私の普通

また無視だ。

何度この扱いを受ければいいのだろう。

私ばっかり

いつも私ばっかり…

お母さんの娘だよ？

ﾄﾞｺﾞｯ

私たちは、その後しばらく抱き合って泣いた。

学校で受けている虐めの事も、一言一句漏らさずに伝えた。

お母さんは、お父さんが居なくなってから変わってしまっていただけ。

本当は、とても優しい人なのだと言うことを、私が誰よりも知っている。

先生は、事の事態を大事と捉えていた。

だから、私の状況が少しでも良くなったことが、心から嬉しかったそう。

長い廊下。

胸騒ぎが酷い。 また水をかけられるのだろうか。

それとも…辱めを受ける？

どう転んでも、最悪な事に変わりは無い。

ただただ、菫の精神状態が心配だ。 お母さんと仲直り出来たし、保健室の先生も優しい。

ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ

ガシッ

邪魔だなぁ、菫。