こんばんはっ!
ちょっと空きましたが👓🦊 書きます!!
あ、後宮物語の事ですが 1000+コメントで更新するので 是非!見てください!!
それではどうぞ!
雷の鳴り響く夜
今すぐにでも会って 大丈夫だよ、怖くないよと 言って欲しいのに。
早く、会いたいのに。
彼は急いでくれてる。
でも、……
昔は、雷ってかっこいい
そう思っていた。
でも、…
ある日、親と喧嘩して家出した俺は
温かさを求めるように mfくん家と向かった。
彼の家は燃えていた。
目の前には絶句しているmfくんと
2階の窓から必死に逃げろと叫ぶ親。
消防は間に合わず、mfくんの親は亡くなった。
火事の原因は雷だったそうだ。
辛いはずの彼は
ごめんねと俺に謝り、家まで連れて帰ってくれた。
帰る途中でも彼は怖くないよと。
自分がいちばん怖いはずなのに。
同棲してからも、怖がる俺をずっと抱きしめてくれる。
怖いはずなのに。
俺が守ってあげないと、
…いけないのに。
ガタッと家が揺れる程
鳴り響く雷。
怖いよ、助けてよ。
気付けばそう連絡を送っていた。
怖くて、泣いて、泣いて。
mfくんの布団にくるまって
匂いに包まれて。
でも、…安心出来ない。
ガチャ、とドアの開く音。
俺の元にすぐ駆け寄って
大丈夫だよ、怖くないよと
暖かく抱きしめてくれる彼。
俺の名前を呼ぶ声。
雷の時はいつだって傍にいてよ
怖くて泣いてる俺の傍で
俺を抱いてる肩が震えて
こんなに激しく雷が響く夜は
君の方が怖いよね。
mfくんが少しでも安心するよう
優しく口付けを。
そして、怖くないよ、大丈夫だよと。
俺がしてもらうように優しく
そして暖かく。
しばらく経って寝てしまった彼は
安心したような顔をしていた。
まだ鳴り響く雷も
もう怖いなんて言えなくて。
愛おしい彼にもっと身を寄せて
彼の優しく、暖かい匂いに包まれて
俺は静かに目を閉じた。
コメント
10件
おー…さすがです、チャットノベルなのに、小説を読んだような満足感…!!
最高です! チャットノベルも最高です! これからも頑張ってください!
初コメ&フォロー失礼します! 雰囲気が大好きすぎます…、 雷って怖いですよね…