テラーノベル
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〈四〉
告白されて数日、とてもアピールを受けている。全て流してはいるが。
そして、あの日からずっと同じ夢を見た。声以外は何も覚えていないが、なぜか同じ夢だとはわかる。とても安心する夢。
「___ということで、競技決めを終わります」
そう、もうすぐ体育祭なのである。先生が出ることはないが、はじめての教師側の体育祭なので密かに楽しみにしている。
「先生ーちゃんと応援してね?」
初日から生徒からの信用が少しずつ大きくなっていき、友達のような距離感になった。世間ではこれをどう思うかはわからないが、俺は嬉しいため賛成派だ。
「だいちゃん運動できそう…俺の代わりに出てよ〜」
おさでいが助けを求めるように言ってきた。らおの影響かわからないがおさでいもだいちゃん呼びであり、少々恥ずかしい。彼は障害物競走に出るらしいが「身長でかい俺不良じゃん!」と嘆いていた。ちなみに俺はバチバチに運動できるわけではない。
「応援しとくから笑」
とりあえず体育祭は楽しくなりそうだ。
待ちに待った体育祭当日。グラウンドに全生徒が並ぶ。皆緊張とワクワクさが滲み出ていて、とても楽しみだと思った。
生徒を見ていると、誰かの視線が刺さっていた。そちらへ目をやると、案の定やなとだった。彼はまるで走りたいけど主人の良しを待っている犬のように目を輝かせ、顔面全体で見ててねと訴えかけているような表情だった。俺は何もなかったように他の生徒へ目線を移した。
『次は障害物競争です。生徒入場』
障害物競走、おさでいが出る競技だ。身長がずば抜けているため、どこにいるかはすぐにわかるが、この競技には不向きである。やはり、すごく不満そうな顔で走っている。悪いとは思うが笑ってしまう。
「ゆたたがんばれ〜」
隣にいるたちばながそういって応援をしていた。彼の目線の先を見るとゆたたと呼ばれた人はポンパのかわいらしい子であった。よく見るとその子はA組のはちまきをつけていた。たちばなはC組のため、敵を応援しているのだろうか。
そのかわいい子とおさでいが話していた。やなと経由で仲良くなったのだろうと思い、たちばなに視線を戻すと、いつもとは違う、とても優しい目でゆたたと呼ぶ彼を見つめていた。
コメント
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読み終えました。体育祭回、わくわくする空気がじんわり伝わってきていいですね。特にやなとくんの「走りたいけど主人の良しを待っている犬」みたいな表情、すごく具体的で思わず笑ってしまいました。あと、たちばなさんが敵チームのゆたたさんに向ける「とても優しい目」――あれ、恋…?ってちょっと気になってます。先生と生徒の距離感が自然に縮まっていく感じも、この作品の好きなところです。続きが楽しみです!