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世界征服を成し遂げるギルド「めめ村」のExtraとなっておりますので先に本編のほうを呼んだほうがわかりやすくなる時があります。
特に何も考えずに決めましたがガンバリマス
多分結構短いかも…
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(フォルステン)今日から同じ部屋で暮らす仲間だ 仲良くしろよ
(0916)……よろしく
(1021)こちらこそ
(0130)…
(1021)—-も挨拶しろよ
(0130)よ…ろしく…
—の挨拶はたどたどしかった。体が弱いのであろう。その時0916は思ったのだった。
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年が近かったからであろうか1021とは1週間ほどで仲良くなった。
(09)お前って白い部屋行った?
(10)俺は行ってないけど…—は行った?
(01)……行った…よ
(09)そうか…
(フォルステン)おい自由時間だ。外出たいやつは出ろ。
(09)外出る?
(10)いや今日はいいかな…体調がすぐれないし。
(09)—は行く?
(01)行こう…かな…
(09)じゃあ行ってくる。
(10)ああ待ってるよここで。
—たちが来て、ここでの生活は楽しくなった。あの日までは
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10が倒れた。3日前と同じように俺と—が自由時間に外に出た帰りに。
あの日のことはあまりよく覚えていない。かすかに記憶にあるのは10が泣き叫ぶ—を置いて白い部屋のほうに連れていかれたことだけだった。俺は何人も倒れて死んでいった者を見てきた。助かってほしいなんて思いもせずぼーと過ごして、あいつが帰ってきたと思ったら死を知る。これの繰り返しだった。だが今回は違う。確かに俺は10に助かってほしいと願っていた。その反面今までの者たちと同じく死ぬんじゃないかと思案した。
10が帰ってきたのは倒れた3日後だった。
(09)おい10大丈夫か!!
(10)ああなんとか一命をとりとめたそうだ…あいつによればな…
(01)助かって…よかった…
(10)心配かけたな—
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(09)倒れたあと目が覚めたら白い部屋にいたか…状況は違えど3人同じ部屋にか…
(10)ん?なんかわかったことあるの?
(09)いやそれに関しては調べないとわからないな
(10)まあそれはおいおいやってけばいいじゃん
(09)おいおいじゃ駄目なんだよ。すこしずつでも今やらなきゃ…
(10)そんなに急ぐことないだろ…別に今すぐに死ぬわけじゃないんだから。
(09)そんな悠長なこと言ってらんないって。俺たちがここにいる理由わかるか?
(10)うーん。なんかの研究所ってことぐらいしか…
(09)半分正解かな…「研究所」そんなやわいことをする場所じゃない。ここは実験場。大罪を抱える悪魔を人に憑依させ、生物兵器として流用するための実験場。いわば俺たちは実験体。
(10)実験場…なんでそんなことを…
(09)そうゆう考えになるよな…だけどここは違う。ヘルメス直轄の実験場だもの。
(10)ヘルメス…?
(09)そうヘルメス。反王国勢力の筆頭。ここまで言えばわかるだろ。俺たちが何のために生かされ、毎日薬を投与しているか。
(10)大罪を抱える悪魔を定着させるための薬…?
(09)そうだ。だが大罪を抱える悪魔はここにいる実験体よりも少ない。知っている情報だと、今は4体しかいなそうだ。つまり、4体を憑依させなければ殺される。まあ悪魔に負ければ討伐されるか、弱って死ぬかだけどな…
(10)上層部倫理観失ってるだろ…
(09)確かに。もしかしたら人間じゃないかもよ。
(10)ふふっそれだったら納得するな
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(09)10と—にお願いがある。協力をしてくれないか。ここから逃げるのに。
(10)逃げる…?できるのかそんなこと?
(09)根拠もあるさ。昼間手に入れた情報でやっとわかった。協力する・しない関係なしに聞いてほしい。
(10)わかった
(01)いい…よ
(09)ありがとう。知った情報は2つ。1つは白い部屋に行ったのは4人ぴったり。
(10)4人…ってことは俺と09と—とあと誰かひとりってことだな…
(09)俺の考えだと、白い部屋ってのが大罪の悪魔を憑依させるための部屋。
(10)つまり俺たちの体にはもう悪魔が憑いてるってことだな…
(09)そう。そして2つ目はその4人はもう白い部屋にはいかないということ。
(10)完全に肉体に憑いたってことだな。
(09)以上だ。ここから予想できることは俺たち3人はそれぞれ大罪の悪魔が憑いているということ。これは大きなアドバンテージだ。
(10)そうだよな。悪魔は持つ罪が大きければ大きいほど強くなるもんな。
(09)そして白い部屋に行かないということは完全に憑依したということ。つまり俺たちはそれぞれの異端な能力を持ったということだ。それを踏まえてもう一度言おう。協力してくれないか。異端なる能力は手にしたもののいつ死ぬかわからない環境で生きていくのはごめんだ。自由もないし。だから俺はここから逃げたい。自由をつかみに行きたい。
そのための仲間として協力をしてくれないか?
(10)確かに。いつ死ぬかわからないし、殺されるかもしれない。こんな環境は最悪だな。だけどもし逃げられなかったら、途中で捕まればどうなるか。リスクが大きい。特にあいつに見つかれば終わりだ。後ろ向きな感情も多い。それに俺には—がいる。かけがえのない唯一の肉親が。この子を連れてくにしてもだめだ。力もあまりない。足手まといになるだけだ。09お前はそれを考慮した上で脱走を考えているのか?
(09)俺は今は行き当たりばったりで考えている。正直今協力してくれるか定かじゃないときに計画は立てられない。だけど足手まといになろうが、能力がある。初めて会った時とは違う。戦う能力はあるんだ。
(10)それでも、—はまだ小さい。無論俺も09もだ。所詮は子供。無理だ。
(09)ああそうだ。俺たちはまだ子供だ。だけど子供だからこそ脱走ができるんだ。小さいこともアドバンテージとしてあるし、なにより失敗した時のカバーがしやすい。まだ子供だからだ。
(10)それでも今すぐには…
(09)別にいいんだ。今すぐに協力してくれなくても。俺が協力を求めるのは1か月後ぐらいだから。それまでに考えといてくれればいいよ。
(10)いや、そうか。なにも今逃げるわけじゃないもんな。
(09)ここまでくればわかるだろう?能力をある程度使えるようになるまでは延期ってことだよ。
(10)それなら!それならできるかもしれない。
(09)それを含めた上でお前は、お前たちはどうする?俺に協力して自由をつかむか、ここで命を散らすか。
(10)こんな選択で悩むはずがない。もちろん協力させてもらうぜ!09!
(01)私も…協力…する。足で…まといには…ならないから…連れてって。
(09)よし!!1か月後俺たちは脱走するぞ!
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あとがき
なんか短くなるかなって思ってたら案外長くなりました。
やっぱ計画性って大切やな…
1話で終わらすつもりが終わりませんでした!なので来週あたりに2話目をだそうかなと思っております!
眠気がやばいのでここらへんで!
ちなみに文字数は3189でした!
次回 Extra2醜美なる脱走囚