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“注意事項”
・二次創作
・ロフマオメイン
・世界滅亡した後の想像のお話
・空想上の化け物出てきます
・死ネタ
・半分(?)獣化します
これらが大丈夫な方はどうぞ!!!
甲斐田視点
幸いにもドアの鍵は空いていた。こっから離れる時、鍵を閉め忘れたのか、またはもう閉める必要はないと思って閉めなかったのだろう。
まぁ当時の事を考えたら鍵を閉めるメリットは無いか…
なんて考えながらリビングにある四角いテーブルにチラシを置いた。
「…私、何度見てもこの場所がかの有名な薬品会社の地図にしか見えないんですか…」
「…いや、俺の職場の地図にしか見えん…」
「ええっ…でも可能性がありそうなのは薬品会社の方ですよね…?」
なんと有名な薬品会社と不破さんの職場とで意見が別れてしまった。
「この市も大分都会やけど此処の地域にでっかい会社は俺見た事無いんよ。」
「この栄養ドリンク作った会社とこの薬品会社の名前が合わんもん。」
不破さんの言う通り、この市はこれといったデカい会社は無いし、薬品会社とこのチラシに書いてあった”アヌラ製薬所”とは一文字もかすってなかった。
…ん?”アヌラ”製薬所…?
アヌ、ラ…
『『アヌラ様万歳、!!アヌラ様万歳!!!』』
地ならし、…大きな肉塊…赤ん坊のような容姿…
「…」
「どしたん、神妙な顔して。」
そう不破さんが聞いてくる。
「…なにか…分かったんですか?」
「アヌラ…どっかで聞いた…というか、」
2人がこちらに顔を向けて僕が言葉を続けるのを待っている。
「地ならしを起こしていた大きな肉塊のようで赤ん坊のような容姿をしていた邪神の一種…」
…思い出した。”アヌラ製薬所”。
建前は製薬所と名乗っているが、裏では人を作ろうとしている、所謂人体錬成をしようとしているところだ。
この会社は表には無く、どこかの地下室で行っていると噂を聞いたことがある。
「…不破さん、不破さんの職場に、どっか立ち入るなと言われていた場所ってありました…?」
「んぇ、なんか不自然なシェルターみたいなのはあったぞ。店長には入るなよって念押されてたわ。」
“アヌラ製薬所”にはもう1つ噂がある。
死んだ人を生き返らそうとしている、死者蘇生という法律では禁止されている事だ。
「そういえば不破さん、その職場の周辺で失踪事件みたいなの起きてませんでしたっけ?」
社長がそう聞く。
「あ〜、起きてたような気ぃする…」
「…やっぱり!今の聞いてピンと来た!」
噂は全て本当っぽい。…いや、全て本当の事だ。
「行先は決まりました。不破さんの職場へと行きましょう。」
「なんか…分かったんですか?甲斐田さん。」
「はい!!かなりスッキリしました。…ただ死体が黒い粘液に変わる理由が分からなくて…」
「とりま、そこ行けば黒い粘液の正体が分かるっちゅーこと?」
「…多分…」
人がいない理由は黒い粘液になっていっているから、だとは思っていたけれどもちさんが一向に黒い粘液になりそうにはない。
…いやなってほしくないけど!!!!
てことは…黒い粘液が死体を溶かしてまわって大きくなっていってるだけで、死体自体は変わってない、のか?
そういえばろふまお畑で見た白骨死体…もう数百年も経ってるなら消えてるはずだもんな…
ようやく話の辻褄があった。ような気がした。その製薬所にいったら全ての真相が分かるだろう。
僕達は少し休み、出発の準備をした。