テラーノベル
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~ 注意 ~
・🥞☕️
・BL
・🥞嫉妬表現あり
・🌟も出てきます
地雷さんグッバイ!
start .
🥞side_
学校が終わった、放課後。
昇降口に流れ込む人波の中で、オレは辺りを見回した。
「おい冬弥〜、一緒に帰んぞ〜」
返事はない。
いつもなら少し遅れてでも姿を見せるはずなのに。
……いねぇな。
一年のフロアにも、廊下にも。
「……三年のエリア、か?」
胸に引っかかる予感を無視して、階段の方へ足を向けた、その時だった。
視界の端に映った、見慣れた後ろ姿。
——冬弥。
思わず声をかけそうになって、止まる。
隣に立っていた人物のせいだ。
「……流石ですね、“司先輩”」
その名前を聞いた瞬間、空気が一段冷えた気がした。
「ははっ!当たり前だろう!?冬弥のためだからな!」
司センパイ。
『変人ワンツー』として校内でも有名な、いつも大声で騒いでて……それで、冬弥に謎に尊敬されてるヤツ。
なんで、二人が一緒にいる。
「司先輩、ありがとうございます……!」
冬弥が、笑う。
曇りのない、自然な笑顔で。
その表情は、夕焼けに照らされて、やけに柔らかく見えた。
その光景を見ているだけで、胸の奥がぎゅっと掴まれたみたいに痛む。
なんだよ、その顔。
オレいる時より、ずっと、楽しそうじゃねぇか。
二人の間に流れる空気は、軽くて、温かくて。
「……何やってんだよ」
呟いた声は、喉の奥で消えた。
司先輩が何かを手渡すのが見える。
紙袋。中身は分からない。
……司センパイが、冬弥にプレゼント、だと……?
しかも、受け取った時の冬弥の表情はとてつもなく嬉しそうだった。
——俺は、知らない。
——あいつの、こんな顔も。
——こんな時間も。
なぁ、冬弥……本当はオレじゃなくて、司センパイのことが好きだったのか…?
オレに、別れ話を切り出す訳じゃあ…ねぇよな…、
考えても仕方がねぇ。
「……先、帰るか」
そう決めたはずなのに、足は動かなかった。
冬弥が、また笑ったから。
続__
コメント
31件
う へ へ へ へ へ
/ 神ですか ??? 神ですね ??? ありがとう ございました ( ´ཫ`)
久しぶりに物語書いたわ(サボり過ぎ