すたぽら曲パロ

すたぽらの曲パロまとめ

色々書く予定なのでリクエストいつでも待ってます

(投稿頻度はまじで遅いと思います)

『灯火』

Mrs. GREEN APPLE

おすすめの楽しみ方

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良ければこれで聞いてくださると嬉しいです!

自己解釈などのコメントもお待ちしてます︎💕︎︎

⚠︎注意⚠︎

主はノベルを書くことになれてないので変な箇所があるかもしれません

曲パロです

長めなので読みづらいかもです😭

ゆうくん視点

「初めまして。」

「僕は『貴方』をお守りする様」

「雇われた精です。」

目の下にひどいクマ、

細くなって健康とはなかなか言えない体

そして怯え切って小刻みに揺れる瞳と、

眩しそうに力を入れてしまってる瞼

「怖がらないで。『貴方』が最近」

「笑えなくなってきたっていうから来たよ。」

僕は雇われてここへ来た、

この人の親族が

「心の傷を訴えてくれたのに、私たちは何もできない…

れるを私たちが支えられない分助けてあげて、」

という理由で僕がここへ送られてきた…

僕は元々、人の心に寄り添うための精だ

世にいう心の妖精さん

ゆさんは、この人専属の精

この人を笑顔にさせるのが

僕の唯一の存在理由だ、

『あっそ、…』

弱々しく言葉を発した

僕は返事が来ると思っていなく、

少しびっくりしながら顔を見つめた

……久しぶりに発した言葉だったのだろう

きっと思っていたような声ではなく、

裏返った事に本人も少し驚いていた

『救えるやったら、救ってみてや……』

小さなため息を吐いた、

『そういう救われるとか、どうとか…面倒臭いこと、』

『れるはそんな付き合いたくないねんけど…』

『………バカみたいな妖精が目の前にいるように見えるほど、』

『れるも、おかしくなったんかな…。』

小さくて震えた声、うるんでる瞳…ｷﾞｭｩｯっと強く袖を握りしめて

顔をそっぽ向かせた、

冷たい人間、そんなふうに言われてはいたが

そんなでもない気がした、

口は悪い、失礼でもある…なのに

それを本心と思っていないような空気も感じた

「冷たい人間。」それをみんなが諦める理由と捉えたことが

“見捨てる“という判断したという事実が

おかしいと声を上げたくなるほど、嫌悪感を感じたさせた

でも、

だからこそ…ゆさんは諦めたくない、

理由にもなってないことを、理由にして

それで諦めるように促した世の中の判断も

全部、間違ってたんだ…って

思わせれるほど、気づいてくれるほど笑顔にしたい

寒くて震えているキミに、あたたかい

「灯りを点けるよ…」

キミに、笑って欲しいがために

『………ﾁｯ』

乗り気ではないな

まぁ、絶対笑わせるから…大丈夫だよ

笑顔にさせる、それは…

妖精にとっては自殺行為と一緒

でも、それが役目だ

自傷行為でも、自殺行為でも…

キミという存在に、光を灯すよ

僕の魂を、キミに灯すための希望の光に変えるよ

いつか僕は消えてしまう

でも、

光が亡くなると共に

キミに灯りが点いて行くなら

どれだけ大変でも…どれだけ時間がかかっても

絶対に、

「火を灯すよ」

キミが、闇に…影に覆われぬ様に……

『そうかよ、…』

「はい、…約束します。」

小指を差し出したが

振り解かれてしまった、…

（痛い…）

その後家の中を回らせてもらった、

一人暮らしには、大きすぎる家だった

それに、荷物もほとんど何も無かった…

諦められた、それは思ってた何倍もの苦しさを

伴うものが、伴われたであろう痕跡が

たくさんあった、…

『……、なぁ。』

「はい、？」

『もういい加減回ったやろ、…これ以上何もないぞ、』

「あ、そうでしたか…。」

冷たい突き放す様な言い方、

でも親切だ、優しさも感じる…

なんでこんな優し人が…、

なんて思うと怒りが湧いてたまらない…

そうだ、外の空気を吸ってストレス軽減を…

「ぁ、」

「外見てみてください、」

窓に向かって、僕は指を刺した

外は真っ暗で、たくさんの光があった

その光は、僕と同じ光だった…

僕と同類の精が光っていた

久しぶりに仲間の精の光を見て

少し、親近感と安心感を感じた僕は…

キラッと目を輝かせてしまった

「キミとおんなじような、人間ってたくさんいるんですね。」

この人と同じように、精がいるのは…同じ様な感情を持っているということだ

それなら…僕と同じように、

親近感と安心感を感じないだろうか？

それに、ずっと窓のない部屋にいたから

久しぶりに外の景色を見たはずだ、…

そして、今なら他の人の精の光も見える

それなら、この綺麗な景色に…微笑んでくれるだろうか？

『………』

顔をのぞいても、真顔だった…

まぁ、そう簡単に行くわけないのはわかっていたが

少し、期待をしてしまったせいで悲しかった気もした

でもなぜか、…キミからも悲しい感情があった

その悲しい感情は、僕の何倍もだった

キミはそのまま泣き崩れていた

僕はどうしてかは、わからなかった……

ダメだった、…

初めましてを伝えてから、数ヶ月も経っている、

何を試しても、僕は貴方を笑顔にする事は

できなかった…、

微笑みも、ニヤケも、何も無かった…

口角はずっと下に落ちてた

新しい方法を考えてた時、…

自分が普段より光った、

「………ぇ、？」

そんな事はあり得るのか、

感じたことも、見たことも…聞いたこともなかった

嫌な予感がして、キミの元に駆けつけた

見た景色は、……一番見たくなかった景色だった、

自分自身の首に、包丁を向けていた…

「ぁ、…ぁあ……！だめ“ｯ、…」

そのまま包丁を投げ飛ばした、

後少しのところで止めた、…

止められた……

『…なんで止めるん、』

「だって、ゆさんは……キミを守るっt…」

『お前にだって好都合やんか、！！』

怒鳴り声を上げてた、…

僕は、動けなかった

『お前うざいんだよ、…れるにそんな構わんでや、……』

『れるを早く殺せば、…全部が良くなる……みんな幸せやったんに、』

『…お前も、れるのこと…』

『早く捨ててや…、』

消えそうな声で、殺して…と要望した

泣いて、怒って…苦しんでる様だった、

「絶対嫌だ、…」

『……なんで、』

『なんでれるなんか、救おうとするの…』

そっと涙をこぼす

そのまま堪えてたものが、全て溢れ出した

『れるが生きてても迷惑やん、！……ゆうくんが、どれだけ頑張ってくれたって』

『笑えないんや、…自分はもう笑えない………』

「……..悲しまないでいいよ、…笑えないのも、大丈夫」

「それで、苦しんでほしくないよ……」

『…………ぁ、』

「何もそんなに全部のこと、…1人で苦しまなくてもいいじゃん……。」

「ゆうさんのことも、頼ってよ、…なんのために、ゆうさんいるのさ………」

自分も、涙をこぼしてしまった…

自分が泣いてちゃ、キミを笑わせられないのに…

その何ヶ月も後も

笑わなかった、…

笑う事はなかった、…

笑わせられなかった、

でも……キミは少しづつ心を開いてくれた気がした

心を開くと共に僕の灯りは…弱まる一方だ、

灯りが、順調にフェインティングを続けた…

別れが近づく、この光がなくなってしまう時…

それはキミとのバイバイだ、

『ゆう……くん、？』

そっと僕の顔を見て、顔色を伺ってるような動作をする

昔からの癖が抜けないらしい…、

「、どうしたの？」

『いや…、特に何かあるわけやないけど、ずっと黙り込んどったから……』

「ぁ、それはごめん…」

『……ううん、大丈夫…』

そろそろ、言わなきゃ…

「ねぇ、…」

『、？』

「云える事は言っておく、…」

「まだ、キミの耳に届くうちに…」

そのまま僕は、感謝を伝えた…

「生きててくれて、ありがとう…」

「ゆさんを、信じてくれようとしてくれてありがとう…」

『ｯ、…ぅん………』

「辛い中頑張ってくれて、本当にありがとう…」

「あの時、死なないでいてくれてありがとう…」

『…う、っん………』

ポロポロ水滴を落とす

静かな部屋に、水滴の音と…鼻を啜る音が響く

「あの時、親戚に連絡してありがとう…」

キミの顔がどんどん下に落ちる…

なぜか俯いた様に見えた、

アレが光った様だった……、

何かが動いた様だったんだ…

胸にあるキミの心臓、それが光って動いた様だったんだ…

あぁ、…もうバイバイだ。

「揺らいだ火が消えるのはもう其処。」

「僕には時間が、無い様だ……」

『ぇ…ね、どういう……、？』

「心の雨が上がるのももう其処…」

『ねぇ、…ゆうくん……？』

「大丈夫、…大丈夫だよ……」

キミなら、こう言ったかな…

「この世には勿体の無いこと……、なんて事ないからね、」

フェインティングが始まった、

ゆうさんの体をまとっていた光は失ってゆく、

灯りが消えてゆく

今…その時に、「貴方」が泣いたんだ

『……ぁｯ、待って…いやや、…置いていかないで、』

「さすが、感が鋭いね…キミに灯ったかな、？ゆうさんの光」（ｸｽｯ

『待って、…お願い、ひとりにしないで……』

「れる、…」（ﾆｺｯ

『ぁ、…』

（また泣いてる、…）僕が笑った様に

貴方は泣いて、

『、……！』（にぱっ

笑った様だった、…

悲しみを隠す様な笑顔、そしてつられて笑ってくれた様な笑顔、

笑ってくれた、その事実でも充分すぎた

「あぁ…“よかった…これで、……」

「安らかに消えれるよ……」（ﾆｺｯ

火の灯りが僕の命なんだ…

「キミの中でゆさんは灯りをつけるから、…」

「これからはいっぱい笑ってね、“…」

『ぅん、…“、うん……』

涙で顔がぐしゃぐしゃだ、..でも

誰よりも僕が見たかった笑顔、…

無理に笑ってるけど、…見れて幸せだなぁ、

「さようなら、元気でね……バイバイ…ｯ」

灯火は静かに息を絶えたが

キミに灯った様だった、

キミが笑った様だった。