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uttnの続きです。どうぞ
⚠︎BL nmmn ご理解ある方だけ↓
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「おはようございます」
教室内に響く自分の声。それに反応した僕の友人、大先生が顔を上げた。
「あ、とんちゃんやん。おはぴよ〜」
いつものようにタバコをふかしながらこちらを見つめてくる大先生のことが、僕は密かに好きだった。
彼の付き合いはそこそこ長く、中学からだった。
彼と会って5年ほどは経っている。
僕は有能で、大先生は無能と言われる。
僕、トントンは自分で言うのもなんだが、成績が人並み以上に良く、運動もできる方だと思っている。
また、期限はしっかり守り、文化祭などの行事には制作に大いに取り組んでいる 。しかし、人付き合いが苦手だ。
無能と言われる彼、大先生の無能っぷりは見ての通りで、未成年にも関わらずタバコを吸っている。
先生に怒られるような気もするが、先生方は大先生のことだからと、もう諦めているそうだ。
他にも、グループで行動する際には何もせずにスマホを見ていたり、友達から頼まれていたことをすっぽかしたりしている。
まあでも、彼、根はいい奴だ。
無能よりヤンキーと言った方がイメージがつきやすいだろうか。
大先生はそんなやつだ。
自分でもなぜ好きになったのかわからなかった。
僕は大先生に自分と違う部分に惹かれたのだろう。
なんにしても真逆な存在。そこに魅力を感じることは人間皆あることだと思う。
彼に密かに抱いている恋心は、次第にぬるく薄く左下りに変化するものだと思っていた。
だが、逆だった。
会えば会うほどその心は強くなり、ふとすると張り裂けそうに痛く、膨大であった。
大先生になんとしてでもバレないように。毎日現状維持を引き延ばしていた。
でも、それがちぎれて思いが転がり落ちるのは時間の問題であった
「…い …ーい… おーいトントン?」
は、いけない、ぼーっとしてしまっていた。
焦点を大先生に合わせ、平常心を保つ
「なんやお前、疲れてるんけ?タバコ一本ど?これかっるいしおまえでもいけるで」
冗談を交えた大先生の言葉が耳を通りすぎてゆく。
「ああ、ごめん。ぼーっとしてたわ」
なんでもないように答え、じゃあ授業あるからまたなと、この場を後にした。
僕は後ろから少し視線を感じた気がしたように思ったが、気のせいだと自分を誤魔化した。
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続きをお楽しみに!!