犬鳴 太郎
ん……
目が覚めたらそこは 見知らぬ場所だった。
犬鳴 太郎
…ん?なにこれ、
左胸にピンバッチがついていた
犬鳴 太郎
青色…
柏木 白戸
君も目が覚めた?
犬鳴 太郎
ぅわぁっ、
驚いた拍子に壁にぶつかってしまった
柏木 白戸
大丈夫?
犬鳴 太郎
だ、大丈夫…です…
そうだ、この人は
犬鳴 太郎
わらび餅の人!!
柏木 白戸
正解〜♪
柏木 白戸
僕は柏木。よろしくね
犬鳴 太郎
僕は太郎だよ、よろしく
柏木 白戸
…男の子だったんだ、ごめん
柏木 白戸
だったら用はないや
犬鳴 太郎
え?
柏木の左胸のポケットについていた ピンバッチの色は"橙色"だった
犬鳴 太郎
…まぁ、いっか…
とりあえず、探索してみることにした
すると、余所見をしていたのか 肩がぶつかった
おっと、
犬鳴 太郎
ご、ごめんなさいっ!大丈夫でしたか?
眞上 燈李
うん、大丈夫。
犬鳴 太郎
…青色だ…
ふと、胸元のバッチをみた
眞上 燈李
あ、君も青なんだ〜…
眞上 燈李
あ、紹介が遅れたね〜
眞上 燈李
ボクは眞上〜
犬鳴 太郎
僕は太郎、よろしく!
眞上 燈李
男の子なんだね〜
犬鳴 太郎
それ、絶対言われる…
これが僕の悩みどころなんだけど…
すると、アナウンスが流れる
「あー、あー、聞こえてるかな?」
犬鳴 太郎
この声は…!!
「どうも、ワラビです。」
眞上 燈李
オーストラリア…?
「絶対今オーストラリアとか 言った人いるよね。知ってるよ?」
「こほん… さて、君らに大切なお知らせがある。」
「左胸のピンバッチを見てご覧よ」
犬鳴 太郎
青色…
柏木 白戸
…橙色だね
ピンバッチが輝く
眞上 燈李
ボクも青色。
「青は狼、緑は猪、そして 橙は狐だ」
犬鳴 太郎
なるほど、そういう仕組みだったんだ
眞上 燈李
興味深いね〜…
眞上がカメラを手に取る
「さぁ、お楽しみはこれからだよ…」