妄想女
都合のいい女
私にはずっと思い続けてる人がいる
○○
灰谷蘭
蘭
六本木を仕切ってて歩くだけで女が寄ってくるような人
私はそんな人に惚れた
出会いは至って普通
六本木で買い物をしてる時にナンパされてその時に助けてくれたのが蘭
そして私は惚れた
いわゆる一目惚れってやつ?
○○
蘭
蘭は女遊びが激しい
きっとセ○レの子なんてたくさんいる
蘭
もちろん私もその中の1人
○○
欲を言えば蘭の1番になりたい
まぁ、叶わぬ願いだけど
だって蘭は誰にも惚れない、そう思ってた
だからそんな蘭の傍にいられるなら今のままでもいい、そう思ってたんだ
××
でもそんな思いも今日で終わり
蘭
いつものように蘭とホテルに行こうとしていた時
私達の前に現れた可愛らしい女の子
私とは真逆でいかにも男ウケしそうな子
この子もセ○レなのかな、そう私は思ってた
××
でも違った
蘭
○○
××
蘭
蘭
○○
その時の蘭は私が見たことがない焦った顔をしてた
××
蘭
蘭は長い腕でヒョイッと女の子を抱き寄せた
蘭
蘭
○○
私はこの時頭を殴られたような衝動に駆られた
蘭に遊びだと言われたからじゃない
なんなら遊びだって事はとっくに知ってる
でも私が1番ショックだったのは
蘭にも本命の子がいた事だ
××
蘭
私は勝手に蘭は誰も本気で好きになんかならないって思ってた
だから遊びでもいいって思ってたんだ
でも結局蘭はその可愛らしい女の子しか見てなかったみたい
蘭
××
蘭
××
○○
私の気も知らないで蘭は私の前で熱いキスを始めた
何を見せられているんだろう
いや本当に何見せられてんだ
私惨めすぎない?
片思い拗らせてた相手に本命いましたって...惨めすぎ
○○
なんだかもう蘭がすきだった事がバカバカしくなった
○○
私はその場から逃げ出すように走り去った
あれから数日私は蘭とは会っていない
というか連絡先も消した
○○
自分でもびっくりするくらい悲しいとかそういう感情はあんまり無かった
逆になんであんな野郎に惚れてたんだろうって気持ちの方がある
とにかく私は新しい恋をするために六本木へとやってきた
...が
蘭
運悪く蘭と会ってしまった
○○
蘭
蘭
好きだった男はいますけど
ていうかまじ最悪
○○
○○
蘭
蘭
...は?
私は今本当にこの男の言ってる意味がわかんない
え、私今本気で恋愛するって言ったよね?
耳ついてる?
○○
○○
あの子が本命なんでしょ、?だったら私じゃなくていいじゃん
蘭
○○
私がそう言った瞬間蘭はドスの効いた声を零した
蘭
○○
蘭
私は少し蘭が怖くなってその場から逃げ出した
数年後、私は26歳になった
あの日から蘭とは会わなくなり、今では普通の会社員
○○
そして私はあれから彼氏が出来た
出会いは合コンで気が合い段々会う回数を重ねる度に好きになった
来月結婚式を挙げる予定も立てている
○○
今日は息抜きにとケーキを買ったので△△くんと食べようとウキウキして帰った
けどいつもだったら優しく出迎えてくれるが今日は物音すらしなかった
○○
私は不思議に思いリビングへと向かう
がチャリとドアノブを回した
○○
ドサッ
私は驚きのあまりケーキを落とした
私を待っていたのは愛しの彼ではなく
蘭
数年前に関係を切った人だった
○○
数年ぶりにあった彼は長かった髪をバッサリ切っており色気も増していた
でも今の私は恐怖で体が震えていた
何故かって?
それは...
彼は犯罪者だからだ
日本一の犯罪組織“梵天”
きっと誰もが知っている
そのうちの幹部の灰谷蘭が目の前にいる
私は恐怖で今にも崩れ落ちそうだ
蘭
彼はニコニコと胡散臭い笑顔を貼り付けて私に近づいた
○○
私の恐怖心は頂点にまで達した
叫んだ瞬間玄関へと逃げ出そうとした
だがそれは彼の腕によって阻止された
蘭
そう言った彼の声を最後に私の意識は途絶えた
目が覚めると見慣れないベット
そして
蘭
彼がいた
○○
どうして今更私の前に?
意味がわからなかった
なんで私にそんなに執着するんだ、
蘭
蘭
お前の彼氏、そう言われピクっと反応する
△△くんが、?なにかしたの?
そう不安に思っている私を見て蘭はニヤリと笑い
蘭
そう言った
○○
○○
○○
私を置いて逃げるわけが無い
だって...だって彼は私を愛してくれてる
そんな人が私を置いてくはずない
蘭
蘭は動揺している私の頬を撫で
蘭
蘭
そうクスクス笑った
○○
蘭
蘭
蘭
○○
そんな、嘘だっ...
私を渡すなんて、
蘭
蘭
違う、違う
○○
蘭
なんで
蘭
なんで
蘭
あぁ、そっか
蘭
私はただの都合のいい女なんだ
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私も蘭ちゃんの1番になりたい(叶わぬ夢)