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番外編
『熱が出た日』
付き合ってから数か月。
仕事も落ち着き、久しぶりの休日。
その朝だった。
────────
💙side
「……だる」
目が覚めた瞬間から体が重い。
喉も痛い。
何となく嫌な予感がして体温計を脇に挟む。
ピピッ。
38.4℃
💙「最悪……」
今日は宮舘と出掛ける約束だった。
スマホを手に取り、メッセージを打つ。
💙《ごめん》
💙《熱出た》
送信して一分もしないうちに電話が鳴る。
❤️『翔太』
💙「んー」
❤️『熱何度?』
💙「38.4」
電話の向こうで少し間が空く。
❤️『今から行く』
💙「いや、大丈夫」
❤️『大丈夫じゃないでしょ』
💙「寝てれば治るから」
❤️『十五分』
❤️『待ってて』
それだけ言って電話は切れた。
💙「……早いんだよ」
思わず笑ってしまう。
────────
二十分後。
インターホンが鳴る。
💙「開いてる」
ガチャ。
❤️「お邪魔します」
両手いっぱいの袋を持った宮舘が入ってきた。
💙「何それ」
❤️「ゼリーとスポーツドリンクと」
❤️「おかゆ」
💙「買いすぎ」
❤️「心配だから」
そう言って自然に額へ手を当てる。
❤️「あっつい」
💙「だから熱あるって」
❤️「病院は?」
💙「風邪だと思う」
❤️「薬飲んだ?」
💙「まだ」
宮舘は小さくため息をついた。
❤️「先に薬飲もう」
────────
❤️side
翔太は昔からそう。
自分のことになると適当。
だから放っておけない。
薬を飲ませて。
冷たいタオルを替えて。
ゼリーを開ける。
❤️「はい」
💙「子どもじゃないんだけど」
❤️「知ってる」
💙「自分で食べれる」
❤️「じゃあ食べて」
💙「……」
ゼリーを受け取る。
一口食べて。
翔太が小さく笑う。
💙「うま」
❤️「よかった」
その笑顔を見て少し安心する。
────────
昼過ぎ。
薬が効いたのか。
翔太は眠っていた。
穏やかな寝息。
宮舘はソファではなく、ベッドの横の床へ座る。
スマホを触ることもなく。
ただ静かに本を読んでいた。
数時間後。
「……涼太」
小さな声。
宮舘はすぐ顔を上げる。
❤️「起きた?」
💙「なんで床」
❤️「翔太起こしたくなかったから」
💙「ベッド座ればいいのに」
❤️「いいよ」
翔太は少し困ったように笑う。
💙「頑固」
❤️「お互い様」
────────
夕方。
熱は37℃台まで下がった。
💙「だいぶ楽」
❤️「顔色も戻ったね」
翔太は少しだけ宮舘を見つめる。
💙「ずっといたの?」
❤️「うん」
💙「暇だったでしょ」
❤️「全然」
💙「なんで」
宮舘は照れたように笑う。
❤️「恋人だから」
その一言で。
翔太は耳まで赤くなる。
💙「……そういうの」
❤️「ん?」
💙「さらっと言うよな」
❤️「本当のことだから」
翔太は照れ隠しに枕を宮舘へ投げる。
ぽすっと軽い音が鳴る。
❤️「痛くない」
💙「知ってる」
二人で笑う。
笑ったあと。
翔太は少しだけ真面目な顔になった。
💙「今日さ」
❤️「うん」
💙「来てくれてありがと」
❤️「当たり前」
💙「でも」
💙「もし逆だったら」
💙「俺も絶対行く」
宮舘は優しく笑った。
❤️「知ってる」
💙「なんで」
❤️「翔太だから」
その返事に。
翔太は何も言えなくなる。
照れくさそうに笑って。
少しだけ宮舘の肩へ寄りかかった。
恋人になっても。
派手な言葉は少ない。
特別なこともしない。
それでも。
体調を崩した日に一番そばにいてほしい人は、お互いしかいなかった。
そんな穏やかな休日もまた、二人らしい幸せだった。
コメント
7件
いやていうかめっちゃ書いてるじゃないっすか、何でこんなにかけるんですか?
ウグァァァァァァァ ハッピーエンドぉぉぉぉぉ😭 ちょっと涙出た 良かったほんとに
ハピエン厨救われた…🥹🥹 ゆり組いいなぁ
絶対辰哉
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絶対辰哉
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