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冰
時は戻って2分前。
救急箱を返しにテントへ向かえば保健室の先生に「絆創膏を取りに行ってきてくれ」なんてパシられてしまった
まったく、あの人は変わらず人使いが荒い
樹
冰
さっき呼ばれたと言って走って行ったがこんなところにいたのか。
冰
何を話しているのか横目で見て通り過ぎようと思ったそのとき、話し相手が目に入る
冰
30m程離れているから恐らくあっちから気付かれることはないだろうが、ちょっと隠れながら進んでみたりする
てかなぜ巫子?
田中と仲良かったっけ…
少しずつ距離が縮まってくると会話の内容も聞こえてくる
巫子
樹
絞り出すように喋る巫子の声はよく聞こえない
もうちょっと近づいてみる。
巫子
樹
巫子
冰
冰
優吾
慎太郎
冰
慎太郎
冰
優吾
冰
一点を見つめながらそう言う冰は、叱られたときの犬に見える。
いや、「猫」宮ではあるんだけど。
…そういえばしばらくインス夕動かしてねぇな
そう思い横に座る冰にスマホを向け、ぱしゃりと写真を撮った
大我
大我は、「避けられねぇ…!」と言いながら冰の頭を撫でていた手を止め俺のスマホを奪ってくる
優吾
返されたスマホの写された画像を見るとご丁寧に犬耳が付け足されている
やはり、今の冰は誰が見ても犬みたいだ。
🟡yugoko_chi ︙
♡ 💬 △ □ いいね!:ky0m0_taiger、他 犬系猫 #妹ちゃんと喧嘩中? #落書きは京本
優吾
大我
慎太郎
優吾
ジェシー
優吾
ジェシー
北斗
冰
北斗
北斗
慎太郎
慎太郎
大我
大我
慎太郎
優吾
周りの話し声に加え、俺たちの話し声も混ざり一層テント内は騒がしくなる
だが
樹
冰
いつの間にか来ていた樹と、冰の間だけは静かだった
樹
冰
そう冰が言うと大我が近寄ってきて俺だけに聞こえる声で通訳をしてくる
大我
その言葉を聞いて頷いていると慎太郎も近づいてきて「樹から見た冰の言葉」を話してくる
慎太郎
優吾
とは思ったものの、やはり樹にはそのように聞こえているようで。
樹
今にも沸点に届きそうである。
冰
そこに追い打ち
大我
慎太郎
優秀な通訳者を両脇に、嫌な汗を掻く
樹
冰
樹
冰
大我
そう俺に聞いてきた大我に反応するより先に樹の怒号と乾いた音がテント内に響く
北斗
優吾
あまりに急な出来事に時が止まる
樹
ジェシー
早足で去っていく樹の後を追うジェシー。
足大丈夫なのかよ…
そんなこと考えてる場合じゃねぇわ
大我
瞬きもせずに立ち尽くす冰の前で手を振る大我と、叩かれた頬の処置をするべきかと慌てる北斗。
と、
慎太郎
慎太郎
カナ
慎太郎
こちらに来ようとする三沢さんと、それを抑える慎太郎。
うーん…多分火に油だよね。
優吾
次リレーじゃん
優吾
優吾
北斗
冰
さっきまでキラキラだったオーラはすっかり失われた冰からそんな返答がくる
大我
冰
大我
優吾
北斗
慎太郎
行ってらっしゃい、と手を振る大我に「北斗どうにかしとけ」とだけこっそり伝え、冰の腕を引く
冰
まだ親交は浅いけれど、冰はこれからリレーを走り切れるのか不安になるくらいには暗い表情だった
…一応俺、やな奴に見えたかもしんないけど戻って来る樹とジェシーから離すために動いたんだかんな
まぁ多分あいつらが戻ってきたのは謝るためだろうけどね。
冰
優吾
慎太郎
カナ
こいつらは多分、一回離れてお互いの必要性知るべきだと思うんだわ。
ま、全部「多分」だけど
樹
ジェシー
大我
冰の腕を引っ張っていったこーちの後ろ姿を見て思う。
大我
おにこーち。
あんなんでリレー勝てるわけないじゃん。