMも終わり、最初の挨拶が始まった

さと💖

いやー…始まってまいりました、さとりーぬ枠!

リスナーさんもすごく喜んでくれているし、莉犬とのコラボで良かったなと改めて思った。

さと💖

…じゃあそろそろね、今回のコラボ相手を呼んじゃっていいすか??

さと💖

今日、俺に枠を取らせた莉犬さーん!!

莉❤️

おいッ!w それだと俺が悪いみたいじゃん!!w

さと💖

俺は事実を言っただけですー。

莉❤️

さとちゃんだって、俺にサムネ作らせたくせに〜!!

メンバーがいた時のくだりをして、今日やるゲームに移る。

さと💖

いやー、俺さ、莉犬とだったらこのゲームクリア出来そうな気がするんだよね〜

莉❤️

そりゃあ…この莉犬様が一緒にやってあげるんだから当然でしょ!

本当に俺はそう思ってた、 莉犬とだったらクリアできるって。

しかし、現実はそう上手くいかず…。

莉❤️

あ゙〜!!また落ちたぁ…

さと💖

おいり〜ぬ〜!!!w

見事にゲーム下手組の力を発揮してくれた莉犬は、簡単なところでも落ちていく。

さと💖

お前どんだけ落ちるんだよッ!www

莉❤️

なッ!俺だって真剣にやってます〜!!

初めのうちは楽しいノリで出来ていたものの…

そう何回も続くと少しだけイラッとしてくる。

…あいつとだったら、もっとスムーズに進めてただろうなぁと思い始めたその時、

莉❤️

ッ!!さとちゃん!見てみて!!

莉❤️

俺できたよッ!!✨

さと💖

ッ…!?

なんとか落ちずに進めたと喜ぶ莉犬の姿が、あいつの姿と重なった。

『ッ!!さとみくん!見てみて!!』

『僕できたよッ!!✨』

あの時は確か、俺でもクリアするのが難しいゲームに挑戦していて

俺はすでに諦めていたが、ころんはめげずに続けていた。

そろそろ終わりにしようと声を掛けようとしたとき、ころんはクリアすることができたのだ。

涙で潤んでいた目を見開き、キラキラとした眼差しでこちらを見ていた姿は、今でも覚えている。

さと💖

…ッ?

今は莉犬とのゲームなのに、なんでころんの姿が浮かんだのか、俺にはわからなかった。

莉❤️

_ちゃん?さとみくん??

さと💖

ッ、あぁ、どした?

莉❤️

も〜、俺がクリアしたとこ見てなかったでしょ!!

さと💖

いやいや、見てたって!

ッ危ない、今は放送中だ。

ゲームに集中しようと意気込んで、莉犬との放送を続けた。

莉犬とのコラボ枠が終わった後、俺はあの時のことについて考えていた。

あれだけ楽しみにしていた莉犬とのゲームの時、なぜころんの姿が頭に浮かんだのか。

なぜ、ころんとだったら…という考えが浮かんだのか。

なぜあの時浮かんだころんの姿を、もう一度見たいと思ってしまったのか…

さと💖

…いや、まさかッ

そこで俺は考えるのをやめ、ななころ放送を聞くことにした。

放送は始まったばかりだったようで、初めの挨拶をしていた。

ななも💜

ということでね、始まってまいりました〜!ころちゃんとのコラボ放送でございます!!

ななも💜

さっそくね、ころちゃんを呼んじゃってもいいかな!

ななも💜

おーい!ころちゃーん!!

ころ💙

はいどーも!ころんでーす!

さと💖

ッ…

ころんの声であの時のことを思い出し、柄にもなく緊張する。

ころ💙

なーくん今日なにやるの〜?

ななも💜

今日はね〜…質問コーナーやっちゃいますよ〜!

「メンバーの中で、お2人が1番信頼しているのは誰ですか?」

コメントが2人に対する質問に変わっていく中で、1つ俺の目に止まるものがあった。

さと💖

ッ、、

別に、何も変哲のない質問。

なのに何故、俺の心臓は激しく動いているのか…。

ななも💜

じゃあ最初、もりさんが選びまーす!

ななも💜

えーっと、なになに?

ななも💜

「メンバーの中で、お2人が1番信頼しているのは誰ですか?」だって!

さと💖

ッ!!

…いや、そんなことある?

ななも💜

ころちゃんどう??

ころ💙

えぇ?僕ぅ?

ころ💙

ん〜、やっぱり…

ころ💙

なーくんかなぁ…

心に、大きな穴が空いたような感じがした。

ころんが選んだのは俺ではなく、なーくん。

たったそれだけの事。それだけのはずなのに…

俺は、どうして

涙を流しているのだろう…。

さと💖

…ッ?ポロポロ

今は莉犬と付き合っているはずなのに、ころんとはもう、別れたはずなのに。

俺にとっての癒しは、莉犬であったはずなのに。

さと💖

ッ、、

俺の中でたくさんの感情が渦になっていたその時

ピンポーン

インターホンが家の中に鳴り響いた。

さと💖

…はい

莉❤️

あ、さとちゃん?中入っていいー?

そこに居たのは、莉犬だった。

俺はななころ放送をとじ、玄関へと向かった。

ガチャッ

莉❤️

こんばんは〜…ッ!?

さと💖

…ッポロポロ

莉❤️

え、さとちゃん!?どうしたの!?

莉犬の前なのに、涙が止まらない。

莉❤️

とッ、とりあえず、中入ろ?

莉犬に誘導され、また部屋の中に戻った。

莉❤️

お邪魔します…

さと💖

…グスッ

莉❤️

、、何かあったの?

俺は、言うべきか迷っていた。

この状態で気にするなというのも無理な話だし、この話をすれば莉犬が傷つくとわかっていたから。

だから、しないつもりだったんだ。でも…

莉❤️

少しづつでも、長くなってもいいからさ、

莉❤️

俺に話してみない?ニコッ

莉❤️

他の人に話した方が、心が軽くなると思うし!…ね?

さと💖

ッ!!ポロポロ

莉犬の優しい表情と声に押され、俺は今まで悩んでいたことを全て話した。

ころんと付き合っていたこと、喧嘩をして酷い言葉を掛けてしまったこと、

ころんと付き合って居ながらも、莉犬の告白を受け入れたこと

ころんに別れてと言われたこと

莉犬とのコラボ枠の時、ころんの姿と重ねてしまったこと。

そして、ななころ放送を聞いた時に思ったこと…。

さと💖

…ッポロポロ

優しい表情だった莉犬の顔が、話し始めると同時に険しくなっていった。

さと💖

…やっぱり、話さない方がよかったな、、グスッ

莉❤️

…なんで?

さと💖

えッ、だって…莉犬を傷つけるってわかってたから、、

莉❤️

ッ、確かに傷ついたよ…俺が浮気相手だったこと、、

莉❤️

でも…そうじゃないでしょッ!?

さと💖

ッ!?

莉❤️

今ッ、一番傷ついているのは…

莉❤️

ころちゃんでしょッ!!ポロポロ

さと💖

…ッ、、

莉❤️

さとみくんが1番謝らなきゃいけない相手はころちゃんだよ…グスッ

莉❤️

俺が言えることじゃないけど…浮気されてるって分かってて、それでもさとみくんを大切に想ってたころちゃんの気持ちを、さとみは踏みにじったんだよ!?

莉❤️

ころちゃんが人一倍優しくて傷つきやすいことは、さとみが1番わかってたんじゃないの!?

莉❤️

別れを切り出す時だって…どれだけ悩んで、どれだけの覚悟で伝えに行ったのか…ポロポロ

莉❤️

さとみくんはッ…考えたことあるの!?

さと💖

…ないッポロポロ

莉犬の言ってることは最もだった。

さと💖

けどッ、今更謝ったところで…

莉❤️

〜〜ッ!!

莉❤️

さとみくんはッッ!!!

さと💖

ビクッ

莉❤️

ころちゃんのことが、好きなんでしょ…?グスッ

…あぁ、そうか。

今まで悩んでたのも、好きって気持ちが心にストンと落ちてきたのも

ずっと、ころんが好きだったからだ。

さと💖

ッ…好き、だよ、、

莉❤️

ッ、だったら!

莉❤️

早くころちゃんのところに行ってあげなよッ!!!!ポロポロ

さと💖

ッあぁ、そうする。

さと💖

…ありがとな、莉犬

莉❤️

グスッ…うん、こちらこそ

莉❤️

俺の我儘に付き合ってくれて、ありがと…

莉❤️

俺も帰るね、…ころちゃんのこと、頼んだよ。

さと💖

ん、わかってる。

莉犬の頭を撫でてから、俺は家を出た。

彼に、想いを伝えるために。

-end-

𝕟𝕖𝕩𝕥 ♡1000

ゆき

以上になります!

ゆき

どうだったでしょうか…?

ゆき

感想もお待ちしております!

ゆき

次回は、💖くん⇒💙くんsideになります!

ゆき

次回もよろしくお願いします🙇‍♀️

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コメント

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ユーザー

目から水が…(´;ω;`)

ユーザー

いいねしまくりました笑

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