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#たぐっておいしいよね
人虎
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花月
みか子
花月は笑った。
みか子
みか子
花月だったら心を読んで知れるんじゃないかとも思ったが、全ての怪異が心を読めるんだったら困る。
花月
花月
みか子
花月
みか子
いまいちどういう原理なのか分からないが、そういうことなんだろう。
花月
みか子
花月
みか子
真面目に感心した。 だが、怪異の理を聞いていると少し混乱してくる。
灰音
灰音
ようやくこちらに意識を向けた灰音は不思議そうにこちらを見た。
花月
花月は何でもない顔で答えた。 1ミリも動揺していないようだった。すごい。
みか子
灰音
灰音はそう言うと一呼吸弾いてから滑らかに指先を動かした。
花月
やはりとてつもなく上手だ。尊敬する。
…じゃなくて
みか子
私は灰音に聞こえないよう小声で花月に尋ねた。
花月
さっきの喋りからして知っているのかと思っていたが、そんなことはなかったようだ。
みか子
花月
花月
その理論で行くと花月はトイレの花子さんだからトイレが一番大切なものだがいいのだろうか。
みか子
みか子
わたしは拳を握りしめた。
花月
みか子
やる気満々なところを止められ少しムカついた。
花月
みか子
わたしが言うと花月はゲラゲラと笑った。
花月
丁度灰音の演奏が終わった。
灰音
灰音
みか子
具体的な感想を言わずふわっとした小学生並みの感想を述べた。
灰音
わたしが答えた瞬間、灰音は明後日の方向に目線を移してしまった。
声がうわずっていて、耳が赤い。
やっぱり女性恐怖症なんだな
花月
みか子
花月はバカ正直に答えた。いや、実際は聴いていなかったのだから正直にではないか。
聴いていた感を出しながら自分が言いそうな言葉を考えて言ったわけだからバカでもない。
天才嘘ってことか
花月
灰音
ふと花月は窓の方を見た。
花月
そう叫びながら窓の外を指差した。
灰音
といいながら灰音の体は反射的に窓の方を向いていた。
灰音
灰音がそう言ってこちらに視線を戻しかけているとき、
バキッ!!!
灰音
メキッ!ボコッ!
花月
みか子
花月はどこからかハンマーらしきものを取り出しピアノを壊していた。
花月
ギギッ!ズギッ!
普段の生活じゃほとんど聞く機会の無い擬音が連発して音楽室に鳴り響く。
灰音
信じられないようなものを見た表情で灰音が尋ねた。
まだ何が起きているか理解できていないようだ。
灰音
灰音は支離滅裂な言葉を発していた。
わたしはピアノを叩き続ける花月と動揺する灰音を交互に見ていた。
みか子
すると突然立ちくらみがして、意識が遠退いていった。
花月
クラスメート
対して仲が良くないクラスメートが距離をつめて話しかけてきた。
灰街詩音
クラスメート
クラスメート
灰街詩音
今一番聞きたくない名前だった。
クラスメート
灰街詩音
そのとおりだ。七瀬楽斗がこの学年の中で最もピアノがうまい。
でも、どうしても認められない。
クラスメート
そんなお世辞を言われたって喜べない。
だってお世辞は嘘だ。
七瀬の方が上手なのに俺の方が上手だと褒められる嘘はいらない。
実際には俺の方が七瀬よりも上手で、その上で貶された方がまだ嬉しい。
キーンコーンカーンコーン
チャイムがなって、俺らは教室に戻った。
灰街詩音
俺はノートを取りながら、窓側の生徒へちらりと視線を向けた。
七瀬楽斗
七瀬楽斗は居眠りしていた。
あんな奴が、この学年で一番ピアノが上手いなんて。
灰街詩音
ムカつく
七瀬楽斗
なぜか無性に腹が立った。
コメント
1件
花月の急なUFOネタ作戦、完全に騙された(笑)。でも笑ってる場合じゃなくて、ピアノ壊すシーンは予想外の展開すぎて一気に画面に釘付けになった。灰音の「え?」って声、リアルに聞こえた…。 そして冒頭の明るい空気から一転、灰音(灰街詩音)の過去パートで空気がどんより変わったのがすごく好き。同じ学年にピアノがめっちゃ上手いやつがいて、“永遠の二番手”ってタイトルが刺さった。胸がギュッてなる描写、ありがとうございます🥀