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ないこくん。

これなら……

幅の小さい窓から外の景色を見渡すと、すぐ目の前に空き家があるのが見える。

そしてその空き家には、奇跡的に除雪作業用のハシゴが取り付けられており、簡単に地上に降りれるようになっていた。

ないこくん。

やっとここから出れる……

俺はすぐさま脚を窓にかけ、窓から身を乗り出していた。

そして俺は、

あの部屋から脱出する事に成功した。

ないこくん。

ウッ……グスッ

泣いている暇なんてないのは自分でも分かっていた。

だが、あの孤独で苦しい生活から解放されたのだと考えると、自然と涙が溢れてしまう。

ないこくん。

いふさん……いふさんっ…ポロポロ

不気味な住宅地を駆け抜けながらひたすらいふさんの名前を言い続ける。

……ないこ!?

ないこくん。

………誰…?っ…バタッ

疲労が溜まるに溜まっていた俺の耳は遠く、体力が限界に来たのかそのままバタリと倒れてしまった。

どうして毎回短くなるんだろ……

次回まで700スタ!⋆☂︎*̣̩ (短くなってしまった為)

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