D社
3!
🍚☃️
R18表現あり
練習の没作品
どしりと背中に重みがくる。肌に触れる髪がくすぐったくて身をよじると鼻をくすぐるいい匂いが広がる。
「今日……いい?」
普段よりもワンオクターブ低いその声が下半身に響く。顔を見て目を合わせれば小動物を目の前にした肉食動物のような目で僕を見るものだからすこしびくりとした。
頷けば慣れたように優しく僕の頭を撫でてくれた
「んっ…///ぁ、♡ 」
「きもちぃ?」
「う…うん…あっ…いいっ…」
普段、相手から僕になにかしてもらうことはない。こんな風に言ったら怒られてしまうし誤解を生んでしまうと思う。なので先に言っておく。それはこういう行為の時だけだ。僕がやりたいと言わなければやらないし、欲しいと言わなければくれない。
今だって僕の胸を舐めたり転がしたりするだけだ
最初の方は胸が好きなのかなとか、一生懸命吸っている姿は赤ちゃんみたいで可愛いだとか思えていたが、今の僕はそれだけでは満足出来ない。
早くほしい
奥を突いてほしい。
そんな事で頭がいっぱいになってもこめさんか、それをくれることはない。
「こ、、めさぁん」
「ん?」
「ほ…しぃ、ん♡の、したぁ」
「下?」
「ひゃんっ!や♡あっ、そこっ、あ゛っ♡」
細くて長い指が中に入ってくる。
求めればくれる。
そんなこめさんが好きだ。
でも時々思う。もっと身勝手に抱いてくれてもいいのにと
「…んぁ、もぉいれてよぉ♡」
「まだ、慣らしてないけど」
「がまん、できんよぉ、」
困ったように下がりきったまゆと細められた目が視界にうつる。大事にしたいんだけどという小言が聞こえたが、そんな言葉に返せるほど理性は残ってなかった
「ぁ……んぅ、ぁぁああっ!」
「大事にさせてよ、」
「あ、い、いくっ…もういく♡いっちゃうからぁ♡」
「……聞いてないか」
「身体大丈夫??」
ベッドに横たわっていれば後片付けの終わったこめさんが隣に寝転ぶ。
何度か身体を重ねているからさすがに慣れたし、毎回毎回じれったいほどに優しいこめさんのおかげでなんの異変もない。本人は大事にできてないと口にするが僕にとってはもう充分だ。
「……うん、」
なにかもっと言えることがある気がするのに眠い頭では気の利いた言葉は浮かんでこない。
「疲れたでしょ…」
緑色の瞳が心配そうにこちらを覗き込む。本人には絶対言わないけど、えっちな事をした後のこめさんが僕を心配してくれてる時間が結構好き。好きだな、愛されてるなと実感できるから。だから眠くても何も言えなくても長く起きていたい。この時間をもう少し大事にしたい。それと、普段よりも言葉で愛情を表現してくれる甘いこめさんも好きだ。
「…おらふくん、」
「……なに、?」
「好きだよ、」
「…………ぼくも、」
こんな優しい言葉で、その声で、気遣いで、何人の女の子を抱いたんだろう。どれだけの女の子を誘惑し、落としたんだろう。
こんなことを考えるのはめんどくさいと思うが、こればかりは仕方がない。
僕は僕自身が、こめさんが思うよりもずっとずっとめんどくさい生き物なのだから
「……」
緑色の瞳から視線を下にずらす。首元によればこめさんは自然と頭を撫でてくれる。優しいその手つきも大好きでずっとこうしていたい。
ヂュと可愛らしくはない音が部屋に響き渡る
「なに、、?」
「……ぼくの…やから、」
薄暗い部屋のなかこめさんの肌に赤く跡がつくのが分かる。正直上手に付けれたかは分からない。明日の朝には消えているかもしれない。でもそれでもいい。この時間だけは僕だけのものだから
「なにそれ、かわぃ」
ぽんぽんと背中を叩かれ、上から上機嫌な鼻歌が聞こえてくる。さすがに眠気には勝てなくて言いたいことは色々あるのに音にはならなかった。