ぼく
やぁ、今回僕の身に起こった話をするよ。
ぼく
あれは、3ヶ月前のこと。
ぼく
僕はその日バイトをクビになってね、アパートも追い出されて、
行き場を失った僕はリュックを持って自転車を漕いだんだ。
行き場を失った僕はリュックを持って自転車を漕いだんだ。
ぼく
そして山の方へ向かった。
自殺とかそういうのじゃないよ!
ただ自然を楽しみたかったんだ。
自殺とかそういうのじゃないよ!
ただ自然を楽しみたかったんだ。
ぼく
そして、坂道を漕いでいると崖があってね。少し下を見ようと、落ちないようにガードレールを掴んで下を見下げたんだ。
ぼく
そしたらね
ぼく
人がいたんだ。
ぼく
バスもあったんだ。
ぼく
辺りも暗かったもんだから眼を凝らしてみたら顔は焼けただれていて顔中血だらけだったんだ。
よく見ると車も焦げていた。
途端に気味が悪くなったんだ。
よく見ると車も焦げていた。
途端に気味が悪くなったんだ。
ぼく
とりあえずその場を急いで離れた。
ぼく
そしたら急に軽トラが飛び出して来て...
男
危ねぇぞ!!!
男
気をつけろよな!
ぼく
はぁはぁ助けてください!!!
男
?おいおいどうしたんだよ!?
ぼく
崖に!崖に!
男
..........
男
とりあえず乗れ
ぼく
僕はこの時少し気味が悪かったよ。男の声のトーンが突然低くなったんだ。
ぼく
僕が喋る前に男が言ったんだ
男
お前、崖で見たんだろ
ぼく
あ、はい。
男
あそこはな元々小学生達が遠足で行く道だったんだ。それが不運な事に崖に落ちちまってな。派手にガードレールに突っ込んでよォ。こんな山奥だしよぉ、修理なんてされねぇし。だから未だにガードレールが破損してるぜ。
男
幸い教師1人は助かってな!
それが俺なんだ。
それが俺なんだ。
ぼく
お気の毒でしたね。
男
いや、そうでもないさ。
ぼく
?
男
だってよぉー
あの子達は俺が殺したんだ。
あの子達は俺が殺したんだ。
ぼく
(ビクッ)
男
はは
嘘だよ!!
嘘だよ!!
男
教師は今も行方不明となっているが、俺はこの通りピンピンしてるぜ!
ぼく
その後、無事俺は下ろしてもらって悶々としていた。
ぼく
笑えない冗談だったと祈ろう。
ぼく
そして俺は次の日の昼にもう一度例の崖に行ったんだ。
ぼく
でもね。
ぼく
僕はそこで思ったんだ。
ぼく
あの男の手には複数の切り傷があったんだ。
それともうひとつ
それともうひとつ
ぼく
端から端まで調べたんだけど。
ぼく
ガードレール...1箇所も壊れていなかったんだ
男
...