華やかな街並みで
『幕』は降りた
いつ上がったのか分からない幕が
僕は、君の守り人
降りた幕の下に転がった
君をずっと見すえていた
×××年 魔法の時代
ボロボロな僕を拾ってくれた
君にいつか恋していた
次、次とどこかで
誰かが首から紅い花を咲かす
どうか君はそのままで
『さぁ、手を挙げろ』
『同士のように、なりたくなければ』
刃向かう僕に
笑いかける君
降参は死を意味するのに
小汚い、木製の舞台で
君の、首に幕が降りる
奴は死んだ
裁判で裁かれ
破壊を目論む 背教者 が
僕の愛する人が
目の前で紅い花を散らす
熟して腐った
泥沼の恋が
地面に落ちて歴の糧になる
君だったものが一つ一つ
磔にされて灰になる
叶わない恋が
罪になって
夢は散りぬるを
薔薇は咲き誇る
…
…
…
1人はヤダなって
取り残さないでって
君に近づいた
君と
僕に
花が咲いていく
ℯ𝓃𝒹
また逢えたね
コメント
7件
めっちゃ好き…
綺麗。凄い綺麗だなぁって思った。最後のあの言葉はどこで言ってのかによって物語の捉え方が変わってくるような気がした…。