「私にとってあなたは…」
余命宣告をされた私には時間がなかった
さな
ゆうたくんおはよう
ゆうた
うん、
さな
(相変わらず冷め気味だな)
さな
ねえ、何の本読んでるの?
ゆうた
え、これ?
さな
うん
ゆうた
「もし、世界の終わりが来るとしたら」ってやつ
さな
そうなんだ
さな
どんな本なの?
ゆうた
俺結構気に入ってて何回も読んでる、
ゆうた
まあ、なんていうか感動する
さな
面白そうだね
ゆうた
読む?
さな
え、いいの?
ゆうた
おう
さな
ありがとう!
ゆうた
…いや、大丈夫
私はゆうたくんが好き
だってこう見えて付き合ってるし
でも…
さな
さよならを告げないと
一週間後
さな
ねえ、ゆうたくん
ゆうた
なんだよ、いきなり呼び出して
さな
私達別れよ?
ゆうた
え…
さな
だって釣り合わないかなって…
ゆうた
…
さな
だから、別れて欲しいの…こんな、私なんかより、いい人なんて…
さな
(あれなんで涙が…)
さな
あれ、おかしいな…なんてことないのに、あははっ
ゆうた
お前、なんで無理するの?
さな
え…
ゆうた
なんで別れを切り出すお前が泣くんだよ
さな
…
ゆうた
隠してることあんだろ?
さな
っ…
ゆうた
言って
ゆうたくんが貸してくれた本にあったよ
「生きてるうちにやりたいことたくさんやれ」
って
さな
私ね…
「病気なんだ」
ゆうた
は?
さな
余命宣告もされてて
ゆうた
…
さな
あと、持ってh…
ゆうた
もうこれ以上言うな!
さな
ふぐっ…!
ゆうた
辛いんだよ、そんなこと言われたら…
さな
ごめん、でもだからゆうたくんには幸せに…
ゆうた
もう十分幸せだよ!
さな
うう…
ゆうた
最期の最期まで俺お前から離れないから
さな
ゆうたくん、ありがとう…
もし、私の世界の終わりが来るとしても
ずっと愛してるからね
さなより






