多々良イスズ
多々良イスズ(タタライスズ)
17歲
高校2年生
クラスメイト1
クラスメイト2
クラスメイト1
クラスメイト2
多々良イスズ
友達
0人
つまりぼっち
多々良イスズ
多々良イスズ
多々良イスズ
多々良イスズ
クラスに居場所がない私は、授業中以外はスマホをいじるしかない。
今日も相変わらず、スマホの画面に目を落とす。
多々良イスズ
同年代の女の子のSNSは、常にキラキラで溢れている。
SNSのアカウントは持っているが、フォローしてくれるような友達もいない上、
そもそも投稿するような出来事もないわけで。
ただカーストの上位に立つ眩しい姿を、底の底の底から見上げることしかできない。
多々良イスズ
多々良イスズ
絶 対 一 生 友 達
嫌な思い出が蘇る。
嫌だ。
忘れろ。
多々良イスズ
イスズは思わず学校を飛び出した。
校門までたどり着いた瞬間、涙がこぼれ落ちた。
__こんな自分が大嫌い
多々良イスズ
イスズは前へ1歩踏み出した。
その時、
側腹部に鋭い痛みが走った。
勢いよく走り去る男の姿。
刺された、と認識するのに少し時間がかかった。
自覚と同時に倒れ込む。
そして、そのまま意識を手放した。
多々良イスズ
多々良イスズ
多々良イスズ
多々良イスズ
何も無い、真っ白な空間。
妙に体が軽く、心地よい。
__もしや死後の世界?
多々良イスズ
多々良イスズ
脇腹がズキンと痛んだ。
多々良イスズ
多々良イスズ
突然、目の前に鏡が現れた。
多々良イスズ
イスズは鏡に映った怪訝な自分の顔を見つめた。
___ニンショウカンリョウ
___あなたを…
___天国に送ることに決定しました
多々良イスズ
多々良イスズ
鏡は消え、代わりに変わった構造の扉が現れた。
多々良イスズ
イスズは、ドアノブに手をかけた__
眩い光に飲み込まれる___
____________
目を開けると、
目の前に中学生ぐらいの少女がいた。
少女
多々良イスズ
多々良イスズ
少女
多々良イスズ
少女
少女
多々良イスズ
少女
多々良イスズ
少女
多々良イスズ
少女
少女
多々良イスズ
少女
少女
少女
少女
ヨリ
多々良イスズ
多々良イスズ
ヨリ
多々良イスズ
多々良イスズ
ヨリ
ヨリ
ヨリ
多々良イスズ
ヨリ
ヨリ
ヨリ
ヨリ
多々良イスズ
ヨリ
ヨリ
ヨリ
多々良イスズ
ヨリ
ヨリ
多々良イスズ
多々良イスズ
ヨリ
多々良イスズ
ヨリ
ヨリ
多々良イスズ
ヨリ
多々良イスズ
多々良イスズ
ヨリ
多々良イスズ
ヨリ
ヨリ
多々良イスズ
多々良イスズ
多々良イスズ
ヨリ
ヨリ
ヨリ
ヨリ
ヨリ
多々良イスズ
ヨリ
ヨリ
ヨリ
多々良イスズ
____________
多々良イスズ
多々良イスズ
ヨリ
そこには、白を基調とした美しいバロック建築の建物が並んでいた。
多々良イスズ
ヨリ
ヨリ
ヨリはイスズの腕を引いた。
多々良イスズ
多々良イスズ
数分後
ヨリは道行く人々に声をかけ回っていたが、誰一人足を止めることは無かった。
多々良イスズ
ヨリ
多々良イスズ
ヨリ
ヨリ
ヨリ
多々良イスズ
多々良イスズ
イスズの視線の先には、壁にもたれかかりうずくまる少年がいた。
多々良イスズ
ヨリ
多々良イスズ
気がつくと、既にヨリが少年に話しかけていた。
少年
ヨリ
多々良イスズ
ヨリ
少年
タクミ
ヨリ
ヨリ
タクミ
多々良イスズ
多々良イスズ
タクミ
多々良イスズ
ヨリ
ヨリ
多々良イスズ
タクミ
タクミ
タクミ
タクミ
多々良イスズ
ヨリはタクミの頭を撫でていた。
ヨリ
タクミ
タクミ
多々良イスズ
イスズはヨリと目を合わせた。
ヨリ
タクミ
ヨリ
タクミ
タクミは、イスズに手を伸ばした。
タクミ
多々良イスズ
イスズはタクミの手を握る。
多々良イスズ
多々良イスズ
多々良イスズ
ヨリ
ヨリ
ヨリ
ヨリ
多々良イスズ
再逢センター 南東支部
多々良イスズ
多々良イスズ
タクミ
ヨリ
ヨリは機械に駆け寄った。
画面には機械の使い方が映っている。
ヨリ
タクミ
タクミが画面に手を置くと、文字が現れた。
__ニンショウカンリョウ
__岡石タクミ
タクミ
ヨリ
タクミ
タクミ
__岡石ヒナコ 検索中…
__コンタクト完了
__再逢承認
すると、奥にあるエレベーターの様な扉が開いた。
そこから、ゆっくりと女性が歩んでくる。
女性はキョロキョロと不安げに辺りを見渡している。
タクミ
女性の動きが止まる。
タクミと女性は互いに駆け寄った。
女性がタクミを抱きしめた瞬間、
眩い光が2人を包み込んだ。
多々良イスズ
ヨリ
多々良イスズ
ヨリ
すると、タクミと母親はイスズ達の方へ振り返った。
2人にタクミは手を振り、母親は頭を下げる。
そして、互いの手を固く握りしめたまま、
2人は光と共に消えた。
多々良イスズ
多々良イスズ
ヨリ
多々良イスズ
多々良イスズ
2人は再逢センターを後にした。
外に出ると、既に太陽が沈みかけていた。
多々良イスズ
多々良イスズ
ヨリ
多々良イスズ
ヨリ
ヨリ
多々良イスズ
ヨリ
多々良イスズ
ヨリ
多々良イスズ
ヨリ
多々良イスズ
だって、
生きててもろくなことが無かったじゃないか。
______________
私には、
一度だけ、"友達ができたと思えた"過去がある。
クラスのリーダー格で、優しくて可愛くて何もかも完璧な子。
そんな子と友達になれたと思った自分が誇らしかった。
「イスズ、私達絶対一生友達だよね!」
彼女のその言葉が本当に嬉しかった。
だけど、
そんなの嘘だった。
友達だから、という理由で無理難題を押し付けられ、素直にそれに従う毎日。
それでも私は彼女のことを信じていた。
大好きだった。
なのに、
「はぁ?アイツと私がトモダチ?」
「ちょっ、馬鹿なこと言わないでよ」
「そんなわけないじゃん、ただの召使い!おもちゃ!」
「あんなのとトモダチとかまじ無理だから!あははははは」
偶然見かけてしまった、私を嘲笑う姿。
私の中で何かが崩れた。
__友達だと思ってた私が馬鹿だった。
…トモダチって何?
裏切られる運命しかないのならば、もういっそのこと……
ヨリ
ヨリ
ヨリ
多々良イスズ
そうだ。私に未練なんてなかった。
もう全てに絶望していたから。
でも、今ここにあるこの気持ちは何…?
ヨリ
ヨリ
ヨリ
多々良イスズ
ヨリ
ヨリ
ヨリ
ヨリ
多々良イスズ
多々良イスズ
ヨリ
ヨリ
ヨリ
ヨリ
多々良イスズ
多々良イスズ
多々良イスズ
多々良イスズ
ヨリと出会ってから数日後__
私達は願いを叶える活動を続けた。
助けた"友達"の数は2桁に達しただろう。
これはヨリのおかげだ。
願いを叶え、転生していく人々の満ち足りた表情を見ていくうちに、自分の気持ちが変化していくのを感じる。
最初は友達を作るために、とやっていたものの、次第に誰かを助けたい、という想いの方が強くなってきた。
しかし、私もヨリも一向に転生する気配はない。
多々良イスズ
多々良イスズ
多々良イスズ
多々良イスズ
イスズは前を歩くヨリを見つめた。
多々良イスズ
ヨリ
多々良イスズ
ヨリ
多々良イスズ
多々良イスズ
多々良イスズ
ヨリ
ヨリ
多々良イスズ
ヨリ
ヨリは駆け出した。
多々良イスズ
ヨリは前を歩く高校生ぐらいの少女にぶつかった。
ヨリ
少女
少女はヨリの手を払い除け、スタスタと歩き始めてしまった。
ヨリ
多々良イスズ
ヨリ
ヨリ
多々良イスズ
イスズが言葉を発する間も無くヨリは少女に話しかけていた。
少女
少女
ヨリ
ヨリ
多々良イスズ
少女
少女
ヨリ
ヨリ
ヨリ
少女
少女
少女
多々良イスズ
多々良イスズ
ヨリ
ヨリ
ヨリ
少女
少女
少女
少女
多々良イスズ
少女
少女
少女
少女
少女
多々良イスズ
少女
少女
少女
多々良イスズ
多々良イスズ
多々良イスズ
少女
少女
少女
少女
少女
多々良イスズ
少女は再び歩き始めた。
その手をヨリが握った。
少女
ヨリ
少女
少女
少女
ヨリ
ヨリ
ヨリ
少女
ヨリ
ヨリ
ヨリ
ヨリ
ヨリ
ヨリ
ヨリ
ヨリ
ヨリ
ヨリ
少女
ヨリ
ヨリ
ヨリ
ヨリ
ヨリ
多々良イスズ
ヨリ
ヨリ
ヨリ
ヨリ
ヨリ
少女
多々良イスズ
多々良イスズ
多々良イスズ
多々良イスズ
多々良イスズ
ヨリ
ヨリ
少女
少女
多々良イスズ
少女
少女
少女
少女
多々良イスズ
多々良イスズ
すると、ヨリは少女を抱きしめた。
ヨリ
ヨリ
ヨリ
ヨリ
ヨリ
ヨリ
ヨリ
ヨリ
ヨリ
ヨリ
少女
少女
少女
少女は堰を切ったように泣き出した。
すると、少女の体を眩い光が包み込んだ。
少女
少女
多々良イスズ
多々良イスズ
多々良イスズ
多々良イスズ
少女
少女
少女
少女
少女
少女
少女は光と共に消えた。
多々良イスズ
ヨリ
多々良イスズ
多々良イスズ
多々良イスズ
多々良イスズ
振り返ると、ヨリの体を黒い闇が包み込んでいた。
__1ヶ月以内に願いを叶えなければ、魂は消えてしまう。
ヨリ
ヨリ
多々良イスズ
多々良イスズ
ヨリ
ヨリ
ヨリ
多々良イスズ
多々良イスズ
多々良イスズ
多々良イスズ
多々良イスズ
多々良イスズ
多々良イスズ
多々良イスズ
多々良イスズ
多々良イスズ
突然、イスズの体を眩い光が包み込んだ。
多々良イスズ
多々良イスズ
多々良イスズ
多々良イスズ
多々良イスズ
多々良イスズ
ヨリ
すると、ヨリの体を包み込んでいた闇が消え、代わりに眩い光が包み込んだ。
多々良イスズ
ヨリ
ヨリ
ヨリ
ヨリ
ヨリ
ヨリ
ヨリ
ヨリ
ヨリ
ヨリ
ヨリ
ヨリ
ヨリ
多々良イスズ
多々良イスズ
多々良イスズ
ヨリ
ヨリ
多々良イスズ
ヨリ
ヨリ
多々良イスズ
ヨリ
ヨリ
ヨリ
ヨリ
多々良イスズ
多々良イスズ
ヨリ
ヨリ
2人は手を繋ぎ、目を閉じた。
__決して離れ離れになんかならない。
__私達は…
絶対に切れない友情で結ばれているから…
数ヶ月後
帝王切開分娩中の手術室に
大きな産声が重なった。
産科医
産科医
産科医
コメント
7件
生きる目的をもう一度探してみようと思えました。ありがとうございます
感動…胡桃月さん、本当に尊敬します…!
とても感動しました😢私もこのような素晴らしい作品が作れるように頑張ります🎵