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信じてよ…。

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信じてよ…。

5 - 信じてよ…。

♥

109

2020年12月28日

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もうええか?

〇〇

はい…………

よぉ聞いてや?

〇〇

コクッ

何があろうと俺が絶対守る

やから、大丈夫

安心しいや?

〇〇

コクッ

じゃあ俺の後ろ居ってな

そう言って私の手を強く握った。

ホンマに大丈夫やから

ガラガラ……

ドアを開ければ、また皆の痛い視線。

そして_____

ひまり

えっ何、何?

ひまり

今度は廉くんと仲良くなったの?

ひまり

散々、私に紫耀くんと勇太くんに近付くなって

ひまり

言ってたくせに?

〇〇

っ…………

何も言い返せない。

声すら出ない。

そんな時に私の手を握る 永瀬さんの手の握る力が強くなった。

〇〇は一言もそんなこと言ってへんで?

まずな、殴ったんは〇〇やない

ひまりやん

ひまり

廉くん何言って……

そうやろ?

なぁ〇〇?

〇〇

…………

俺が守る言うたやろ?

耳元でそう言ってくれた。

私は勇気を出して言った。

〇〇

殴ってない……それに……それに……

皆からの視線がまた怖く感じる。

もうダメだ……怖い……永瀬さんが……

助けてくれるのに……………………

ごめんなさい……………………

私は力強く握られてた手を振りほどいて 走って逃げてしまった。

あの日、私が耐えてたら……耐えてたら……

未来は変わったのかな…………?

永瀬さん…………ごめんなさい…………本当に……

助けてくれようとしたのに…………

私の未来を変えようとしてくれたのに…………

次の日

教室に入ると皆からの視線が痛い。

こんなこといつまで続くんだろう…………

なんて思いながら席に着く。

机の中に手紙が入っていた。

内容は_____

皆の誤解解いた。 放課後に屋上に来い。絶対やで? 廉より

って書いていた。

皆の誤解を解いた…………?

なんで永瀬さんが知ってるの…………?

疑問ばかりで心がモヤモヤする。

時間は過ぎてくだけで______

先生

帰りの準備しろ〜

クラスの女子

はーい

クラスの男子

ほーい

あっという間に6時間目を終えた。

皆が解散したと同時に屋上に行く。

〇〇

はぁはぁ……

あっ来た!

〇〇

はぁはぁ……

話さなアカンことがあんねん……

〇〇

その前になんで私が誤解されてること……

それは後で話すわ

先に、俺な転校することになったんや

親の都合で

〇〇

え……

〇〇

えっと……ちょっと待って下さい……理解が……

それだけ

じゃあな

あー後、俺のこと忘れんといてな?

そう言って出て行ってしまった。

〇〇

お礼言えなかった…………

〇〇

謝れなかった…………

永瀬さんが居なくなって数十分。

やっと理解出来たのか

後悔ばかりが襲ってくる。

お礼とあの時のことが謝れなかった

昨日ずっと考えてたのに、

言えなかった。

助けてくれてありがとう。 あと、あの時に言えなくてごめんなさい……。

って……

言えなかった。

帰り道でも心にポッカリ穴が空いた感覚に。

それは家に帰っても同じ。

悲しいし、後悔が大きくてまた沢山泣いた。

次の日に学校へ行くと永瀬さんが 転校したことを伝えられた。

昨日、沢山泣いたのにまた涙が溢れてきそうになる。

我慢……しないと……

そう思う度に涙がさらに溢れてきそうになる。

授業の内容も全く入ってこない。

頭の中は永瀬さんのことだけ。

ずっと永瀬さんが言ってた言葉がフリーズする。

もう一度あの温かさに触れたい。

抱きしめられたい…………。

この想いはもう届かない………………よね…………

続く

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109

コメント

3

ユーザー

フォロー失礼します!

ユーザー

主さん、神作過ぎます✨続き待ってます❕

ユーザー

最高……!!😭😭

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