ゆき
ゆき
ゆき
ゆき
S side
ころんと別れたあの日から数日が経った今、
俺は明日から始まる48時間リレーの準備をしていた。
莉犬とは変わらず付き合ったままだ。
リレーでもさとりーぬ枠があるため、気分が上がっていた。
さと💖
ピッ
莉❤️
さと💖
莉❤️
莉❤️
スマホから聞こえる莉犬の声に、俺はまた癒されていた
さと💖
さと💖
莉❤️
さと💖
莉❤️
莉❤️
あのゲーム、とは、2人で協力して物語を進めていくゲームだ
さと💖
さと💖
莉❤️
さと💖
莉❤️
さと💖
その後、10分くらい世間話をしてから電話を終えた。
さと💖
その時の俺は、莉犬とのコラボ枠に気を取られていて
あいつが今どんな状態かなんて気にもしなかった。
そして、48時間リレー当日
全員放送の後に莉犬とのコラボ枠が控えていたため、
俺はなーくんが話している隙に準備を始めていた
莉犬がサムネを作る代わりに、俺は枠を取ることになったのだ。
さと💖
ちょうどなーくんの話も終わり、後は締めるだけだ。
ななも💜
全員
最後の挨拶が終わり、みんながミュートの状態になった。
ななも💜
ななも💜
莉❤️
さと💖
莉❤️
るぅ💛
ジェ🧡
さと💖
莉❤️
ななも💜
なーくんの言葉を最後に、コラボ枠に移動した。
BGMも終わり、最初の挨拶が始まった
さと💖
リスナーさんもすごく喜んでくれているし、莉犬とのコラボで良かったなと改めて思った。
さと💖
さと💖
莉❤️
さと💖
莉❤️
メンバーがいた時のくだりをして、今日やるゲームに移る。
さと💖
莉❤️
本当に俺はそう思ってた、 莉犬とだったらクリアできるって。
しかし、現実はそう上手くいかず…。
莉❤️
さと💖
見事にゲーム下手組の力を発揮してくれた莉犬は、簡単なところでも落ちていく。
さと💖
莉❤️
初めのうちは楽しいノリで出来ていたものの…
そう何回も続くと少しだけイラッとしてくる。
…あいつとだったら、もっとスムーズに進めてただろうなぁと思い始めたその時、
莉❤️
莉❤️
さと💖
なんとか落ちずに進めたと喜ぶ莉犬の姿が、あいつの姿と重なった。
『ッ!!さとみくん!見てみて!!』
『僕できたよッ!!✨』
あの時は確か、俺でもクリアするのが難しいゲームに挑戦していて
俺はすでに諦めていたが、ころんはめげずに続けていた。
そろそろ終わりにしようと声を掛けようとしたとき、ころんはクリアすることができたのだ。
涙で潤んでいた目を見開き、キラキラとした眼差しでこちらを見ていた姿は、今でも覚えている。
さと💖
今は莉犬とのゲームなのに、なんでころんの姿が浮かんだのか、俺にはわからなかった。
莉❤️
さと💖
莉❤️
さと💖
ッ危ない、今は放送中だ。
ゲームに集中しようと意気込んで、莉犬との放送を続けた。
莉犬とのコラボ枠が終わった後、俺はあの時のことについて考えていた。
あれだけ楽しみにしていた莉犬とのゲームの時、なぜころんの姿が頭に浮かんだのか。
なぜ、ころんとだったら…という考えが浮かんだのか。
なぜあの時浮かんだころんの姿を、もう一度見たいと思ってしまったのか…
さと💖
そこで俺は考えるのをやめ、ななころ放送を聞くことにした。
放送は始まったばかりだったようで、初めの挨拶をしていた。
ななも💜
ななも💜
ななも💜
ころ💙
さと💖
ころんの声であの時のことを思い出し、柄にもなく緊張する。
ころ💙
ななも💜
「メンバーの中で、お2人が1番信頼しているのは誰ですか?」
コメントが2人に対する質問に変わっていく中で、1つ俺の目に止まるものがあった。
さと💖
別に、何も変哲のない質問。
なのに何故、俺の心臓は激しく動いているのか…。
ななも💜
ななも💜
ななも💜
さと💖
…いや、そんなことある?
ななも💜
ころ💙
ころ💙
ころ💙
心に、大きな穴が空いたような感じがした。
ころんが選んだのは俺ではなく、なーくん。
たったそれだけの事。それだけのはずなのに…
俺は、どうして
涙を流しているのだろう…。
さと💖
今は莉犬と付き合っているはずなのに、ころんとはもう、別れたはずなのに。
俺にとっての癒しは、莉犬であったはずなのに。
さと💖
俺の中でたくさんの感情が渦になっていたその時
ピンポーン
インターホンが家の中に鳴り響いた。
さと💖
莉❤️
そこに居たのは、莉犬だった。
俺はななころ放送をとじ、玄関へと向かった。
ガチャッ
莉❤️
さと💖
莉❤️
莉犬の前なのに、涙が止まらない。
莉❤️
莉犬に誘導され、また部屋の中に戻った。
莉❤️
さと💖
莉❤️
俺は、言うべきか迷っていた。
この状態で気にするなというのも無理な話だし、この話をすれば莉犬が傷つくとわかっていたから。
だから、しないつもりだったんだ。でも…
莉❤️
莉❤️
莉❤️
さと💖
莉犬の優しい表情と声に押され、俺は今まで悩んでいたことを全て話した。
ころんと付き合っていたこと、喧嘩をして酷い言葉を掛けてしまったこと、
ころんと付き合って居ながらも、莉犬の告白を受け入れたこと
ころんに別れてと言われたこと
莉犬とのコラボ枠の時、ころんの姿と重ねてしまったこと。
そして、ななころ放送を聞いた時に思ったこと…。
さと💖
優しい表情だった莉犬の顔が、話し始めると同時に険しくなっていった。
さと💖
莉❤️
さと💖
莉❤️
莉❤️
さと💖
莉❤️
莉❤️
さと💖
莉❤️
莉❤️
莉❤️
莉❤️
莉❤️
さと💖
莉犬の言ってることは最もだった。
さと💖
莉❤️
莉❤️
さと💖
莉❤️
…あぁ、そうか。
今まで悩んでたのも、好きって気持ちが心にストンと落ちてきたのも
ずっと、ころんが好きだったからだ。
さと💖
莉❤️
莉❤️
さと💖
さと💖
莉❤️
莉❤️
莉❤️
さと💖
莉犬の頭を撫でてから、俺は家を出た。
彼に、想いを伝えるために。
-end-
𝕟𝕖𝕩𝕥 ♡1000
ゆき
ゆき
ゆき
ゆき
ゆき
コメント
8件
目から水が…(´;ω;`)
いいねしまくりました笑