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〈オイカワ〉
及川「」🌸『』
今日は透は予定があって一日中1人。だから久々にショッピングにでも行こうと準備をしていた。
準備が済んだ時に透が来た。
「🌸〜!かっこいい及川さんが来たよ〜」
いつものように変なことを言ってる透が私のミニスカを見た瞬間、
ぱちん、と空気が張りつめた。
「……ねぇ、なんでミニスカ?」
さっきまでの無邪気な笑顔が嘘みたいに、
透の眉がきゅっと寄る。
「今日……1人で出かけるの?そんな格好で?」
透が私の目を見つめて
「他に誰か会うの? もしかして……男?」
え、ちょっと待って。
そんなつもりで着たんじゃない。
『違うよ、透。久しぶりにショッピングしよっかなって思って…』
そう説明しても、透はぜんぜん納得してない顔。
「……そんな脚出して歩くの、俺、嫌」
低い声で言われて、胸がきゅっとなる。
嫉妬してる。完全に。
透は近づいてきて、腰へ手を伸ばす。
その手が震えてるのが分かる。
「……かわいいのは分かってる。
でも、外でこんなの見せないでよ。ていうか、他の男にこんな格好見せたらダメでしょ。
俺、心臓もたないから」
さっきまでの“怒ってる風”はただの照れと不安だったんだ、と気づく。
『透……嫉妬してるの?』
小さく聞くと、透は一瞬で耳まで赤くなる。
「してないって言ったら嘘。
……めちゃくちゃ、してる」
ぐ、っと腕を掴まれて、
そのまま胸に抱き寄せられた。
「はぁ……ほんとにかわいい。無理。
ねぇ、今日、やっぱり俺から離れないで」
さっきの厳しさが嘘みたいに、声が甘く落ちる。
『え、透予定があったんでしょ、?』
透は首を振って
「そんなのどうでもいい。ミニスカ……。
似合ってるし、むしろ好き。
でも外出る時は俺の横から絶対離れないこと。分かった?」
目を細めながら頬に触れてくる透。
「うん……今日の俺、ちょっと独占欲強いかも」
その“ちょっと”が絶対に嘘。
でも、そんな透が可愛くて仕方ない。
「行こ。
……彼氏の俺が、ちゃんと守るから」
手を繋いだまま、
指を絡めて離そうとしない甘々の透に連れていかれる——。