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白鬼
お隣さん
軽く確認してから4号室のドアの前に立つ
ここが異臭の原因だろう
ドアを隔てていても微かに臭う
カビのような、少し鉄臭い匂いだ
いくらノックをしても返事が無い
仕方が無いので大家から預かった合鍵をさす
なるべくゆっくりと開けたつもりだったが
辺りは一瞬にして嫌な匂いに包まれた
お隣さん
白鬼
白鬼
白鬼
お隣さん
お隣さんの鼻声に背中を押され
部屋の中へと足を運んだ
意外なことにゴミひとつない
嫌な予感がする
ドアから六歩ぐらいの所で異臭の原因がわかった
白鬼
白鬼
初めて見る光景に驚く
広々とした部屋の真ん中
窓側を向いたソファーに人が座っていた
頭が無い
顎から上が無い
白鬼
更に驚いたのは窓とは反対の壁の様子だ
壁一面を血が覆う
よく見るとそこには骨の欠片やら脳みそやらが混じっている
白鬼
肉が糸を引いて壁に張り付いて
まるで植物の様に見える
白鬼
窓は割れていてそこからビルが見える
あのビルから撃たれたんだ
あんな所から当てるなんてよくやったなあと感心する
いや、今はそれどころじゃない
白鬼
白鬼
お隣さん
白鬼
お隣さん
お隣さん
白鬼
お隣さん
警察が来るまで5分、いや3分くらいか
ゴミを片付けると言ってつけてきた手袋が役に立つ
赤く染まった壁の中から銃弾を回収してポケットに入れた
白鬼
まさか異臭騒ぎになるなんて
油断したなあ
こんなに汚くなるとも思ってなかったし
やっぱり銃は苦手だな