望の独り言　二冊目

「誕生日おめでとう」

「おめでとう。麗」

私と叔母さんが声をかけると麗は、

「にひっ♡」

って笑った。笑いながらケーキに立てられたロウソクの火を吹き消した。

そうなんだよね。保育園じゃ堂々としててなんか貫禄ある感じって思われてる麗だけど私たちの前じゃすごくいろんな表情を見せてくれるんだ。

保育園でもホントは笑ったりすねたりみたいな表情を見せてるんだけど、他の子みたいにオーバーリアクションじゃないからなんか堂々としてるみたいに見えるだけなんだよね。ギャーギャー騒がないんだよ。

そんな麗を子供らしくないって言う人もいるけど、子供らしいとからしくないとかそんなの関係ないよ。麗はこんなに元気なんだからさ。