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なお
なお
なお
なお
『お邪魔します』
そう言って今日も親友の居る部屋へ行く
「......」
『...何かしらは口に入れなさいね?』
「.........」
あの子が死んだ日から、ずっとこんな調子で
...まあ、無理もないのかな
その子のこと、好きだったもんね
『ねぇ、__』
「......」
名前を呼ぶと、ゆっくりこちらを向いてくれた。
生気のない、隈が酷い目
元気いっぱいで、人懐っこくて、明るかった君とは思えないくらい 変わり果てていて。
見てて凄く、苦しくて。
一番苦しいのは君なのに
『ちょっとさ、一緒にお外行かない?』
『たまには日の光浴びないと』
「......ん。」
返事を返してくれたのがうれしくて、つい君の頭をなでる
...されるがままになっちゃって
しばらく一緒に外を散歩する
『そういえば、ここに前4人で来た時___』
たくさんの思い出話
楽しかった日のおもいで
こうするのがいいのか、私にはわからないけど
でもこうすると、君はたまに微かに笑ってくれるから
『それであいつ、全力で走って来てさ...』
『それで、ね...』
最近、あいつに会ってないな
今頃何してるんだろう
あの子が死んだこと、知ってるのかな
......
みんな、変わっちゃった
...どうして、こんなことになったんだろう
誰の、せいで
『...そろそろ帰ろ?』
「...」
君の手を引いて、家に戻る。
...前はよく、私が君に手を引かれてて
さんざん振り回されて...
...
あの頃に、戻りたいな
もう二度と、叶わないけど