恐怖症シリーズ

会食恐怖症

いつからか人前で食事をすることに恐怖を覚えていた。

いつだったか覚えてない。でも、多分あの時のせいだ。

それから俺はみんなとの食事を避けるようになった。

みんなの前では絶対に食べたくないから。

俺には血が繋がっていない兄がいる。

背が高く、潔癖症で、いつも静かだった。

臣くんは兄呼びがいいらしく、いつも名前についてあーだこーだ言ってくる。

次は、ちゃんとしないと。

臣くんは潔癖症なため、手を洗ったかとか厳しかった。

ちょっと、ちょっとだけ、、うるさいなって思ってしまう。

ﾍﾞｼｯ

俺なんかに構わないでよ。

うざったい。

兄なんか要らなかったのに。

昔は母さんと2人で過ごしていた。

その時間は楽しくて、好きだった。

でも突然、再婚すると母さんから言われた。

その再婚相手と食事をする時だった。

緊張する。

そしていつものように食事をした。

俺は前から人前で食事をすることがちょっとだけ怖いと思ったことがある。

それもあったのか手が震えだし、冷や汗もでてきた。

綺麗に食べることが出来なかった。

そしたら、臣くんが...。

と言った。

その言葉を聞いたあと、吐き気がし、俺はトイレに駆け込んだ。

そして、そのまま食べた物すべて吐いてしまった。

それから俺は完全に人前で食事をすることが出来なくなった。

怖い。

また、あんなこと言われる。

俺とってこれはトラウマなんだ。

ｽﾞｷｯｽﾞｷｯ

痛い。苦しい。

いやだ。

ぁ、、怖い。

食べれない。

手が震える。

冷や汗がでてくる。

大丈夫。

大丈夫だって。

ぁ、、綺麗に食べれない。

笑われる。

キモがられる。

嫌だ。

ﾀｯ

こんなところ臣くんが見たらまたあんなこと言われる。

気持ち悪いって。

早く、、戻らないと。

ﾄﾞｻｯ

お願い。

お願いします。

もう、苦しい。

ここでは泣きたくない。

お願いだよ。

臣くん、、。

臣くんには言えないよ

あなたのせいだってさ、。

ごめんなさい。

その後、俺はみんなが食べ終わるまでトイレに篭っていた。

食欲はないし、吐き気はまだするで、大変だった。

その後、家に帰り、俺は速攻部屋に行った。

気まずいから。

臣くんとも。母さんたちとも。

ｺﾝｺﾝ

ﾀｯ

噂されてる。

ぁ、気持ち悪い。

もういや、。

ﾄﾞｻｯ

いき、できなぃ。

たすけて、ｯ。

だれか、！

ｷﾞｭｯ

ｷﾞｭｯ

その後、泣き止むまで臣兄さんは抱きしめてくれた。

暖かかった。

嬉しかった。

その後俺は臣兄さんの前ではちょっとずつ食事が出来るようになった。

まだ、トラウマはあるけど臣兄さんが居てくれるからいい。

臣兄さんが大好きだ。