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【文章長め 5200文字】
もしも、さっくんが仲間になったら――。
本編とは違うパラレルストーリーです。
ひたすらさっくんが8人に愛されます🩷
──────────────
忍びは、城で暮らすことになった。
そして――
城の者たちは、とにかく距離が近い。
どうやら皆、
「忍びの私生活」というものが気になって仕方
ないらしい。
──────────────
忍びは、一人で湯に浸かっていた。
静かな湯気の中――
戸が開く。
🖤「隣……いい?」
低い声。
🩷「……はい」
目黒は静かに湯へ入り、隣に腰を下ろした。
しばらく沈黙が流れる。
🖤「忍びってさ」
🖤「今までは、どんな生活してたの?」
🩷「……影の中で生きてきました」
🩷「人に知られることもなく、名も残さず」
🩷「ただ、任務を果たすだけです」
🖤「……そっか」
目黒は、じっとこちらを見つめる。
そして、ふっと笑った。
🖤「……」
目黒は何も言わず、すっと腕に触れてくる。
その指先は、思ったより優しい。
忍びは、わずかに息を飲んだ。
🖤「逃げてもいいんだよ?」
低く囁く声。
けれど――
忍びは動かない。
逃げようと思えば、いつでも逃げられる。
それでも。
🖤「……逃げないんだ」
目黒は少しだけ笑った。
その瞳は、興味深そうに細められている。
そして、まるで確かめるように――
優しく、忍びの首筋に触れた。
湯気の向こうで、
静かに夜が深まっていく。
──────────────
ある日ーー
食事の席に案内されると、
目の前には豪華な料理が並んでいた。
♥️「栄養、ちゃんと取れてますか?」
♥️「ここでは遠慮しなくていいですからね」
優しい声でそう言われる。
🩷「……感謝します」
そう言って、忍びは箸を取る。
そして――
驚くほどの速さで食べ始めた。
♥️「あはは」
♥️「ゆっくりでいいですよ」
♥️「焦る必要はないですから」
宮舘はくすっと笑いながら、
yuka
69
#さくなべ
おその★
1,684
#ラウール
yuka
102
そっと手を伸ばす。
忍びの口元に残っていた米粒を、
指で軽く取った。
その瞬間。
忍びの目が、わずかに揺れる。
♥️「……やはり」
♥️「可愛い目をしてますね」
低く、優しく言う。
♥️「出会ったときから思ってました」
少しだけ距離が近づく。
♥️「君のこと、もっと知りたいな」
静かな食卓に、
その言葉だけが、甘く響いた。
──────────────
🧡「こっちこっちー!」
忍びは今、城の中を案内されていた。
向井に手を引かれたまま。
忍びがそっと視線を落とす。
その手は、思ったより温かい。
🧡「ここが俺の部屋や!」
勢いよく戸を開ける。
🧡「どうや?ええやろ?」
誇らしそうに笑う向井。
そして――
🧡「一緒に寝てやってもええんやで?」
満面の笑み。
忍びは一瞬きょとんとしたあと、
つられるように、ふっと微笑んだ。
🧡「……笑った!!」
🧡「今、笑ったやろ!」
🧡「かわええな!!」
そう言って、勢いのまま――
ぎゅっと抱きしめる。
突然の距離の近さに、
忍びの体がわずかに固まる。
そして、頬が少し赤くなる。
その表情を見て──────
🧡「あかん」
🧡「ほんまにかわええわ」
その腕は、なかなか離れなかった。
そして気づけば――
向井はもう、
すっかり忍びに惹かれていた。
──────────────
ある日ーー
忍びは、ラウールに誘われて庭へ来ていた。
夕暮れの風が、静かに木々を揺らしている。
🤍「ねえ、そろそろ名前教えてよー」
🩷「……名乗るほどの者では…」
🤍「それ、もう何回も聞いたー!」
ラウールは不満そうに頬をふくらませる。
そして、ふっと笑った。
🤍「ねえ、じゃあさ」
🤍「鬼ごっこしよ!」
🩷「……鬼ごっこ?」
🤍「制限時間10分!」
🤍「俺が逃げ切ったら、名前教えて?」
そう言うと――
🤍「いくよー!!」
ラウールは勢いよく走り出した。
全力疾走。
けれど――
忍びにとっては、すぐに追いつけてしまう距離だ。
だから、少しだけ手加減する。
🤍「ほらほらー!」
🤍「捕まえてみてよー!」
振り返りながら笑うラウール。
それでも、その足は速い。
しばらく追いかけたあと――
忍びは、少しだけ本気になる。
一瞬で距離を詰めた。
そして。
すっと腕を伸ばし、ラウールを捕まえる。
その瞬間――
大きな体に、ぎゅっと抱きしめられた。
🤍「……作戦成功」
耳元で、楽しそうな声。
🤍「君に触れてみたかったんだ」
抱きしめる力が、思ったより強い。
腕の中に閉じ込められたまま。
忍びは、動けない。
時間が――
ほんの一瞬、止まったように感じた。
──────────────
夜ーー
💜「ごめんね」
💜「まだ君の部屋が用意できなくてさ」
申し訳なさそうに笑う。
💜「仕方ないけど……今日はここで寝てくれる?」
🩷「……感謝します」
忍びは静かに頭を下げた。
灯りが落とされた部屋は、やけに静かだった。
しばらくして――
💜「……眠れない?」
🩷「いえ」
🩷「貴方が眠るまで、眠りません」
💜「はは」
💜「そんな必要ないから」
そう言って、深澤はそっと手を伸ばす。
忍びの頭に触れ、
優しく撫でた。
ゆっくり、何度も。
💜「……ねえ」
💜「そっちの布団、行ってもいい?」
忍びは、静かにうなずいた。
深澤は布団に入り、距離が近くなる。
💜「安心して寝ていいから」
そう言って――
忍びを、そっと腕の中へ引き寄せた。
閉じ込められるような距離。
聞こえるのは、互いの呼吸と――
心臓の音だけ。
しばらくして、
深澤は、そっと忍びの額に唇を落とした。
その瞬間、
忍びの体が、わずかに跳ねる。
💜「……だめだな」
小さく呟く。
💜「我慢できないかも」
腕に閉じ込めたまま、
指先が、優しく忍びの肌に触れる。
夜はまだ、長い。
忍びは――
もう、眠れそうになかった。
──────────────
ある日ーー
岩本と忍びは、庭で修行をしていた。
木刀がぶつかる音が、静かな空気に響く。
💛「さすがだな」
💛「やっぱり、その速さは異常だ」
息を整えながら、岩本が笑う。
🩷「あなたも……すごい力です」
短い言葉。
しかし、その目は真剣だった。
修行はしばらく続く。
互いに一歩も引かない。
まるで――
対等な勝負だった。
だが、次の瞬間、
岩本の足元が、わずかに崩れる。
体勢が揺れた。
とっさに――
忍びは腕を掴み、強く引き寄せた。
そのまま。
時間が止まる。
気づけば――
忍びが、岩本を抱きとめる形になっていた。
💛「はぁ……助かった」
忍びはすぐに離れようとする。
だが――
今度は、岩本の腕が強く回された。
ぎゅっと抱きしめられる。
大きな体に、包み込まれるような距離。
💛「あったかいな…」
忍びの頬が、わずかに赤くなる。
それを見た岩本が、ふっと笑った。
💛「……可愛いな」
指先がそっと唇に触れる。
そして、ゆっくり顔を近づけた――
けれど、
💛「……あいつらに怒られるな」
小さく笑って、体を離す。
その顔は、少し照れている。
耳まで、赤くなっていた。
──────────────
ある日――
忍びの体は、傷だらけだった。
服には血が飛び散り、
息も少し荒い。
城の皆に気づかれないように。
静かに、素早く――
用意された自分の部屋へ戻ろうとする。
そのとき、
💙「おい!」
呼び止められ、忍びは振り向いた。
💙「……傷だらけじゃねえか!!」
渡辺だった。
しまった、と忍びは思う。
💙「ちょっとこっち来い!」
腕を引かれ、そのまま渡辺の部屋へ連れて行かれる。
椅子に座らされると、
渡辺は黙って薬箱を開いた。
そして――
丁寧に、優しく手当を始める。
傷口を拭き、 消毒をつける。
🩷「……っ」
小さく息が漏れる。
💙「痛いか……」
💙「もう少しだ、我慢しろ」
落ち着いた声。
その手は、驚くほど優しかった。
包帯が、ゆっくり巻かれていく。
🩷「……感謝します」
💙「無理すんなよ」
ふと、渡辺が言う。
💙「一人で戦うな」
💙「そのために、俺達がいる」
忍びは、少しだけ目を伏せた。
🩷「……はい」
💙「次は顔な」
そう言って、そっと頬に触れる。
指先が、傷の近くをなぞる。
手当は、静かに続く。
ふと――
二人の目が合った。
忍びは、恥ずかしくなり目をそらす。
💙「……よし」
やがて手当は終わった。
渡辺は、忍びの顔を見つめる。
💙「きれいな顔なのに」
💙「傷つけんなよ」
その言葉に、忍びの目が揺れる。
そして――
💙「……お前がいなくなったら困る」
渡辺は、そっと唇を重ねた。
🩷「……!」
驚いた忍びの目が大きく開く。
渡辺は、くすっと笑った。
💙「はは」
💙「かわいいな」
そう言って、優しく頭に手を置く。
💙「おやすみ」
💙「ゆっくり休めよ」
初めて触れる感覚。
忍びは――
その夜、なかなか眠ることができなかった。
──────────────
ある日――
九人は戦いに出ていた。
激しい戦いだった。
全員、体はボロボロ。
それでも――
城は、守り抜いた。
夜ーー
城は静まり返っていた。
忍びは一人、部屋で自分の傷の手当をしていた。
包帯を巻きながら、静かに息をつく。
そのとき。
コンコン――
控えめなノック。
扉が、ゆっくり開く。
そこに立っていたのは、阿部だった。
💚「少し……いいですか?」
🩷「……はい」
阿部は静かに部屋へ入る。
💚「今日は、本当に助かりました」
💚「やはり、貴方がいてくれてよかった」
🩷「……最後まで守り抜くと、決めていますから」
傷だらけの体で、そう答える。
阿部は、その姿を見て眉を寄せた。
💚「かなり、重症ですね」
🩷「……貴方もです」
少し間をおいて――
🩷「よければ、手当します」
その言葉に、阿部はわずかに驚く。
だが、すぐに柔らかく微笑んだ。
💚「……すまないな」
忍びは、丁寧に傷の手当をしていく。
その表情は、真剣だった。
指先は慎重で、優しい。
阿部は、その姿を静かに見つめる。
そして、ふと呟いた。
💚「……美しい」
忍びの手が、一瞬止まる。
だが、何も言わず――
再び手当を続けた。
阿部は、優しい眼差しで見守っている。
やがて、手当が終わった。
静かな沈黙。
💚「この城の者は」
💚「既に、あなたに惹かれている」
ゆっくりとした声。
💚「……少し、妬けますね」
そう言って、忍びの頬に触れた。
💚「既に……」
💚「誰かとキスをしましたか?」
忍びは答えない。
だが、頬がわずかに赤くなる。
阿部は、くすっと微笑んだ。
💚「……わかりやすいですね」
指先が、そっと頬をなぞる。
💚「私も」
💚「その美しい顔に触れたい」
次の瞬間――
二人の唇が、静かに重なった。
優しく、ゆっくりと。
そして離れる。
💚「……私も」
💚「命に代えても、あなたを守りたい」
その言葉に、忍びの瞳が大きく揺れる。
やがて――
その瞳は、熱を帯びていった。
阿部は、そっと忍びを抱き寄せる。
二人はそのまま、布団へ倒れ込んだ。
絡まる指。
もう一度、深い口づけ。
傷口を避けながら――
阿部の唇が、忍びの肌へ落ちていく。
静かな夜──────────────
部屋の灯りの中で、
二人の影は――
そっと、重なった。
おわりーー
コメント
4件
ここって天国ですか? めっちゃにやけてます ご安心ください、布団の中に潜りんでおります^^(?) いつも最高な作品をありがとうございますε≡ ヽ__〇ノ 尊敬ですッ...!!!
おお、ついに8人それぞれからの“愛情表現”が一気に来た回でしたね……! 湯舟での目黒さんの静かな距離感、米粒を取る宮舘さんの優雅な触れ方、抱きついて喜ぶ向井さんのストレートさ、どの絡みもキャラの違いが際立ってて面白かったです。渡辺さんの手当からのキスが一番ドキッとしました。阿部さんは最後に来て本気の熱を見せてくれましたね。佐久間くんが8人に愛されるってこんなに贅沢なんだ……と幸福感に浸れる一編でした🩷