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ROF-MAO(甲斐田以外)視点
⚠️視点ぐちゃぐちゃ
甲斐田が刺された後
もちさんが救急車を呼んでくれた
社長はマネさんやヴァルツのメンバーの所に行った
術？とやらで直せるかもしれないから
向こうの世界のことはよく分かんないけど
…….俺？
俺はねぇ
「あぐぅ……やべでぐださっ」
「ごめんなさいっ」
殴ってる
「いだいっ」
『痛い？甲斐田の方が痛くて苦しい思いしたのに？まだいけるよね』
「あﾞぁぁ…………がぁ」
……wwこいつ死にかけてるw
おもろっ
甲斐田の方がっ かいだのほうが！！
苦しい思いしたのに
耳から聞こえてくる甲斐田の息をする音が
小さくなっていく
それに比例してこいつを殴る力が強くなる
こいつの顔面が血でグチョグチョになってる
でもやめない
…………殺す このまま殴り殺してやる
よくも俺の甲斐田をっ！！
…“俺の甲斐田”？？
あぁそっか俺
甲斐田のこと好きやったんや
今自覚するとかサイテーじゃん俺w
甲斐田言ってくれたのに
「好きです」って
言ってくれたのに！！
何も言えなかった
まじで終わってんな俺
乾いた笑い声と殴る音うめき声のする部屋
そこで
『絶対ヤバいやつだどうしよう』
1人の高校生は考えていた
僕が救急車を呼んでいる間に
ふわっちがDに馬乗りになって
殴っていた
Dの声が聞こえなくなってもやめない
……これはまずい
そう感じた
急いで社長を呼んだ
社長が来るまでに何とかしなきゃ
なんて声をかける？
(やめた方がいいよ)
無理だな。普通に声かけるだけじゃ止まらない
悩んでいると不破くんの動きが止まった
と思ったらいきなり笑い出して
また殴り出した
……こわい
後輩にこんな感情を抱くことになるとは
不破くんがやめてくれる言葉……
甲斐田くんの名前だしてみるか？
一か八か
『不破くん！甲斐田くんはそんな事して欲しいって思ってないと思うよ！！」
不破くんの動きが止まった
あと一押しっ
『甲斐田くんに復讐させてあげたら？！』
「にゃはは…確かに」
そう言って僕の方に歩いてきた
「ごめんなぁもちさん」
「ありがとぉ」
そう言って僕の後ろにいる甲斐田君に近寄った
甲斐田くんの頬を撫でる手は
割れ物を触るかのように優しかった
…..ほんとにこの人さっきまで人殴ってたか?!
というレベルでやさしく触れていた
その時ぽつりと
「俺もお前のこと好きやで晴」
と言った
僕は何も言えなかった
今不破くんが自分の気持ちに気づいたなら
タイミンが最悪だ
彼の置かれた状況を考えると胸が痛む
なにか声をかけた方がいいのか？
なんて思っていると
〈剣持さん！！〉
社長と救急隊の人が入ってきた
ヴァルツの2人は桜魔の方に行っているらしい
〈不破さんは?〉
『不破くんはもう大丈夫です』
『後で説明しますね』
《どなたか付き添いに……》
『……不破くんいきな』
「え？」
『先輩命令』
「……ホンマにもちさんには敵わんなぁ」
ありがとうと言い彼は救急車に乗っていった
僕たちもその後をタクシーで追いかけた
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