紫
伊織くん
紫
紫
紫
私の言葉を聞いた伊織くんは
少し考えて…。
はあっと息を吐く。
伊織くん
伊織くん
伊織くん
紫
うふふ、嬉しいな〜!!
私、伊織くんに 奢らせちゃって…
なんだか伊織くんに、 申し訳ない気持ちで
いっぱいだったんだよね…!
伊織くん
そ、その代わり!?
一体何が私を待ち受けて いるのでしょうか…っ!?
伊織くんは悪戯っぽい笑みを 浮かべて、私に告げた。
伊織くん
紫
伊織くん
一つだけ、とはいえ…
何を言われるか分からない から、怖い…ですね…。
で、でも…
伊織くんはそんなに酷い人じゃないもんね!!
伊織くんは、すっごく 優しい人…だもんね…!?
…いや待て!?
伊織くんって、案外怖い部分もあるんじゃなかった…!?
…ううん、あれは、光樹くんに対してだから…ですよ…っ!
…そう、信じようっ!!
伊織くん
紫
紫
伊織くん
伊織くん
伊織くん
紫
伊織くん
伊織くん
紫
私はにっこりと笑う。
うーん…何がいいかなぁ…?
あ…!!そうだ!!
伊織くんに奢るのは… これにしよう!!
紫
私はいちごみるくを 手に取った…。
紫
伊織くん
紫
紫
伊織くん
伊織くん
紫
伊織くん
伊織くん
伊織くん
紫
伊織くん
…伊織くんには。
私の気持ち、読まれてた みたいです…!!
紫
紫
伊織くん
伊織くん
店員さん
紫
店員さん
伊織くん
紫
伊織くん
はにかみながらも答えてくれる伊織くん。
…伊織くん、喜んでくれてる みたい…!?
良かった〜!!
伊織くん
そこで止まってしまう 伊織くん。
さっきの照れ笑いとは 打って変わって
険しい表情。
ど、どうしたんだろう…!?
紫
伊織くん
伊織くん
紫
伊織くん
伊織くんは手を合わせて 何やら唱え始める。
伊織くん
伊織くん
伊織くん
伊織くん
紫
シュンッという音がする。
それと同時に、黄金の光が私を包んでゆく…っ!?
な、なんだこれ…!?
伊織くん
伊織くん
紫
紫
…朦朧とする意識の中。
一つだけ聞こえたのは。
伊織くんの声だった。
伊織くん
伊織くん
その時ぼんやりと見えたのは。
いつもは黒色の伊織くんの瞳が
黄金に輝いて見えた事…。
…綺麗な色だな…。
なんて、私はのんきに 考えていた。
先輩が。
紫
…って言ってくれた時。
俺は嬉しかった。
それと同時に、なんだか 恥ずかしかった。
だけどその後。
丁度海に行こうとした時の 事だった…。
俺は見つけてしまったんだ…。
俺達、魔法使いの天敵…。
…そう。
彼奴の姿を…。