コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
「おはよう」
私はおはようが嫌いだ。
ーー挨拶娘。ーー
いつも通りの朝。いつも通りの空。
ありふれた現実に吐き気がする
人生がひっくり返るような、そんなチャンスを
期待してしまいたくなる
明るい朝が良いなんて、私には通用しないよ
昼、遅刻し学校に行く
正直人と会うだけで拒否反応が出るくらいに嫌
でも仕方ないんだ。親には逆らえない
給食が終わり、休み時間だからか言葉がうるさい。もうちょっと静かにできないのか。
そんなことを考えてたらセンセイに呼ばれた
「遅刻ばっかだなあお前は」
呆れた口調で慣れたように私を扱う
「仕方ないじゃないですか。ゆっくりさせてください。」
いつも通り、相手の気分に合わせる
「全く。お前今日生徒専門委員会あるぞ」
見覚えのない事実
「私、そんなこと知りません。」
知らないことを強要されても時間の無駄だ。
「午前中に委員と係決めしたんだ、そこで残ったところにお前が」
は、委員って最初に決めるから残るはずない
「矛盾してますよセンセイ」
とうとう頭が狂ったのかと思った
「お前は挑戦した方が人生楽しくなるぞ」
「俺が風林さんは委員がいいらしいって言ったからな」
馬鹿なことを。
「私、委員なんかしたくありません」
「俺は、お前が変化を待っていると思ってたんだが」
………ホントに、他人の癖に親身なんだよ
「センセイ、次は許しません」
「お、許してくれるのか!?」
「何も言ってません」
「相変わらず無頓着だな〜」
あくまで気分取り。このまま放課後残りとか死ぬほど嫌だし。
「授業始まるので行きます。では」
「がんばれよー」
そして私は教室へ戻った
主人公:風林 小羽
年齢:16
next