希美
きもちーーー
久しぶりに入るお風呂はとても 気持ちが良くて、
お湯が私を包み込むみたいだった。
お風呂から出ると
希美
着替えだ……
かわいいキャラクターが描かれている
グレーの部屋着っぽいもの。
希美
かわいー♡
希美
舞花ちゃん、センスあるなぁ
私はこの喜びを噛み締めながら
この服を着た。
希美
え、えっと、
舞花のお母さん
お礼なんていいわよ。
舞花のお母さん
なんてったって、
舞花のお母さん
舞花の初めての
舞花のお母さん
中学に入ってからできた友達だもん。
希美
ふふっ
舞花のお母さん
な、なんで笑うのよー
希美
いや、可愛いなって思って……クスッ
希美
……てか、
希美
私、舞花ちゃんの友達……?
舞花のお母さん
え!?
舞花のお母さん
違うの!?
わ、やばい……
変なこと言っちゃった……
舞花
希美は私の友達だよ
希美
お、おわぁっ!?
舞花が背後から優しいトーンで言った。
舞花
ねっ、希美ちゃん!
希美
……私なんかと友達でいいの?
舞花
何言ってんの?
舞花
私は希美と友達になりたい!
???
わっ、
???
まーた撮ってるよ……
さっきの男の子が雰囲気をぶち壊す。
舞花
と、撮ってる?
???
ほら
男の子が指さす方を見てみると……?
舞花
ま、ママ?
舞花のお母さん
うううぅ〜
と泣きながら
カメラをこちらに向けているのだ。
舞花
ごめんね〜
舞花
うちのママ、こういう事があると
舞花
すぐこうなるんだよね〜
怒っているように言っているが、
顔は緩んでいる。
希美
あははっ、
希美
おっかしい〜
「あははっ」
みんなで笑った。
希美
……で
希美
そっちの男の子は……?
舞花ちゃんと身長は同じぐらいだ。
だけど、顔も似ていない……
???
あ、俺、
「舞花の双子の弟です」
希美
え”っ
あまりの驚きに変な声が出た。
飛鳥
で、名前は飛鳥(あすか)です。
飛鳥
よろしくお願いします。
希美
え、えぇー
希美
そんな、同い年なんだし、
希美
そういう喋り方しなくてもいいよ〜
希美
あははー
自分でも分かる。
私、完全に変なやつだと 思われてる……
飛鳥
……じゃあ、
飛鳥
希美って、呼んでもいいの?
希美
……え、うん
希美
私の事変なやつだとか思ってない?
飛鳥
え?別に
この様子を見ると本気で思ってないな……
飛鳥くん、かなりの天然……?
希美
じゃあ私も飛鳥って呼ぶわ
飛鳥
え、ダメですよ
希美
ふぁっ!?
飛鳥
ウソですフッ
希美
もーう……
温かい家族が私は好きになった。
希美
う.........
天使
あ、希美ちゃん!
天使
大丈夫?
希美
わ、私……?
天使
急に意識失っちゃうんだもの。
希美
私、夢?なのかな……で、
希美
昔の私を見て……
希美
ちょっと記憶取り戻した……
天使
わぁ……良かった。
天使
次はそこに出てきた男の子がいる所に行きましょうか。
希美
飛鳥……くん?
To be continued →







