零
風が気持ちいい夜…
綺麗だな…池に浮かぶ
蓮の花…
由香
(私はそこに座り込んでいた
お兄さんに話しかけた)
由香
ねぇ…お兄さん…
光も闇も見て
疲れないの?
由香
そのお兄さんの声は
月夜に響くような声だった
零
そうかもね…
零
翌日
俺は太陽を憎んだ…
由香
昨日のお兄さんの
太陽の様な香水の
残り香がただ虚しいだけ…
零
蒼蓮花の花びらと共に
雫が零れ落ちた…
零
花の名前…わからないのになぁ…
零
夜に揺れた一輪の花がまるで
子供が遊んでいる様に
見えた。
由香
お兄さんにまた出会えた…
零
蒼蓮花の葉に
零れ落ちた雨…
零
今もまだ美しく蒼く
揺れるその場所に
由香
花を濡らすこの雨は
零
空をかける虹になるんだ…
由香
空をかける虹になる…
綺麗…
零
夜に由香さんとあの池の所まで来た…
零
さっきの雨の残りなのか
蒼蓮花にまた零れ落ちた
花の名前も知らぬのに…
零
夜に揺れた
零&由香
二輪の花
まるで兄妹が遊ぶ
おもちゃの様で…
零
それで俺らは数十年と言う
時を共に過ごした。
だが…
由香
ごめん…別れよ?
零
急に彼女が
別れを告げて来た。
零
なんでだよ…
零
意味わかんねぇよ!!
零
どうして!!
由香
外国行くことになったんだ…
もう2度と日本には
帰って来れない…
零
そんなの嫌に決まってる…泣
零
離れたくねぇよ!!!!!
由香
私だって…
由香
………
由香
………
由香
………
由香
………
由香
離れたくないよ…泣
零
じゃあ…なんで…泣
由香
私もう死んじゃうんだ…
零
えっ…
由香
外国で大きな手術を
受ける為に行く…
由香
でも…泣もう記憶もなくなって…泣
由香
あなたと居た大切な時間さえも…
由香
忘れてしまう…泣
由香
来年私は外国へ
出立する…泣
零
っ…泣
零
わかった…泣
来月までここにいて…泣
零
そしたら…
行ってもいいから…泣
由香
零…泣
由香
ありがとう…泣
零
こっちこそ…
零
数十年と言う
長い時を一緒に
過ごせれてよかった…泣
零
俺は絶対君を忘れない…泣
由香
私は忘れちゃうかもだけど…泣
あなたの事は手術をしても
由香
忘れないから泣
零
ありがとう…泣
零
ギュ…
由香
ギュ…
零
今日は一緒に寝よう…?
由香
うん…😊
零
チュ…
ハムッ…チュ…
由香
ンッ…
ハァ…チュ…
零
今日は寝かせねぇから…
由香
うん。
私を朝まで
抱いて?
零
フッ…
お望みどおりに。
由香
ンッ…おはよう…???
零
おはよう、起きたんだ。
丁度起こしに行こうと
思ってきたけど
いいタイミングだね。
由香
そうだね…笑笑
零
ご飯食べよっか。
作ってあるし。
零
ほら、行こ?
由香
うん…そうだね。
零
腰痛いでしょ?
よいしょっと…
由香
キャッ…///
お姫様抱っこ…///
恥ずかしい///
零
いいよ。
俺しか見てないんだから…
由香
うふふ笑笑
そうだね。
零
😊
零
どう!美味しい?
由香
うん!!
この味大好き💕
零
ありがとう😊
由香
(ごめんね…零…
明後日外国行くから…)
零
どうした?涙流して
由香
なんかもう…
こうやって
笑い合うことできないんだなって…
思ったら…辛くなって…
零
そうだよね…
由香
あの池にあった
青い蒼蓮花…
これを添えて…
あなたの前から姿消すね…
あなた…泣
ありがとうございました…泣
零
由香?由香!!
えっ…手紙…?
零さんへ
本当にごめんなさい…
あなたがこれを読んでいる頃にはもう
飛行機に乗って
外国に向かう頃でしょう…
零さんと過ごした数十年の時は
一生忘れません。
零さん…あなたは最初出会った頃…
1人で池の所に座ってましたね…
寂しく思えました。
私は本当に
あなたに出会えただけで
幸せです。
今まで本当に
ありがとうございました。
この青い蒼蓮花の花を添えて
この手紙を終わります。
零さん大好きです。
由香より…
零
なんで…泣
零
なんで言ってくれないんだよ…泣
零
確か…青い蒼蓮花の花言葉は
「離れない愛」…泣
零
理由は
離れる愛の赤蓮花(あかれんげ)
だからその為に咲き生まれた
蒼く綺麗な蒼蓮花…
零
2度と離れぬ様に
2度と戻らぬ様に…ずっと…泣
零&由香
いつか枯れるけど…
この唄が
零
君の生きる唄になります様に…泣
零
由香…泣
由香ぁぁぁぁぁぁぁぁ大泣き
零
この花は…
一生に一度の
蒼蓮花…
押し花にして…
手放さねぇから…泣
零
俺は41歳となった…
由香と別れ
数十年…
今もいたら
21年の付き合いだったんだな…泣
由香
ボー…
零
えっ…由香…?
由香
???
零
由香!!
蒼蓮花ありがとう…泣
由香
!?
零さん…泣
零
会いたかった…泣
由香
私もです…泣
零さん…泣
会いたかった…泣
零
これからも一生愛し合って行こう。
由香
はい!!
零&由香
チュ…
夕日の前で2人の影が
重なった…
「蒼蓮花〜離れぬ愛〜」
終わり
照
…泣
深
号泣
阿
号泣
佐
大号泣
翔
…泣
館
…泣
蓮
号泣
康
大号泣
照
泣けるよ…泣
深
カッコ良かったです…泣
零
なんで敬語?笑笑
佐
だって…最後の
「いつか枯れるけど
この唄が
君の生きる唄になります様に」が
1番よかった!!泣
零
あぁ笑笑
由香
声合わせるの大変でしたもんね。
零
うんうん。
合わせようとして
50回くらい
やり直したもんね。
由香
大変でした。
阿
凄い…泣
ありがとう!!
かっこいい…
零
ありがとう…
零
さぁて…家でこれをまた見ようと
しよっか。
由香、おいで。
一緒に。
由香
うん!!
そしてまたこの話を見て
号泣していた
メンバーだった…
ED曲
Royz「蒼蓮花」
風に揺れていた蓮の花
人に問いかける
「ねぇ、光も闇も見て疲れないの?」
月夜に響いた「そうかもね…」
「朽ちて行くよ…」
木陰に堕ちた
僕は太陽を憎んだ
「太陽(彼)が狂うまで休んでいるから」
残り香がただ虚しいだけ
零れ落ちた蒼蓮花
花の名も知らぬのに
夜に揺れた一輪の花
まるで子供の玩具で
零れ落ちた蒼蓮花
今もまだ蒼く揺れるその場所に
花を濡らすこの雨は
空を架ける虹になる
零れ落ちた蒼蓮花
花の名も知らぬのに
夜に揺れた二輪の花
まるで子供の玩具で
紅に咲いたあの花の花言葉は
「離れゆく愛」
だから蒼く咲いた
二度と離れぬ様に
二度と戻らぬように、ずっと。
「いつか枯れるけど、
この唄が君の生きる唄になります様に」