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スージー

んー...

ベニー

おはよう!スージー

スージー

あぁ...おはよう

スージー

てか、近いよ...

ベニー

そうかな?

スージー

まぁいいや

スージーは立ち上がり、目を擦りながら眠たそうにあくびをする

スージー

今日も...帰って...来ない

スージー

お母さん...お父さん

ベニー

.....

ベニー

大丈夫だよ!きっと帰って来てくれるさ!

ベニー

だから寂しそうな顔をしないで?

ベニー

僕が隣に居てあげるから...

スージー

...うん、そうだね

スージー

ありがとう、ベニー

スージー

そういえば、今日は休みか

スージー

ねぇ、一緒に外に出掛けよう!

ベニー

...外?

スージー

うん!色々あるんだよ!外はね!

ベニー

外...

ベニーの脳裏にある記憶が流れる

男1

あ~あ、こんなに血を流しちゃって...

男1

後始末が面倒臭くなるだろうが、小僧!!

その男性は、何処か見覚えがある女の子を蹴りあげる

鼻と口から血を吹き出し、転がりながらボロボロの状態で瞳は死体の色をしている

女の子

ご、ごめんなさい....ごめんなさい....

男1

おい?いいか?てめえ二度と俺の視界からくるんじゃねえぞ

男2

なーにやってるの?

男1

あ?このガキをお仕置きしてただけだ

男2

だからってやりすぎじゃない?

男1

別にいいだろうが、この小僧、対して金になんねぇだろ

男2

まぁ確かにこの前、取引先の客にこの子を見せたら

男2

「他の子はいないのか?普通すぎるだろ!」って苦情入れてきたし

男2

それでも大事な〈商品〉だ、綺麗な状態にしておきたいんだよ

男2

でも...たまに「子供のこういう姿が逆に興奮する」とか言ってたド変態なドSのお客さんもいるけどね?

男1

なんだそりゃ?随分と悪趣味な野郎がいたもんだな

男2

それ君、人の事言える?

男1

俺の方がマシな方だ、このアホ

ベニー

だ....

ベニー

ダメだよ...外は...危ないよ?

スージー

え?

ベニー

だ、だって...怖い人達がいるんだよ...?危険だよ...

スージー

大丈夫だよ!

スージー

僕が守ってあげるから...ね?

ベニー

...守ってくれる?

スージー

そう、だから行こう?

ベニー

...分かった

スージー

よーし、公園に行こっかな!

ベニー

...うん

二人が歩いていると、集団の子供の一人にぶつかる

スージー

うわぁ!

同時に倒れる

スージー

イテテ...

男児1

おい!お前よくもうちのメンバーの一人にケガさせやがったな!!

スージー

あ...ああ.....

男児1

ん?良く見たら泣き虫のスージーちゃんじゃないか?

男児1

そんなダサい人形を持ちながら、何処歩いてたのかなぁ~...

スージー

う....や、やめて...

男児1

よーし....虐めてやろ

男児1

よい...しょ!

その子供達はスージーに向かって水に入ったバケツをスージーに向かってかける

スージー

わぁ!?つ、冷たい...!

その瞬間、その子供と共に大勢に笑い声が響く

男児1

アハハハハハ!!ダッセェなァ~!アハハハハ!!

ベニー

スージー!?

ベニーはただその光景を見ているだけだった

恐怖で何も出来なかったのだ

その後、一時間弱程、集団で悪口を言い合ったり。

服を脱がして裸にしたりと色々と残酷な時間が流れていた

男児1

さて、そろそろ帰るか

その男児は集団の子供達と共に去っていった

ベニー

スージー、スージー!!

スージー

う...うう...

ベニー

だ、大丈夫かい!?ごめんよ君を助けられなかった!!

スージー

い、いいんだよ...いつもの事だから

ベニー

...あの野郎ども...よくもスージーを....

ベニーは怒りの眼差しで去って行く集団の後ろ姿を睨む

スージー

ベニー...君こそ...大丈夫?

ベニー

えっ...!?

ベニー

何で僕を...!?

ベニー

も、もしかして...ずっと僕が狙われなかったのって...

スージー

僕だけが標的になり続けるように頑張って目立ったけど...良かったぁ...

スージー

君が無事で何よりだよ...ベニー

ベニー

ど、どうして...

スージー

ベニー...言ったろ?...守るって...

スージー

それに...〈友達〉でしょ?

ベニー

ス、スージー...!!

その後...

スージー

ハァ...大変な目にあったなぁ...

ベニー

スージー、僕の言ったとうりやっぱり外に出ない方がいいよ...

スージー

うん...それがいいね

家まで戻り、これからどうするかを話し合っていた

スージー

でも、明日学校だからね...

ベニー

...そっ...か

ベニー

...ごめん

スージー

...いいよ、君のせいじゃないから

スージー

....あ

ベニー

どうしたの?

スージー

今、裸のまま...

ベニー

裸...

ベニー

裸!?

スージー

ベニーの事で頭いっぱいで忘れてた...

ベニー

ふ、普通気づくと思うけど...

ベニー

て、てか早く公園にい、行かないと!!か、風邪引くよ!?

スージー

えっと...何を焦ってるの?

ベニー

べ、別に焦ってな...ないよ!!

ベニー

その...子供とはいえ男の裸を...見るのは...

ベニーの声が段々と小さくなっていき、人形なのに顔が真っ赤になっていた

スージー

じゃあ、取りに行ってくるから

ベニー

あ!大人...には注...意..して...ね?

スージーは玄関を開け、外へと出る

スージー

よし、ついた!

スージー

さて服は...

スージー

あった!けど汚れてるな...まぁ仕方ないけど

スージーはその場で着替えていると目の前に別の人形が倒れて落ちている

スージー

ん?これは...

スージーが拾い上げる

すると人形が目から赤いレーザーをスージーの顔に照らす

スージー

っ...!!眩しい...!

人形

コード1285、主を認識

人形

どうも、こんにちは。私はマーゼ人形です

スージー

マーゼ人形って...ベニーの人形と同じ会社が制作した最新の人形じゃないか!

スージー

えっと...僕はスージー、よろしく

人形

スージー様、ですね

人形

私を選んでくださってありがとうございます。

人形

これから貴方をマスターと呼ばせていただきます

スージー

んー...この子も持って帰るか

スージー

後、名前もつけてあげよう

スージー

そうだなぁ...メリー!

スージー

君の名前はメリーだ!

人形

名前...?こんな...私に?

スージー

うん!今日から君も僕とベニーと一緒に暮らすんだよ!

スージー

だからよろしくね!メリー

すると急に態度が変わり...

メリー

一緒に住もうって...わ、私なんて...ただの役立たずですよ!?きっとマスターにも迷惑になりますし...

スージー

...何があったかは知らないし、君の事は何もわからない。でもこれだけは言える

スージー

君は役立たずなんかじゃない、むしろこの世の中に君みたいな子は役立つ子だよ、とってもね

メリー

わ、私が...!?

メリー

でも、よろしいんでしょうか!?迷惑ばかり掛けますよ!!それでもいいんですか!!

スージー

...yesって言葉以外、見つかると思う?

メリー

どうして...どうしてそこまで...

スージー

...同じだから、かな

スージー

僕だって君が自分で思うとうり自分だって出来損ないなんだよ

スージー

何かを分かり合えるってとってもいいよね...

メリー

ほ、本当によろしいんでしょうか...?

スージー

うん!

メリー

あ...ありがとうございます...!!

メリー

このご恩、一生忘れません!!

メリー

マスター、貴方のお役に立てるよう頑張ります!!

スージー

嬉しいけどマスターって呼び方は...恥ずかしいな

スージー

まぁいいや、帰ろう!

メリー

はい!貴方とならどこまでも!

こうして、二人は家へと帰って行った。楽しそうに

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