今日はついてなかった。
「はぁ」
私はため息をする。本当に、今日は付いていなかったのだ。何故って?
答えの言い間違え…集中してたら突然当てられて、焦ってしまって間違えたのよ。
そんなことでか?と思ったなら!…あぁ
じっ
見られてる。確実に見られてる。
「今日なんかあった?」
ほらね、見てたじゃない。
「さあね。あたし今1人になりたい気分なの。」
どっかいけ!どっかいけ!私は心の中で叫びまくった。
「そっか。なら君の今足りないものあげるね!」
えっ、
「何もいらないわy」
「てことで、うちへ行こう」
いっつも図々しいんだから。ほんと気に入らない。
…それを許しているように見える?バカ言わないでよ!
じゃあ嫌ってるの?って?は?
気に入らないだけよ。それ以外ないわよ、嫌いも好きもなく!気に入らないだけなのよ。それ以外の感情はないの!
って、もう家に着いてるじゃない!
「たっだいまー!」
「お邪魔します…」
「早く荷物置いて、自転車乗りにこ!」
「……二人乗りは法律違反よ」
もう目で訴えかけてもダメね。
「…!バレなきゃいい!」
「貴方ねえ」
「はい!乗って!」
「私が前なの…?」
「うん!」
そのあと私が運転して、あの子は、行きたいところ行こ!アタシも一緒に楽しいみたいから!ね、いいでしょ!ね!
って。ならもう遠慮はいらないわね。
「このままゲーセンまで飛ばすわよ!」「わーいやった!」
後ろから、ゲーセンゲーセン♪って楽しそうに言っているけど、金魚すくいで勝つのは私だからね。絶対に。
「金魚すくい、次絶対勝つ!」
「私に金魚すくいで勝とうとするのが負ける敗因なんだから。ま、そのほかのでも絶対勝つけれどね!」
「早食いならアタシの勝ちだからいいの!」
「ゆっくり食べなさいよ!体に悪いでしょ。しかも喉に詰まるかもだし!」
「そん時はそん時。うん。」
「うん。じゃないでしょ!」
やけに楽しそう?ゲーセンは楽しいから当たり前でしょ。
別にまだ続けばいいなとか、いろんなこと期待とか、なんも思っていないから、また明日も連れ出されるでしょうし。
期待しなくたって、ずっと続くわよ。
時間が許す限り。
ずっとね。
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