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第八話「守るための戦い、はじめての“怒り”」
フィールドは静寂に包まれていた
風すら止まり、空は鈍色に沈んでいる
正門前、対峙するのは――
◆ 魔法管理局の実働部隊30名
◆ それを遮る、生徒会の4人
◆ そして、その後ろに立つ、1人の少年
日本「……私のせいで、こんなことに…」
イギリス「ちがう。これは、お前を守る戦いだ」
アメリカ「なぁJapan。怒っていいときってのが、あるんだぜ」
ロシア「“優しいだけの子”なら…誰も本気で守れないよ」
フランス「それに、怒ったキミも…きっと美しい」
日本「でも…でも……!」
その瞬間――
管理局が動いた
黒装束の魔術師たちが、一斉に魔法を展開
「対象、“日本”を拘束」
「魔力封鎖領域、展開」
「全員、伏せろ!!」
生徒会4人が前へ飛び出し、迎撃体制に入る
激突する魔法と魔法――!
空間が裂ける
地面が砕ける
魔力が炸裂する
そのすべてを――日本は、見ていた
自分のせいで
みんなが戦ってる
傷ついてる
ボロボロになってる
その中で――アメリカが、斬撃を受けた
「うぐっ……っ!」
「おいJapan!下がって……!」
血が、地面に落ちた
日本「――あ」
カチン
何かが、心の奥で折れる音がした
それは恐怖でも、悲しみでもない
それは――“怒り”だった
日本「やめて……」
最初は小さな声だった
「これ以上……みんなを、傷つけないで……」
指先に、朱色の紋章が浮かぶ
生徒会「っ!?それって…まさか…!」
管理局「止めろ!詠唱が始まるぞ!」
だがもう、遅い
日本「……怒っちゃいましたよ?」
ドン――――――!!!!
世界が、反転した
空が燃える
時間が歪む
音が、止まる
管理局の魔術師たちが、一斉に吹き飛んだ
防御も、術式も、構築すらさせてもらえない
ただ、立っているだけで
日本は、世界を沈黙させた
フランス「……これが、封印されてた“真の術式”」
イギリス「封印解除……神域魔術式《零ノ式》」
ロシア「やっぱり、君は最強だね。人の形した魔法災害だよ」
アメリカ(なのに、なんでそんな顔するんだよ…)
ふるふると、日本は震えていた
日本「……私……みなさんを、守れた…?」
アメリカ「……守ったさ」
イギリス「完璧に、な」
ロシア「でも今度は、私たちが君を守る番だね」
フランス「また一段と、惚れちゃったなぁ」
日本「えぇぇっ!?!?!?」
***
夜、校長室
校長「……彼の存在を、隠し続けるのはもう無理だな」
教師「魔法界中が動き出すでしょう」
校長「守り通せるのか…?この学園で……」
そして、窓の外では
再び“何か”が動き出そうとしていた
【次なる刺客】
【過去の真相】
【そして、彼が“本当に”隠しているもの】
――次回へ、続く
第九話「“昔の日本”を知る者、動く」
・謎の男が現れる「……やっと見つけた」
・“日本”の過去が少しだけ明かされる
・そして――「あの時、お前は俺を滅ぼしたんだろ?」
コメント
6件
うわぁ〜文章見ただけで凄いことが起こってたのが分かりますね…
滅ぼされたし滅ぼしたさ日本は3回中国は1回韓国は1回イギリスが1回アメリカが1回その他国ではないどこかが1回生まれ変わった回数さ
日本が怒った!強すぎ!