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さとみくんが亡くなってから5年の月日が流れた。
無事子供も生まれて、今では幼稚園に通っている。
俺はさとみくん宛に手紙を書いていた。
拝啓さとみ様へ。お久しぶりですね。こうして俺が君に出す手紙は何年ぶりでしょうか笑堅苦しいのはやめますね。さとみくん。
久しぶり‼さとみくん。天国で元気にやってますか？さとみくんが亡くなった後、ちゃんと赤ちゃんは生まれたよ！名前もちゃんとさとみくんが考えてくれた名前を付けました。
赤ちゃんは、さとみくんみたいに真っ直ぐ育ってくれています。
さとみくんが亡くなったあと、俺はやっぱりいつものようには立ち直れれなくて、一時期は産婦人科の先生に怒られるほどご飯が食べれなくて、出産も危うくなりました。
それでもさとみくんが最期に残してくれた赤ちゃん。
そう考えると俺は、さとみくんの分までしっかり生きて、赤ちゃんを元気に産むというのが俺の役割だと思って無事生むことができました。
でも本当はやっぱりさとみくんのとなりで出産したかった。
さとみくんが赤ちゃんを抱いているところそ見たかった。
出産後はいろいろ複雑でした。それでもるぅと君たちが支えてくれたので俺は今でもこうして元気に過ごせれています。
さとみくんは最後まで無理をしてたね。笑
でもそんなさとみくんが俺は好きです。
そしてこの気持ちは一生変わりません。
俺にたくさんの幸せを本当にありがとう。
愛してます。
莉犬
手紙を書き終えた俺は空を見上げた。
実はまださとみくんとのあかちゃん…リサちゃんをさとみくんのお墓には連れて行っていなかった。
だから今日、初めてさとみくんとリサちゃんが対面するのだ。
俺は、るぅとくんたちと一緒に花を買いに行って
リサちゃんを幼稚園に迎えに行って
さとみくんのお墓へ行った。
今日はさとみくんが旅立ってちょうど五年目の日。
莉犬
リサ
莉犬
リサちゃんの手を引いてお墓参りにやってきた。
紫色の花、キキョウを、そして手紙を添えて。
俺はちゃんとママをやれているのかな？
ねぇさとみくん、ちゃんと見てる？
俺、頑張ってるよ。
だからさとみくんも、そっちで元気に待っててね。
莉犬
さとみ
莉犬
リサちゃんを抱っこしながらなーくんが聞いてきた。
ななもり
ころん
莉犬
るぅと
ジェル
莉犬
幸せをありがとう
そして
永遠の愛を誓うよ。
俺達6人しかいないお墓。
そこには風が吹いていた。
さとみくんみたいに爽やかで、優しい風が。
また来るからね、さとみくん。
さとみ
さとみ
さとみ
莉犬
愛する君へ。
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