ゆある
ゆある
ゆある
ゆある
ゆある
ゆある
櫻
真
ー翌日ー
ガラッ
真
真が元気良く扉を開けて挨拶をし、 何人かのクラスメイトがそれに応える。
そして
真
櫻の席の前に立ち、大きな声で挨拶をする。
ゆっくりと顔を上げた櫻は、静かにうるさいと目で 抗議するが真には察せなかったようだ。
相変わらずニコニコと櫻の返事を待っている。
櫻は小さく溜め息を吐き
櫻
とだけ返す。
朝からつれないなーと冗談めかして笑う真に、 視線でうるさいと訴える。
が、効果はない。
真
再び溜め息を吐く。
櫻
櫻
櫻
冷たく言い放ち、手元の本に目を戻す。
しかし
真
と気にも留めない真。
櫻
櫻
と呆れたように真を見る。
真はキョトンとして言う。
真
真
閃いた!と言わんばかりの笑顔に、思わず呆れた声が出る。
櫻
溜め息混じりにそう言いイヤホンを嵌める。
真
不満気に立ち尽くす真に、クラスメイトから声が掛かる。
パッと振り向き笑顔で明るい声を返す。
そんな真を、櫻は静かに見詰めていた
櫻
ー放課後ー
早いとか言わないで…!💦
真
元気にクラスメイトに挨拶をして教室を出る真。
すると
クラスメイト3
後ろから声が掛かる。
振り向くとそこには、クラスメイトの姿があった。
クラスメイト3
ー 校舎裏ー
クラスメイト3
クラスメイト3
ちょっと驚いたように、マジ?と返す真。
真
クラスメイト3
真
真
黙ったままの真に声を掛けようと生徒が一歩前へ進む。
クラスメイト3
すると突然声がする。
???
2人が弾かれたように声を辿ると、そこには
真
櫻がいた。
クラスメイト3
大きな声で櫻を非難する生徒。
それに対し
櫻
櫻
と、冷静に返す。
生徒が言い返せないでいると、真が場を繕う。
真
真
真
生徒が立ち去り、真が
真
と口を開く。
真
櫻
ダンマリを決め込む。
真
そう言って櫻を見る。
そんな真を澄んだ瞳でじっと見返す。
真
少したじろぐ真。
ゆっくり口を開き、はっきりと言う。
櫻
真
少し間が開き、真が笑う。
真
じゃあな、と何でもないように言って立ち去ろうとする真を、 櫻の言葉が引き留める。
櫻
櫻
真
櫻を振り返って見詰めると、櫻も真を見詰め返す。
櫻
櫻
『相手が傷付きそうで面倒』なんじゃないの?
真
真の目が櫻を映す。
次の一瞬
ーーーーバッシャーンーーーー
櫻
真
上から水が滝のように落ちてくる。
櫻と真が揃って上を見上げると、
クラスメイト3
クラスメイト4
クラスメイト4
クラスメイト5
クラスメイトの1人がバケツを持って笑い、他のクラスメイトはただ笑っている。
櫻
櫻
櫻がそう呟き、小さくくしゃみをする。
真が心配そうに櫻に駆け寄る。
真
真
と軽く言って櫻の手を引く。
櫻
櫻
真の手を振り解き、歩き出す。
真
真が櫻の後を追おうとして振り向いたその時
ーーーードサッーーーー
真
倒れた櫻に走り寄った真が櫻の額に手を当て
真
と櫻に呼び掛ける。
朧げな視界の中で人影を見た櫻が、目を閉じる。
ごめんなさい、と掠れた声で発した櫻の顔を見る真。
そして、教室を見上げ怒鳴るように声を張り上げる。
真
真に言われ、慌てたクラスメイトが窓から消える。
櫻
そう呟いて、櫻は意識を手放した。
ゆある
ゆある
ゆある
ゆある
ゆある
クラスメイト4
ゆある
クラスメイト4
ゆある
ゆある
ゆある
ゆある