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日本 side
『…ぅ、…まぶしい…』
何となく目が覚めて、窓の方に向かったら思ったよりも眩しくて目が潰れそうになった。
時計を見ると朝の8時過ぎ。
結構しっかり寝たからなのか、頭がだいぶスッキリしている。
夢も見てないし…相当疲れてたんだなぁ…
とりあえず台所に行って、簡単に朝ごはんを作る。
あ、お茶漬けある。これにしよ。
にゃぽんまではいかないけど、そこそこ上手に卵焼きを作れるようになった気がする。
ご飯を茶の間まで運んで、なんとなくテレビを点ける。
…あ、朝ドラやってる。久しぶりに見たな…
あれ、この主人公…僕が最後見たときはまだ小学生くらいだったのに、いつの間にか結婚して子供もいる…
あ、終わっちゃった。明日見れるかな…う~ん、仕事あるから無理そう…
そっか、明日からまた仕事が始まるんだ…
とりあえず今日は何しよう。
家に居てもすることがないんだよなぁ…仕事仕事で趣味なんて一つも…
なんて考えてた時に出てきたのは、小さい頃に海兄が僕に折り紙を教えてくれたこと。
『…折り紙、家にあるっけ。』
茶の間にある押し入れをなんとなく漁ってみる。
…久しぶりに開けたから埃まみれで少しむせた。どのくらい開けてなかったんだろう。
小さい頃に描いた絵と色鉛筆、綺麗な色の小さな石に千羽鶴。
紙風船、竹とんぼ、積み木、コマ、凧…懐かしいものがどんどん出てくる。
この調子なら折り紙も出てきそうなんだけど…
『…あ、あった。』
木でできた入れ物の中に、色とりどりの和紙と折り鶴が入っていた。
懐かしいな。緑色と青色と水色だけ減りが早くて、まんべんなく使いなさいって怒られてたっけ。
和紙の手触りにも懐かしさを感じながら、とりあえず折り鶴を作る。
途中で折り方を忘れて手が止まることがあったけど、手が感覚で覚えているらしく、難なく折れた。
だんだん楽しくなって夢中になっていると、床に置いていたスマホから着信音が鳴った。
折るのを中断して音の方を向く。10時30分、大体2時間近くずっと折り紙をしていたなんて…
そりゃあ折り鶴で机が半分埋まるはずだ。
ってそうだ、電話に出ないと…誰だ、台湾?
『…もしもし…うん、時間は全然空いてるよ。丁度暇していたところ。
……え、外?…わかった、少し待ってて。』
出かける準備をして外に出てほしいと言われたので、急いで準備する。
と言っても昨日出かけたからある程度持ち物はそろってるけど。
…そういえば、なんで今日僕が暇してるってわかったんだろう。
まあいっか。
とりあえず、準備も終わったし玄関行かないと。
『お待たせー』
「あ、日本!」
「やっと出てきた、今日久々の休みなんでしょ?一緒に出掛けよ!」
『いいよ、どこ行く?』
玄関の戸を開けた先には、普段よりもラフな格好をしている台湾がいた。
作者です。
なんで朝ドラのオープニング曲って長めか知ってますか?
それは家族が集まるための…なんて言うんだっけ、時間稼ぎみたいなやつらしいです。
主人公1~2週間で成人しがち。な気がする。
あ、それだけです。
小話にお付き合いいただきありがとうございました。
それでは、次の更新でお会いしましょう。