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20XX年。ウクライナの強引なNATO(北大西洋条約機構)の加盟を引き金に、ロシア連邦は確実にウクライナを潰しにかかった。ロシア連邦の強行的な侵攻攻撃にNATOもウクライナに加勢し中華人民帝国(旧中華人民共和国)はロシア連邦側の統合帝国軍に加勢し戦局は最悪の事態になった。そして、ヨーロッパ、アジアを戦場とするーーー
第三次世界大戦が始まった…。
【統合日本連邦共和国 統合連邦国防軍(元自衛隊)総司令部】
「全く…こんな状況なのに政府は一向に動くつもりがないらしい…」
国防軍 総司令官 永田龍鷹
「仕方ありませんよ。政府が自衛隊を国防軍に改名すると言い出し国民は国会にデモとして押し寄せてますから。」
部下は、タブレットを操作しながら横目で永田を見る。部下の細い目には冷静さと深刻さが伝わってくる。
「全く…名を改名したぐらいで…。自衛隊の名の改名より、沖縄が中国帝国に占領されている事の方がよほど深刻だろうに。」
「その件については私も同意見です。中国帝国軍は既に沖縄から日本列島に向けて侵攻してきています。」
2人は、廊下を進む。目の前にある未来的なドアは3つに分裂し開いた。2人の入った部屋には、大勢の部下とモニターが広がり床の中央には巨大な日の丸が書かれていた。永田は、総司令官席に着席する。
「永田総司令。中国帝国軍の連合艦隊を宝島付近で確認しました。主力は空母蘭州と推定。」
永田はフン…!っとため息を付き肘を着く
「いきなり蘭州を出してくるとはな…。中国帝国の奴らめ…、米国が日本に加勢できない隙を上手く着いてきているな…」
この時、アメリカ合衆国(米国)はNATOの主力となりイギリス島付近でヨーロッパ諸国の加勢に当たっていた。ヨーロッパでは、既にバルト三国、ポーランド、トルコがロシア連邦に占領され戦局はさらに悪化していた。
「国防海軍を宝島付近に向かわせろ。政府からは攻撃指示は出ていないが…、やむを得ない場合は撃沈すら許可する。」
「了解いたしまた。種子島付近を航行中の第7統合艦隊を向かわせます。」