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放課後の教室は、 人が多くて、騒がしくて、 なのに――息が詰まるほど近かった。 秘密の恋人。 触れちゃいけない。 でも、視線だけは離れない。
男子A
佐久間萌笑
男子A
佐久間萌笑
一ノ瀬瑞希
男子A
一ノ瀬瑞希
男子A
一ノ瀬瑞希
声は低くて、短い。 有無を言わせない。
佐久間萌笑
男子A
一ノ瀬瑞希
男子が離れた瞬間、 空気が変わった。
佐久間萌笑
一ノ瀬瑞希
佐久間萌笑
一ノ瀬瑞希
一ノ瀬瑞希
視線が絡む。 距離が、縮まる。 近い
佐久間萌笑
一ノ瀬瑞希
佐久間萌笑
佐久間萌笑
一ノ瀬瑞希
一歩、離れる。 ……はずだった。
佐久間萌笑
一ノ瀬瑞希
佐久間萌笑
一ノ瀬瑞希
息が触れる距離。 あと数センチ。 一回目の“寸前”。
一ノ瀬瑞希
佐久間萌笑
人が減る。 作業音だけになる。
一ノ瀬瑞希
佐久間萌笑
一ノ瀬瑞希
一ノ瀬瑞希
佐久間萌笑
一ノ瀬瑞希
佐久間萌笑
視線が、落ちる。 また近づく。 二回目の“寸前”。
一ノ瀬瑞希
唇が触れ―― ……触れない。
一ノ瀬瑞希
佐久間萌笑
その一言で、 理性が、少しだけ切れた。
三回目。 短く、 確かめるみたいなキス。 一瞬。 でも、確か。
一ノ瀬瑞希
佐久間萌笑
一ノ瀬瑞希
佐久間萌笑
一ノ瀬瑞希
離れたはずなのに、 また近づく。 四回目。
一ノ瀬瑞希
佐久間萌笑
一ノ瀬瑞希
佐久間萌笑
佐久間萌笑
一ノ瀬瑞希
今度は、少しだけ長い。 深くない。 でも、離れない。
一ノ瀬瑞希
足音
女子A
慌てて離れる。 距離は戻る。 心臓だけ、戻らない。
佐久間萌笑
一ノ瀬瑞希
佐久間萌笑
一ノ瀬瑞希
佐久間萌笑
一ノ瀬瑞希
文化祭準備は続く。 我慢も続く。 でも―― もう、一回じゃ足りなかった。