sxfn新物語。
「俺の羽は_。」
メイン……🎼❤️🎼💚
現時点での注意書き
※学パロ
※妖精パロ
※いじめ要素あり
※ご本人様とは関係ありません。
はいどーも、主の(о´∀`о)です。
久々のノベル物語!!
ノベルってチャットノベルよりもスラスラって書けるからいいのよね……その代わり同じ労力でもノベル8000字でチャットノベルは4000字とめちゃくちゃ差があるのは、意味分からんけど。
えぇ、こんなのは置いといて内容の話ですね。
今回は妖精を中心とした物語を書いていきます!妖精は現実だと実在しない生き物、それを物語に適応するってことなので世界観もかなり変わります。
それに今回かなり設定を増し増しにしてしまったので、ゴチャゴチャになるかもしれないです……すみません。
それでも受け入れてくれたら嬉しいです。
キャラ紹介はこちら!
🎼💚…種族【妖精(風)】空を飛べない事実を隠すために人間に紛れて生活している劣等生妖精。
🎼❤️…種族【妖精(炎)】「炎」を司る最強王族から生まれた御神体。王族ということもあり、周りの人から羨望の眼差しを受けている。
※王族は普通の妖精と違って、爆発的な強さを持っておりその強さは山を容易に壊したりできる程である。
前置きはここまで、それでは本編へ…
どうぞ!!!
この世界には2つの種族が混在している。
何の力も持たない「人間」生物の約80%と大部分がこの種族である。
そして特別な力を持つ「妖精」生物の約20%しかいない珍しい種族である。
何故2つの種族が混合して存在するようになったのか…………
昔、元々人間だけの世界だった地球に、突如妖精という種族が各箇所に現れてしまった。だが、人間はその妖精たちを受け入れて生活した。
そのまま人間と妖精は仲良く過ごしていったが、妖精が地球に慣れていくとどんどん妖精の文化を繁栄していって1つの王国が作り出してしまった。人間は最初は何も思っていなかったが、王国を築き上げたときに妖精への危機感を感じてしまい、人間は妖精に誓いを持ち掛けた。
【この惑星を住む場所としての永遠の許可を下す。ただし、「妖精」は「人間」が作り上げた秩序の中で過ごすこと】
この誓いを妖精は受け入れ、人間と同じように過ごすようになった。
そして、この過去のおかげで今の人間と妖精の関係性があり、人間と妖精が同じ惑星で過ごしても崩壊が起きないのは、この誓いがあるからである。
2つの種族はお互いに嫌悪感があるわけでもないが、愛好感があるわけでもない。
言わば普通の関係性。けれど、「種族が違う」という共通の事実があるだけで、大きな壁に遮られているかのようにこの2つの種族は避け合っている。
それもそのはず。
妖精は人間と比べて、上位の存在。
生まれたときから「属性」という特別な力と綺麗な羽、あまり痛みを感じない強靭な身体を持ち、加えて妖精の体質として人間よりも頭や感覚が冴えている。
まさに人間視点から見れば、
妖精は高嶺の花という言葉がよく似合うだろう。
ここまでの差があると妖精を避けたくなるのが人の心理であり、それを理解している妖精も合わせて避けているのである………。
これほどまでに愚かな世界はないだろう。
しかし、そんな世界よりも……愚かな生物がいるとしたら?
あなたはどんな生物を思い浮かべるのだろう…。
その愚かな生物は…………
今日も怯えながら生きているだろう…。
〈💚side〉
もう何年前にもなるのに……何でだろう。
妖精教育館で先生から聞かされていたことが、未だに頭から離れずにいた。
※妖精教育館……人間界の保育園、幼稚園と同じ。しかし、妖精は頭や体の発達が速いため、この年齢で既に小学生クラスの内容を学んでいる。
「妖精はとても強く、神聖な生き物」
「我らは弱き生物に手を差し伸べるのが、神からの使命なのです。」
「そのために授けてもらったのが、あなたの特別な力なのです。」
「そしてあなたの羽は、唯一無二の特別な羽」
「羽は妖精の象徴であり、羽が自分の全てを表します。」
「羽が大きければ大きいほど、自分の神聖さの表れ」
「羽で飛べる高さが高ければ高いほど、自分の強さの表れ」
「羽の美しさが綺麗であるほど、自分の可能性の表れ」
「これを忘れずに、あなたも立派な妖精になるのです。」
きっとあの頃は、この言葉を魔法の言葉のように唱え続けていたから………身体が染み付いちゃってるんだ。
今の俺にとって、一番無意味な言葉なのに。
💚「………俺は、劣等生…。」
そう呟いた後、俺は目の前の鏡に立ち、体に巻き付けていた包帯を丁寧に外していく。
俺は「癒し」妖精家系から「風」の力を宿して生まれた突然変異種の妖精。
宿す力は皆と違ったけど、それ以外は他の人と何も変わらない、ただの元気な妖精の男の子だった。
勉強も運動もよく出来ていて、幼少期は凄く優秀だと褒められていた記憶がある。
親から「将来どんな子になるのか楽しみね」と期待されていた目がとても嬉しくて、自分でも将来どうなるのか楽しみにしてた
……………なのに。
💚「………ファサ(羽を広げる)、何がダメだったのかな。」
俺は羽を使いこなすことができなかった。
先生から教えられた羽の使い方…、とても丁寧に優しく教えてくれて、周りの子達は楽しそうにふよふよと飛んでいた。
………でも俺は、一切飛ぶことができなかった。羽を動かすだけで空に浮くことができない、ジャンプと同時に動かしてもできない、高いところから飛び降りても飛べなかった。
先生や両親は「絶対飛べる」って俺に言ってくれた。だから俺はその期待に答えるために必死に練習しまくった。
…………そんな努力も無意味になってしまったけど。
普通の妖精なら飛べる年齢でも、俺は飛べなかった。コツを聞いて努力した、親に相談して教えてもらった、友達の見て真似した…なの何の成果もなかった。
【突然変異種の影響?……でもそんな事例などどこにもないのに……】
【もしかしたら羽が原因かも知れない。望むのであれば一旦切って義羽をつけるのもありですよ。】
【ねぇ……ねぇ……何で飛べないの?立派な妖精になって…お父さんお母さんを支えてよ!】
簡単な事が出来ない俺に向ける憐れみ、悲しみ、喪失感………それらに押しつぶされそうな毎日を過ごしていた俺は、今をもってしてもよく耐えてたなと思う。
だってこれに加えて、俺はいじめられていたから。
毎日が痛みと苦しみの連鎖。
羽を踏みつけられた、羽を引っ張られた、羽を傷つけられた、羽を蹴り殴りされた………
羽を使えない俺に人権などなく、ただのサンドバッグでしかなくて……傷に空気が触れる度に激痛だった。そんな激痛から逃げたくて何度自分の羽を切り落とそうとしたか…それでもそんな行為に意味などないって何度切り落とそうとする手を止めたのかは数え切れない。
親や先生から見放されてから、いじめられてから、俺に向けられる目線はまるで異物を見るような冷たい視線。その目線を直視するたびに恐怖が湧き、上手く呼吸できない…………現在の俺でも、冷たい目線を向けられるだけで吐きそうになるほど、こびりついてしまっている。
何故ここまで苦しいのか、何故ここまで不幸なのか…。
俺はただの突然変異種妖精…それ以外は何も変わらない、周りの妖精と同じなのに。
羽が使えないだけで、幸せに生きることをすら望めない「妖精」の人生に……
だから俺は………妖精であることをやめて、人間として生活することに決めた。
人間なら、出来損ないのままでいい。羽が使えなくても問題ない、羽を隠せば妖精だって人間と同じ。
妖精の俺を殺して、人間の俺として新しく生きたい。そしたらきっと…幸せな毎日を過ごせるはずだから………
………………もう絶対に、あんな思いをしたくない。思い出したくない。
………あの人たちにもう会いたくない。
💚「…っ……やめよ、こんなこと思ってたって意味なんてない。」
羽をキュッと縮ませて負荷のないように包帯を身体に巻く。手慣れた手つきで羽を隠せば、どこからどう見ても人間の姿だ。
💚「早く………学校に行かなきゃ。人間として…」
💚「テクテク…」
同クラ「タッタッタッタッ!!よぉすち!!」
💚「おぉ、おはよ〜」
同クラ「相変わらず眠そうだなw」
💚「朝は眠いよ………本当に」
同クラ「もっと早く寝ろよ?」
💚「んぅ……検討します」
同クラ「その言葉5回目だわ」
妖精「テクテク…」
💚「……ぁ…妖精だ」
同クラ「……妖精の感覚って、俺たちじゃ理解できない領域だよな。」
💚「………」
同クラ「…………本当に、関わりたくない生き物だぜ」
💚「!………うん、そうだねテクテク…」
妖精「テクテク…」
俺の通ってる学校は、とても珍しい妖精と人間の混合学校である。
普通は人間単体の学校、妖精単体の学校と分ける。妖精は妖精の成長速度だし、人間は人間の成長速度……速さも内容もまるで違う2つを混ぜるなんてあり得ないことなのだが…………
この学校を創立した人たちが、「妖精と人間が学び、分かち合い、協力し合うことで2種族間の壁をなくそう」という方針で建てたらしい。
俺の住んでる地域の周りは妖精学校ばっかで、唯一近くに人間が入れる学校があったから適当にここに入ったけど、混合学校ってことが分かった瞬間めちゃめちゃ後悔した。
だって俺は「人間」という種族でこの学校に入ったけど…本当は「妖精」として入らなければいけない。
人間は妖精よりも授業内容が簡単で、運動も軽い。ここの学校はかなり偏差値は高いけど、それでも俺からしたら手を抜いてようやく同等レベル。分かりやすく表すなら、小学校に高校生が通い込むようなもの。
そんなところに妖精が入ってるなんてバレたら………退学は免れないし、この事実が世に広まれば以降絶対に人間と騙すこともできなくなる。そして妖精学校に入学することも不可能だろう。
そしてそのまま年月が過ぎて大人になってしまえば最悪。学校に行ってないという称号があるだけで、妖精社会では汚点として扱われる。学校に全て通いきった=妖精として1人前になったってことだからね。
つまり、この学校生活次第で俺の人生が吉になるか凶となるかの人生の別れ道ってこと。
…………かなりピンチだよね俺…。
💚「ガラガラ、おはよー」
同クラ2「なぁすち!この課題の答え見せてくれ!頼む!」
💚「えぇ?wいいけど」
同クラ2「おし!ありがと!…お前まじで頭いいよな!助かってるわ!ありがと!!」
💚「…はは、ま、まぁね……」
同クラ2「優等生すぎて本当に羨ましいわぁ〜!!」
💚「ビクッ……優等生かボソッ」
💚「…(それは俺に一番合わない言葉だけどね)」
妖精だけど人間として生きている劣等生の俺。
…………そんな俺を変える出来事が、この先待っていると………この時の俺は知らない。
ー第2話「緊急事態」ー
コメント
6件
設定からちゃんとしていてもう最高です..!!続き頑張ってください!!
めちゃめちゃ最高です!
新しい物語をよろしくお願いします🙇♀️