大翔
と、とりあえずいちかさん、この扉を開けましょう。
いちか
そうだね。早く天国へ行きたいし。
案内人
…
ギィーッッッ
扉の軋む音が響いた。
その瞬間、目の前が真っ赤になった。
いちか
っえ?
案内人
次の世界に来たんですよ
案内人
それでは、ここから私は口出しせずに貴方達について行きますのでよろしくお願い致します。
そう言って案内人はまるでそこに何も無かったかのように消えてしまった。
いちか
ちょっと…!
案内人
大丈夫です。ここにいますので。
姿は見えないのに、声は聞こえる。
大翔
どうなってるんだ…
大翔
!
いちかさん、あれ見て!
いちかさん、あれ見て!
いちか
え?
いちか
あれって…
いちか
ひっ!?
角と、羽と、尻尾が生えている…小型のドラゴンのようなものが天井に閉じ込められている…
ただ…
凄く醜い。 脳が丸出しで、皮膚がほとんど残っていない。
いちか
怖い…
案内人
いざという時は、私が助けますので。
大翔
お願いしますよ…
いちか
で、どーすれば良いのか…
大翔
とりあえず、散策しますか
いちか
ですね
そして、私たちはしばらく歩いていった。