テラーノベル
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間宮未婚前提。
撮影が終わって楽屋に戻った。楽屋はとても静かだ。ひとまず荷物を置いて、その後は誰か帰ってくるまで寝てしまおう。目をつむったタイミングでドアノブが回る音がした。
「あ!樹、おつかれ」
「おつかれ、ほかのメンバーは ?」
「まだ撮影してるよ」
「そっか」
慎太郎は少し迷ったあと、俺が座っているソファの向かいに座る。
「そういえば!樹また間宮くんと番組一緒に出るんでしょ」
「あぁ、うん」
「いいな、俺もでたいよ」
「お前は最近ドラマ共演してたじゃん。」
「そういやさ、最近間宮くんやっぱ忙しいのかな」
「なんで?まぁ売れっ子だしね」
「いや、俺最近めっちゃご飯断られるんだよね」
「そうなの?でも俺最近間宮くんとご飯行ったよ?」
「は……」
最近共演したり、同じ番組に出たりしたときは予定がない限りご飯に誘っていた。でももう何度断られたかわからない。それなのに慎太郎は行っている?
樹が突然俯いて黙り込んでしまった。何かまずいことを言っただろうか。しかし、樹はすぐに顔を上げた。
「もしかして俺って避けられてる?」
「え、そんなことないんじゃない?」
「さっき樹が言ってたように忙しいんだよ!きっと!」
避けられてるって言っても、まだご飯を断られてるくらいだろう。
「まあタイミングとかあると思うし、ね?」
「まぁ、そうだけど……」
正直納得したとは言い難い様子だったけれど、樹はそれ以降この話はしなかった。
そのうちほかのメンバーもやっと撮影が終わったらしく、みんなぞろぞろと帰ってきた。いつも通りの騒がしい楽屋に、樹も少しだけ表情が明るくなった。
「間宮くん、お久しぶりです」
「おお、久しぶり、最近仕事は順調か?」
「はい、最近は色んな番組出させてもらってます」
「そっか」
樹と間宮くんが楽屋で喋っていた。別にいつもと変わらない風景だなと思っていた。しかし、前より圧倒的に会話が短かった。
やっと番組が終わって、みんなで帰り支度をしていた。樹は少し迷ったあとに間宮くんに近づいて行った。
「間宮くん、このあと空いてますか?」
「ごめん、今日も予定あるんだ」
「そうですか、すみません」
確かに以前言っていた通り断られている。
「なぁやっぱおかしいよな?」
「うん、でも間宮くんにも事情があるかもよ?」
俺だって疑問には思っていたけど、それでもやっぱり確信はしていなかった。
「そうかも知れないけど、俺やっぱ不安なんだよ」
「だからさ、慎太郎協力してくれない?」
先ほどまで少し顔を伏せていた樹は、まっすぐ顔を上げて俺の目を見つめている。こういうときの樹は大概良いことを言い出さない。
「なにを?」
「今度間宮くんが俺たちの番組来てくれるだろ?」
「うん」
「その時に俺が間宮くんを慎太郎がいないとこでご飯に誘う。たぶんそれは断られると思うんだよ」
「う、ん、まぁ確かに」
「その後慎太郎が俺がいないとこで間宮くんをご飯に誘って。それでオッケーされたら、そういうことだろ」
樹の言うことはもっともだ。確かめたいならそうすればいいとは思う。でもそれは間宮くんを疑っているみたいでなんだか嫌だった。
「なぁ慎太郎、今回だけ!」
「じゃあ、いいよ……」
樹の必死な様子をみてると、どうも断れなくて、ついオッケーしてしまった。
今日がその収録の日だった。最近はいつもより暗い顔をしていた樹も間宮くんが来ると、どうにか明るい顔をした。
「間宮くん、このあとご飯行きません?」
「あーごめん、また用事あってさ」
「そうですか」
物陰から様子を伺っていたがやはり樹は断られてしまったらしい。このままでは樹は悲しむだけだろう。どうか俺の誘いが断られますように。
収録が終わって、ちょうど間宮くんが一人でいた。誘いたくない。でも樹との約束を破るわけには行かない。どうにか勇気を出して、間宮くんに声をかけた。
「間宮くん!ご飯一緒にいきませんか?」
「あー……」
迷った様子の間宮くんに少し希望が出てきた。断ってくれ!でもそんな願いも結局打ち砕かれた。
「いいよ」
「あ、え、いいんですか?」
「あぁ、どこがいい?」
「俺の行きつけの店でどうですか?」
「個室なんでゆっくりできると思います」
「じゃあそこにしよう、俺一旦準備したいからあとで集まるでも大丈夫?」
「はい、じゃあ店の最寄りが〇〇駅なのでそこに集合でお願いします」
「了解、またな、慎太郎」
あぁ、樹になんて言おう。嘘をついたってバレるだけだ。
「で、どうだった?オッケー出ただろ?」
「うん、まぁ……」
慎太郎は楽屋に帰ってきてからずっと落ち着きがなかった。その様子をみてるだけでああ、あいつはオッケーが出たんだろうって容易に想像できた。
「でも、やっぱり何か事情があるんだよ」
「何があるっていうんだよ。俺は断られて、お前はオッケーが出た。もうそれが全部だろ」
「俺は避けられてる。なんだったら嫌われてるかもな」
余計なことを言ってしまった。慎太郎は俺に協力してくれただけ。何も悪いことはしていないのに、八つ当たりをしてしまった。
「いろいろありがとな」
「うん……」
慎太郎は今にも頭が地面につきそうなくらい俯いている。居た堪れなくて、帰り支度をしてさっさと楽屋を出た。
申し訳なくて下を向いているうちに樹はいなくなっていた。
樹はきっと冷静なのを装っているだけで焦ってるんだろう。だからあんな自傷的なことを言っていたんだ。
ふと時計に目をやると、十八時を指していた。とりあえず荷物をまとめて楽屋を出た。
家に着くといつも以上にリビングが冷たく暗く感じた。 荷物を置いてソファに沈み込む。
いろいろ考えてるうちに気づくと十九時になっていた。間宮くんと約束をした集合場所の〇〇駅はここから三十五分はかかる。今から家を出ても遅刻するのは確定だった。とりあえず間宮くんにラインで遅れる旨を伝え、急いで家を出た。
やっとのことで集合場所に着くと間宮くんが笑顔でこちらに手を振ってきた。
「すみません!!」
「はは、謝んなくていいよ。遅刻って言っても五分だけだしな。」
「ほんとにすみません!今日は俺がおごります!」
「いやいや、先輩なんだから俺が払うって、ほんとに気にすんなよ。」
「とりあえず行こうぜ。慎太郎案内してくれるだろ」
「もちろんです。いきましょ」
俺が遅刻しても間宮くんは優しい。やっぱりこんなに優しい人が何もしていない樹を
避けるわけがない、そんな気がした。
予約名を伝えて、個室に通してもらう。注文を待っている間も間宮くんは色々しゃべってくれた。しかし一度も樹の話は出てこない。
酒も来て、ちょびちょびと口をつけていく。間宮くんは俺と違って結構速いペースで飲んでいる。
「間宮くん、今日早くないっすか?」
「そう?まあいいじゃん。慎太郎もいっぱい飲んで大丈夫だからさ」
酒が回ってさらに饒舌になっても、間宮くんは樹の話をしてくれなかった。
「なんか慎太郎顔くらいぞ」
「えっ、あ、そうですか?」
少し考え込みすぎたかもしれない。間宮くんに指摘されてしまうとは。でもいい機会だ。気になっていたことを聞いてしまおう。
「間宮くんってなんか最近樹とおかしくないですか?」
「そうか?気のせいじゃない?」
「いや、気のせいじゃないです。距離感かわりましたよね」
「あー、まぁ変わったっていうかもとに戻してるだけだよ」
もとに戻す?今までがおかしかったとでも言うのだろうか。もう少し話を聞きたかったけど、これ以上は踏み込ませないという雰囲気に何も聞けなくなってしまった。それ以降も樹の話は出なかった。
一晩中考えて、結局行き着いた考えはもう諦めて本人に聞こうということだった。これで嫌われているようなら諦めよう。
結局今日はあまり寝ることができなかった。収録前に聞いてしまったら収録自体が気まずくなってしまうかもしれなかったから、収録後に聞くことにした。
「間宮くん、おはようございます」
「ああ、おはよう」
今日も会話が長続きしない。分かっていたことだ。それでもつらかった。撮影自体も俺と間宮くんの会話はどこかぎこちなかった。
またいつも通り静かな楽屋で間宮くんを待つ。俺と間宮くんが共演するときはスタッフさんが気を使ってくれているのか同室なことが多かった。
ドアノブが回る音がする。その音がやけに頭のなかで大きく響いて、少し固まってしまった。覚悟を決めなければならない。今しかないんだ。
「間宮くん」
「どうした?」
「あの、気分を悪くしたら申し訳ないんですけど、俺のこと避けてませんか?」
「……」
先程まであっていた目線が明らかに逸らされた。どう出ようか悩んでいるんだろう。
「俺が何かしちゃいましたか?何かしたようなら謝ります。だから理由を教えてくれませんか?」
どんどんと声が小さくなってしまう。もう戻れなくなる気がして怖かった。
「別に樹は悪くない。俺の問題だから、気にすんな」
ああ、壁を作られている。でもここで止まったら俺は後悔する。
「間宮くんの問題でも何でもいいです。ただ教えてほしいんです。失礼なこと言ってるとは思ってます。でもお願いします」
「ほんとに気にしなくていい」
「俺は今聞かないと一生気にします」
俺がどれだけ言っても間宮くんは俺と顔も合わせず、逃げの発言を口にする。念押しで何度もお願いしますといっているうちに、間宮くんは小さく口を開いた。
「俺は樹のことが、その、好きなんだよ。恋愛的な意味で。でも俺は男だし、仕事仲間だし、そんなん言われてもきもいだけだと思って」
「ごめん、こんなこと言って、困るよな」
傷ついたような顔をして笑う間宮くんに形容し難い怒りのような悲しみのような感情が湧いてくる。同時に嫌われたわけではなかったんだという安堵もあった。
「なんで決めつけるんすか」
「俺だって間宮くんのことが好きです。もちろんあなたと同じ意味で」
どんどんヒートアップして、まくし立てるようにしゃべってしまう。冷静にならなきゃいけない。
「俺はお前に合わないだろ。俺なんかじゃなくてもっとかわいい子とかきれいな女性と付き合うべきだろ……」
「俺となんて、ありえない」
「ありえないってなんですか?俺はあなたのことが好きです」
「でも、前、一夜限りのほうがいいって言ってたじゃん」
「え、は、聞いてたんですか」
確かに少し前にいった覚えがある。慎太郎としゃべっていたときで、そんなに深く考えて言ったわけではない。
「俺がそう思ってたのは事実です。でも、間宮くん相手だったら違います。俺は間宮くんとなら一夜限りじゃなくて一生を共にしたい」
ああやっと間宮くんが顔を上げてくれた。今がチャンスだ。言ってしまおう。
「俺は男性と付き合ったことはありませんし、今みたいに不安にさせちゃうと思います。でも、もし間宮くんがいいなら俺と付き合ってほしいです」
「でも……」
まだ迷っているようだ。でもここで押すしかない。
「俺を信じてくれませんか。もし不安になったら何でも聞いてもらっていいです。何でも答えます。あなたの不安が晴れるまでずっと一緒にいます。お願いします」
「うん」
小さい声で、まだ不安そうな瞳で、でも俺を信用してくれて頷いてくれた。今日ここで聞いてよかった。一生このままにならなくてよかった。あまりのうれしさに勢い余って間宮くんに抱きつくように飛び込んだ。驚いた様子で、でも、うれしそうに小さく抱き返してくれた。
「で、 結局付き合ったってことぉ?」
「うん」
「なんだよ!!オレがあんだけ悩んだ時間なんだったわけ?」
樹と間宮くんは俺の知らないうちに丸く収まったらしい。今までの悩みが一気に晴れて、なんだか泣けてきた。
「前当たっちゃったの申し訳なくて」
「そんなん気にしてたの?」
「そんなのってなんだよ」
「まあ良かったね、ほんとに……」
「なんか泣いてね?」
「どんだけ心配したと思ってんだよ!ほんとおめでとう」
「うん、ありがと」
絶対無駄な描写多いですし、削ろうとして不自然になってると思います。すみません。
ここから自語りしまくります。
前回のやつとタボキンいいねやコメントありがとうございます。ホント助かります。長い作品書くの向いてないんだなーって思いました。シンプル文才ない。これ始めた理由も文才上げるためと同志の人としゃべりたいって理由なんですよね。
最近間宮さんめちゃめちゃ再熱してて、SixTONESと絡んでるやつとか出演作見まくってるんですけど、ほんといいですね。あとライチ光クラブの間宮さん見たんですよ。あれヤバい。えっちすぎる。グロいシーンも多いけど、それを無視できるくらいめっちゃいい。ストーリーも普通に最高。
すみません、無駄に関係ないこと語っちゃって。もしリクエストあったら欲しいです。間宮さんの出演作ならたぶん頑張れます。あと慎太郎と樹とジェシーならたぶん。まじシチュとかは何でもいいです。お願いします
コメント
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えほんとにさいこうです!!言い方悪いんですけどすぐヤる!みたいな感じじゃなくてストーリー重視なのほんとに書くの上手くないとできないからまじですごいです!ご馳走でした!笑
えっライチやばいですよね…😭本当に最高です。リクエスト思いついたらしてもいいですかッ!!