自由を探し求めて

俺の両親は俺が6歳の時に死んだ。

それからある組織に引き取られた。

きっと…悪組織だろうな。

引き取られてからはや10年

1度も外へ出してくれない。

食事は一日一食。

壁が薄いから他にも数名いることがわかる。

監禁…されてるんだ、俺。

知らない家族に。

回想

ななもり。6歳。

ｶﾁｬ…🔫

このふたりは壁の向こうの友達。

ここは壁が薄いからいつの間にか仲良くなった。

でも、会ったことは無い。

いつか…みんなで外で会いたいなぁ

この子はさとみくん

周りの空気を読めてとても頼りになる1つ年上の子。

この子はジェルくん

とっても面白くて元気な1つ年下の子。

でも実は怖がり。

俺の考えからすると2人の部屋は

💗│💜 ──── │ 🧡│

って感じかな。

みんな同じ状況。

俺達はすぐに仲良くなった。

パチッ

パチッ💡

…本…かぁ

飽きたなぁ。

するっ

(ﾄﾞﾝｯ)

俺が本を壁に落としたら顔くらいの穴が空いた。

みんなの部屋との境目に。

そして夜になった。

さとみ視点

俺ら2人であの部屋を出てきて

予想どうり外ではなかった。

なーくんの為にも早く行かないと。

ここは多分廃墟…？

だから床にガラスの破片があるわけか。

ここ暗いな。

足元見ずらいし…

何か聞こえる…

この近くがなーくんの部屋。

なーくんは多分今寝てる。

なら…なーくんの仮の親？

ぺた

ここは…一体どこだ

俺の予想の想定外

思ったより部屋が多い。

…しかも使ったであろう毒ガス缶

これで殺すのか。

いや、毒ガス缶があるのなら

近くに仮の親の部屋があるかも

ガチャ…

ガチャ…

なら…俺は売られて

親は…俺を売った…

俺って…売られるために

生きてたのか…？

わかんない…一体何が正解なんだよ

殺されるのが…正解なのか？

ﾌﾞｫﾝ

ここがなーくんの部屋の前か。

大丈夫。助けに来たよ。

約束どうり。

ガラガラｯ

ジェル視点

なーくん、大丈夫かな。

俺らよりもずっと細いし

体力も少なそう。

そんななーくんがずっと走るのは辛いんじゃ…

ガチャ

眩しい…!!

俺たちは

これから

自由なんだ。