窓から吹き付ける風が
不気味なくらい冷たい。
手首に巻き付けた絆創膏を、
かじかんだ指でなぞる。
…これは、おまじないで
目の前の人が、好きだから。
昨日、試した
…だけ、のはず。
粘着力の弱い絆創膏。
今にも剥がれそうだった。
予想外の質問。
流石にそれは、なんて
…もう、どうにでもなれ。
彼は、柔らかな笑みを浮かべてから、
優しく、絆創膏を剥がす。
…ああぁ、見えちゃうな。
私の手首にあるのは
怪我 なんかじゃなくて、
恋の、怪我。
絆創膏。
コメント
18件
恋 の 怪 我 ! やばい!おしゃれすぎるぁぁぁぁ(((
付き合った??ねえ付き合った??(
おまじない…かぁ… 青春だなぁ… あれ?僕の青春は…(´TωT`)