❤️side
帰り道。佐久間と俺の家まで歩いている途中、佐久間が言った。
🩷「食材、無駄になっちまったな…」
❤️「退院したらまた行くから。これは、今夜の俺たちの夕飯にしよう」
🩷「うん」
❤️「………」
いつもは口数が多い佐久間が、今日はずっと静かだ。収録中はそれでも頑張っていたが、今の佐久間は完全にエネルギー切れに見えた。
阿部と翔太の件があって以来、佐久間にはずっと元気がない。すぐ感情的になる佐久間は、俺と二人でいても最近は物思いに耽っていることが多かった。
俺だって翔太たちを心配していないわけじゃないし、阿部には心から戻って来てほしいけど、俺たち恋人同士の時間が止まったみたいで少し寂しかった。
❤️「今日は泊まっていくでしょ?」
🩷「うん。ツナたちのご飯、多めに置いといたから泊まれる」
❤️「よかった」
家に着く。
電気を点けると、佐久間は手を洗いに行き、俺もそれに続いた。待っている間、佐久間を後ろから抱きしめる。
🩷「ちょ、どうした」
❤️「俺にも優しくしてよ」
🩷「は?」
佐久間が振り返った瞬間、唇を重ねた。
❤️「俺にも優しくして」
🩷「……やっぱ帰る」
佐久間が身体を離した。佐久間は怒っているようだった。
🩷「お前は阿部ちゃんたちのことが心配じゃないの?」
❤️「ごめん」
🩷「見損なったわ」
❤️「いや、でもちょっと待ってよ」
帰ろうとする佐久間の腕を掴む。阿部を心配する佐久間の気持ちは、本当にメンバーに対してのものだけなの?
つまらない嫉妬が俺の胸に渦巻くのを心の狭い俺は止めることはできなかった。
もう2ヶ月以上も佐久間と肌を重ねていない。
キスすらも拒否されることが多かった。俺にはそれが、少し不満だった。
🩷「なんだよ」
❤️「阿部のこと、さ」
🩷「あん?」
❤️「どう思ってるの?」
🩷「大事な仲間だろ!」
❤️「それだけ?」
佐久間は、目を見開いて、そして、すぐに俺を睨んだ。
🩷「お前、最低だな」
❤️「ごめん。でも、このことで俺たちまでダメになりたくない」
🩷「阿部ちゃんと翔太の気持ちを考えたらなぁ!」
俺は、佐久間を強引に抱きしめた。
❤️「俺には佐久間の方が大事だよ」
🩷「離せ!やめろ!涼太っ!!!」
佐久間を軽々と持ち上げ、ベッドへと運んで行く。阿部の復帰がわからない以上、そして翔太もいなくなった今、俺はもう抑えが効かなかった。今という時間は、永遠じゃない。明日は必ず来るとは約束されていない。
……実は少し前に翔太から個別にメッセージを貰っていた。
💙『涼太、絶対にお前たちは俺たちみたいになるな。今ある幸せは当たり前じゃない。頼むから俺たちのことより佐久間のことを大切にしろ』
それでも翔太の気持ちを思うと、力になりたくて今日は食材を持って収録に行った。
しばらくの間、翔太のことは病院で見てくれる。今は佐久間と愛し合いたい。わがままかもしれないけど、俺は純粋にそう思った。
❤️「佐久間、俺のこと好き?」
🩷「答えたくない。それに、こういうことをするお前は嫌いだ」
❤️「俺だって」
🩷「なんだよ」
❤️「こんなふうにはしたくないよ。でも、佐久間は俺のことちゃんと見てる?」
🩷「…………」
❤️「別に佐久間としたいとか、そういうんじゃないんだ。もちろん、それもあるけど、阿部と翔太のことはもう二人に任せておけばいいんじゃないか?照もいるし」
佐久間の目が変わった。少し、考えるような目つきになった。
❤️「俺といる時は、俺のこともちゃんと見てほしいだけなんだ」
🩷「……ごめん」
❤️「佐久間、俺のこと好き?」
佐久間は身体を寄せて、キスをくれた。
🩷「好き。抱いていいよ」
🩷「あっ……りょう…た」
久しぶりに聞く佐久間の昂った声。七色の声を持つ佐久間の声の中でも、とびきり艶のあるこの声は、多分俺しか知らないだろうと思う。佐久間は目を閉じて、押し寄せる快感に身を任せていた。
行為中の佐久間は、色っぽい。
色白の肌が、ピンクに染まる。
初めてこれを見た時は、メンバーカラーだね、とあまりにもつまらないことを口走ってしまい、佐久間に思い切り叩かれた。桃色の触り心地のいい肌をいつものようにしつこく撫でさすると、くすぐりに弱い敏感な佐久間がぷるぷると必死に耐えるのが可愛かった。
佐久間のものに、自分のものを重ねる。
二人とももう服は身につけていないから、直に刺激を感じる。 佐久間がピクッとなった。
🩷「涼太の……熱いな…」
❤️「久しぶりだから、あんま保たないかも」
🩷「だっせ……」
可愛くないことを言うので、佐久間の弱いところを二度三度擦った。佐久間がひゃうんっ!と今度はアニメみたいな声を出して、あっさり降参した。
🩷「変な声出た」
❤️「ふふ」
佐久間のものを口に咥える。咥えながら、空いている手で佐久間の後ろを解した。ローションが、くちゅくちゅという淫らな音を立て、佐久間が静かになった。唇を噛んで、快感に耐えている。
❤️「一回、イッてもいいよ?」
🩷「咥えた…まま喋るなよっ」
佐久間が感じているのが面白くて、俺は深く佐久間のを飲み込んだ。佐久間のサイズは大きくない。奥まで飲み込んでも、全然苦しくないし、少し皮を被っているので、剥いて丁寧に舐めてやるといつも佐久間の腰が大きく動く。
赤く刺激に弱い部分を露出させ、味わうように舌先で舐めると、すぐに先走りが溢れてきた。
🩷「あっ、あっ、やだ………」
後ろの準備も整った。
ヒクヒクして、俺のを受け入れるばかりになっている。
❤️「挿れるね」
腰を持ち上げる。隙間に、枕を差し込んだ。佐久間のイク瞬間も見たかったが、この感じだと…。
ゴムを素早く着けて挿入する。
🩷「あっ!やだっ!出るっ!!!」
一突きしたところで、佐久間の前が弾けた。弾けた液は、可愛い乳首のあたりまで飛んだ。俺は佐久間の頬にキスをし、ゆっくりと腰を動かし始めた。
❤️「本当に久しぶり?そこまでキツくないよ?」
🩷「はっ、はっ、あっ…やだっ…」
佐久間の中はキツすぎず、柔らかく俺を受け入れている。なんだ、佐久間も一人でしてたのかな?と思ったら少し胸のつかえが下りた。
❤️「おかずは、俺?」
🩷「知らない……っ」
顔が真っ赤になったのを見て満足した俺は、佐久間の感じるところを目指して、重点的に突いた。意外に長持ちして、長い間腰を動かし、佐久間を味わい尽くすと、俺は、中でイッた。佐久間ももう一度、イッていた。
🩷「いいのかな…俺たちばっかり幸せで」
❤️「これ」
俺は、翔太から来たメッセージを佐久間に見せた。
🩷「……うっ…」
❤️「俺たちもしっかり愛し合って、阿部たちのことを待とう」
🩷「ん……」
俺は泣いている佐久間を強く抱きしめた。
コメント
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よかった、だてさくは仲良し😊
ごめんね?本筋戻るからね? 前回のあべなべでだてさくの仲良し見たいって意見があったからついね???