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私の心は鋼じゃないけど

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私の心は鋼じゃないけど

5 - 第5話デート中のハプニング。

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2022年06月18日

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ゲームだけじゃなくて、外でも会ってくれませんか。この言葉を前向きに捉え、休みの日にちを何個か舞衣に送ると、すぐに返事がきて。

「(告白してないけど、デートっていうんかな。こう言うの。)」

当日、待ち合わせの駅の改札をでる。人混みの中ヴィンテージファッションに身を包む舞衣の姿が。

「待ったか??」

「いや。私も今来たようなものよ。」

「どこ行こうか??」

「ここで手作り市やっててね…」

話ながら目的地へ向かう。プライベートで会う舞衣の印象はミステリアスというか。

「鋼ってさ、周りから不思議ちゃんって言われるだろ??」

「良く言われる。何でかな??私、そんなに不思議ちゃん??」

「んー、思考が独特??あと、良い意味でその服、個性的で似合ってる。」

「この服ね、70年代の古着なの。今どきのファッションあまり得意じゃないんだ。古着は誰でも被らないから好きなの。」

「古着なんか。確かにこんなデザイン、なかなか見ないもんな。」

手作り市会場に到着し、雑貨やヘルシースイーツを見て回る。

「(鋼といると退屈しないな。)」

ゲーム中は男らしい反面、楽しそうに雑貨を見る姿は今どきの女子である。

「今日も大漁だー。」

ヴィーガンフードやスイーツを袋いっぱいに持ち、併設された広場で食べようと座る。

「ヘルシーかと思ったら、意外とガッツリで美味しいな。」

「でしょ??お口に合って良かった。」

「これ食ったらさ、もう1回雑貨見ていいか??」

「いいよ。」

向かった雑貨ストリートで切島が買ったもの。

「ループタイ、普段から着けるの??」

「初めて買うんだ。なんか綺麗で一目惚れしたっつーか。」

「そうなんだ。なら私は、あの指輪を…」

怒号と悲鳴、何かが転がるような音と共に、人々が2人の方に流れてくる。

「ヴィランか!?」

人の流れに逆らい掻き分けて進むと所謂、非行少年たちがスケボーやらで追い抜いていく。

「あいつらっ!!」

「危ないっ!!」

切島が驚くのも束の間。鋼化した舞衣は、子どもを庇いうずくまる母子を強引に抱え、通路端に勢いよく倒れこむ。切島は硬化した片腕で暴走するスケボー少年にラリアットをかまして、倒れこんだ3人にかけよる。

「大丈夫ですか。」

切島が言うと、母親は泣く我が子を抱きしめ、ひたすらお礼を言って2人に頭をさげる。母子を、丁度任務中だった緑谷に引き渡して、会場を後にする。

「鋼は、手当てしなくていいんか??」

「これくらいなら鋼化解いても痛くないと思う。」

と全ての鋼化を解く。

「解いたら痛むのか??」

「バイクでクラッシュした時は特に。3日寝込んだことあったよ。」

「マジか。ヘタしたら大事故じゃん。」

「そう。いつも危険と隣り合わせよ。」

そう言った途端、舞衣の足が止まる。

「うそ、でしょ。」

「どうした!?」

「痛い…!!」

ついに舞衣はうずくまる。

「大丈夫か!?タクシー拾って病院行くぞ!!」

舞衣は頷き、切島の肩をかりて歩く。タクシーを拾い、舞衣が通う病院へ。特に異常はなかったが、安静の指示が出された。あの子どもの個性が覚醒し、痛覚を人に移してしまう個性だったことが後日知らされることに。

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