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反社と警察＿。

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反社と警察＿。

第12話 - 交渉

2,531

2024年07月07日

#東リべ

#コメディ

#青春恋愛

#スカッと

#ミステリー

#東京リベンジャーズ

休暇中

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#12 交渉 / 休暇中

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side　ﾊﾙﾁﾖ

ﾊﾙﾁﾖ

... そうか

メール先

嶺の見張りをしていた “ 鶴蝶 ” から

彼女の様子を聞き少し息を吐く

ﾊﾙﾁﾖ

... 良かったァ、

一時は死ぬんじゃねぇかと思う程

弱くて脆い状態だったが

本調子ではないとはいえ精神的に良くなってよかった

ﾊﾙﾁﾖ

... じゃあ、

ﾊﾙﾁﾖ

こっちに集中しねェとな ...

肩の重荷が一つ降りたとはいえ

安心するにはまだ早い

蒼月との抗争が

まだ残っている

ﾊﾙﾁﾖ

... 一発、カマしてくるか笑

なんて事を小さく呟き

ﾏﾝｼﾞﾛｰ

... 三途？

ﾏﾝｼﾞﾛｰ

何してるんだ、早く行くぞ

ﾊﾙﾁﾖ

...

ﾊﾙﾁﾖ

ウッス ...！

舞台会場である蒼月のアジトへ

少し早足で歩みを進めた

ﾊﾙﾁﾖ

...

静かに立入る建物内

勿論抗争とはいえ

早々に殺し合う訳にはいかないものだ

敵意を示さない為拳銃は持たず

丸腰で歩いていく

... と

ｶｲ

... おっと、

ｶｲ

お早い到着だな、梵天

ﾊﾙﾁﾖ

...！

ﾊﾙﾁﾖ

蒼月魁 ...！

蒼月トップ

蒼月魁が

柱にもたれる様にそこに立っていた

そうして数十分後

『　ツートップだけ来い　』

そう言われるがまま

どこかの部屋へと連れられた

ｶｲ

... はっ、

ｶｲ

そう固くなるなよ、梵天

何のつもりか煽る様に話す蒼月魁と

ﾏﾝｼﾞﾛｰ

...

喋らない首領

ﾊﾙﾁﾖ

チッ ...

そして俺

今この場にも

見えない火花が散っていて

ｶｲ

それで、要件は？

ﾏﾝｼﾞﾛｰ

...

挑発的な目で此方を見るソイツと

ゆっくり口を動かす王に

視線を合わせて

ﾏﾝｼﾞﾛｰ

梵天から ──

ﾏﾝｼﾞﾛｰ

嶺から、手を引け

その言葉の余韻を追った

ｶｲ

...

── しかし

ｶｲ

え、嫌だけど

ﾊﾙﾁﾖ

っ ...！

逡巡の間もなく即答

答えは「　NO　」

ｶｲ

嶺は俺の “ 妹 ” だし

ｶｲ

どうしようが、俺の勝手だろ？

ﾊﾙﾁﾖ

は ... っ、

その言葉に

その動作に

ただ

息が詰まった

ような気がした

ｸﾞｲｯ

ﾊﾙﾁﾖ

巫山戯んな ... っ！

気付けば俺は

蒼月魁の胸倉を掴んでいて

ｶｲ

乱暴だなぁ ...

ﾊﾙﾁﾖ

嶺は別にお前の玩具じゃ ...！

ﾏﾝｼﾞﾛｰ

落ち着け、三途

ﾊﾙﾁﾖ

...！

ﾊﾙﾁﾖ

... スイマセン

マイキーになだめられ一旦席に着く

ｶｲ

ふ、ぁ ...

ﾊﾙﾁﾖ

... チッ、

隠そうともしない欠伸も

爛々と光るその眼も

嶺と同じ藍の髪も

その全てが忌わしく、憎い

ﾊﾙﾁﾖ

...

出来る事なら今すぐに

コイツの脳髄に拳銃を突きつけ

ばんっ、と

その命を絶ってしまいたい

ﾏﾝｼﾞﾛｰ

... 三途

でも王の命令だ

背くわけにはいかない

ｶｲ

... で、

ｶｲ

話は終わり？

ﾏﾝｼﾞﾛｰ

否、

ﾏﾝｼﾞﾛｰ

まだだ、終わってない

ｶｲ

まだ話す事、ある？

ﾏﾝｼﾞﾛｰ

ある

ﾏﾝｼﾞﾛｰ

───？

ｶｲ

───── 笑

ﾏﾝｼﾞﾛｰ

──、

ｶｲ

───、── 笑

ﾊﾙﾁﾖ

...

まるで自分だけ蚊帳の外

嶺の為に何か出来ればなんて

思ってた癖に俺は ──

ﾊﾙﾁﾖ

... 情けねぇな、

今この時も王と蒼月魁の論争は続いている

だと言うのに俺は一体何をした？

答えは何もしていない

呆然と眺めるだけで口すら出さない

この場の俺は

居ても居ない様なまるで幽霊

ﾊﾙﾁﾖ

... ぁ、

その状況をどうにかしようと

声帯を震わせた

── と思った直前

ﾊﾞﾝｯ

突然扉が開き

いいぞ、自分は

蒼月に、行っても

ﾊﾙﾁﾖ

は ...

そこには

ごめんね、春くん

藍色髪を一つに纏めた

ﾊﾙﾁﾖ

れ ... ぃ？

ﾚｲ

... 笑

ﾚｲ

これで、いいの

ｲﾄ　　　　　哀しく微笑む嶺がいた

初めからこうすれば良かった

自分が

蒼月に行けば

もう誰も死なない

誰も殺さない

自分だって死ぬ訳じゃない

君が今も生きてるってそう思えば

離れてたって淋しくないよ

心が死んでも自分は生きてるから

君が生きてさえいれば

十分だから

だからね、春くん

ﾚｲ

お別れだ

サヨナラﾊﾂｺｲｸﾝ “　自分の想い人　”

♡ 2000