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侑「」🌸『』
私はちょっとだけ、むすっとしながらソファに座っていた。
「まだ怒っとんの?」
侑が隣に腰を下ろしながら覗き込む。
『怒ってないもん』
「めっちゃ怒ってる顔やん」
くすっと笑いながら、頭をぽんぽん。
『だって…楽しみにしてたんだもん』
「ん〜〜、せやな。すまんかった」
そう言って、私の方へ身体を向けて
両手でほっぺを包み込むように撫でる。
「…でもな。あんな可愛い格好で他の奴おるとこ行かれるとか、嫌に決まってるやろ」
目が合った瞬間
さっきよりずっと甘い熱が宿っていて
心臓が跳ねた。
「俺、嫉妬深いん知ってるやろ」
『うん…知ってる』
「ならしゃーない。俺の隣で可愛くしとき」
そう言って、ぎゅっと抱きしめられる。
「離れんといてな? …ずっと一緒におって」
小さく呟く声が、耳のすぐそばで震えた。
『侑…?』
「お前が笑ってるん、俺だけが見たいねん。🌸の可愛い顔も服も、悲しんでる顔も全部。
俺のもんなんやから、勝手にどっか行かすかい」
私の指をとって、そっと唇を重ねる。
『ん…っ』
「あかん…可愛すぎて、困るわ」
照れ隠しみたいに私の髪をくしゃっと撫でながら
侑は続けた。
「今日は二人で飲もうや。
俺がずっと甘やかしたる」
『…ほんとに?ずっと?』
「当たり前やろ。
お前は俺のお姫様なんやから」
侑がいたずらっぽく笑いながら、頬に優しくキスをした。モヤモヤしてだけど、いきたかった 飲み会なんてどうでもよくなっていた。
侑と私、家飲みも落ち着いて
気づけばソファで寄り添っていた。
『……眠たくなってきた』
少し体を預けると、侑の腕が自然にまわる。侑の匂いに包まれて目がとろんとしていると、
「ほら言わんこっちゃない。
ほな、寝室行こ?」
そう言って立ち上がった侑が
私の手を優しく引いた。
部屋に入ると、そっとベッドへ押し倒される。
侑は見下ろす形で、照れくさそうに笑う。
「そんな可愛い顔して、物欲しそうな目で見んなや。
抱きしめたくなるやん」
『抱きしめていいよ?』
その一言に、侑の目がとろんと甘くなる。
「言うたな?」
ぎゅっと強く抱きしめられて
胸に顔を埋められる。
「……ほんま、俺んとこ居ったらええ」
温かい息が首にかかって
背中が震えた。
『侑、近い……』
「🌸がいいって言うたやろ、近いどころちゃうで。
離す気ないからな?」
おでこにキス
頬にキス
ゆっくり、優しく、確かめるように。
「お前の全部、大事にしたいねん」
耳元の低い声に
心臓が痛いくらい高鳴る。
「好きや、🌸。
誰よりも、ずっと」
その言葉があまりに真っ直ぐで
私は侑の腕にぎゅっとしがみついた。
『ねえ、侑。
もっとそばにいて』
「っ…。🌸いいんか…?」
コクッと微かに頷いて、
「っ…任せとけ。 今夜は離さへん」
侑は唇を重ねると、だんだん深くなっていく。布団の中、
温度も、息づかいも、気持ちも
ひとつになるみたいに寄り添った。
「🌸、愛してる。誰よりもずっと…」
ドキドキしっぱなしの夜。
嫌じゃなくて
むしろ──ずっとこのままがいいと思った。